企業イメージ

企業イメージ向上の4要素|ブランディング成功事例も解説

企業イメージは、認知や売上、採用活動にも関わる重要なものです。生活者、投資家、求職者などあらゆるステークホルダーは、購買や投資、求人応募の際、よりイメージのよい企業を選択する傾向にあります。

インターネットおよびSNSの浸透によって企業イメージを向上させるための施策の幅が広がっている昨今、企業はどのような点に気をつけてブランディングに取り組めばよいのでしょうか。

本記事では、企業イメージを向上させる方法や、採用におけるブランディングについて解説します。

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企業イメージとは

企業イメージとは、企業から連想するイメージや印象のことです。顧客や取引先、投資家などに限らず、多くの人が企業名を聞いて思い浮かべるイメージを指します。

また、企業イメージは社外だけでなく社内にも大きな影響を与えます。よいイメージを持つ企業で働くことは、従業員満足度の向上にもつながり、はたらきやすい環境づくりや商品・サービスの向上にも寄与します。

企業イメージの重要性

企業イメージの重要性

企業イメージは経営においても重要です。企業イメージがよければステークホルダーの満足度が向上するほか、これまでに取引のない企業や生活者からも選ばれる可能性が高まります。

採用においても同様です。求職者は、「なるべくよい企業で働きたい」と考えます。ここでいう「よい企業」とみなされるには、雇用条件がよいだけでなく、その企業の印象がよいことも不可欠です。

従業員やOB・OGからの評判がよく、顧客満足度も高い企業にはよい口コミが集まります。それらが企業イメージを形作り、「多くの人に喜ばれる事業を営む企業」として認知されるのです。

企業イメージの向上は、事業の好循環を生み出します。どのような企業であっても、企業イメージの向上を目指すことでさまざまなメリットを得られます。

企業イメージ向上によって得られる3つのメリット

企業イメージの向上は、売上・採用・社内環境の3つにおいて好影響をもたらします。企業イメージが高いことで得られるメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。

1.他社との差別化により売上が向上する

企業イメージの向上で、売上にもポジティブな影響が波及します。よいイメージのある企業の商品やサービスは信頼度が高まり、消費者から選ばれやすくなるためです。

たとえば、同じサービスを提供する企業が複数あったとします。サービスの内容や価格に差がないとしたら、どの企業のサービスを選ぶでしょうか。多くの人は「信頼できそうな企業」のサービスを選択するでしょう。

また、よいイメージが浸透することによって知名度が向上すれば、さらに多くの人がその商品やサービスを選択するようになります。

2.優秀な人材を採用できる

イメージのよい企業や知名度の高い企業ほど、求職者からの応募が殺到します。「企業イメージの高い企業に就職すること=社会的ステータス」と考える人も多いです。

つまり、企業イメージが高ければ母集団形成に困らないため、優秀な人材を採用できる確率が高まります。求職者の家族も就職を支持してくれるため、内定辞退率も低くなるでしょう。

3.従業員エンゲージメントが向上する

企業イメージが高まれば、社員一人ひとりが「よい企業で働いている」と思えるようになり、従業員エンゲージメントが向上します。

社員の満足度やモチベーションが高まれば、よりよい商品・サービスを顧客に提供できるようになるため、売上や顧客満足度の向上が期待できます。また離職率も下がるため、採用コストの削減もはかれるでしょう。

【参考】従業員エンゲージメントとは?3つの高める方法を紹介|事例つき
https://www.wantedly.com/hiringeek/organization/engagement/

企業イメージを向上させる4つの方法

企業イメージを向上させる方法

企業イメージを向上させるために、具体的にどのような施策を打てばよいのでしょうか。企業イメージを向上させる4つの方法を紹介します。

1.アウターブランディング

アウターブランディングとは、社外に向けて行うブランディング活動のことです。顧客や生活者に対して、企業や事業の価値が高まるよう、次のような施策を実施します。

  • ブランドカラーやロゴを決める
  • コンセプトが伝わるようなパッケージや広告の作成
  • キャッチコピーの作成

どのような事業をどのような想いで展開しているのかを、視覚や聴覚に訴える形で広く伝えていきます。想いのこもったロゴや各種デザイン、キャッチコピーを作成して発信しましょう。

2.インナーブランディング

インナーブランディングは、社内に向けて行うブランディング活動のことです。インナーブランディングの実施で、従業員の業務に対する考え方や行動が浸透します。

また、インナーブランディングは従業員エンゲージメントの向上にも役立つものです。研修や社内報などを通して個々人が企業の理念やミッションを深く理解することで、業務へのモチベーションも高まります。

3.ストーリーブランディング

ストーリーブランディングは、企業が自身のストーリーを広く発信していく手法です。なぜ創業したのか、商品の生まれた背景や発売までの苦労、成功事例などを発信して感情を動かすことで企業イメージを高めます。

企業に関するストーリーは、さまざまな方法で発信できます。

  • 商品に添付するパンフレット
  • 社長の自伝の出版、成功事例をもとにしたビジネス本の出版
  • ブログでの発信

複数の媒体を活用して、さまざまな層に訴えられるブランディング手法です。

4.採用ブランディング

採用ブランディングは、採用にフォーカスして行うブランディング活動を指します。この企業で働くことは魅力的であると感じてもらえるように、さまざまな施策を実施します。

なお、採用ブランディングにおいては、求職者だけでなくその家族や友人などにも同様に感じてもらえるような活動を行います。そのため範囲が広く、施策を短期間で終えることはできません。

雇用条件や福利厚生をアピールするほか、企業や事業の魅力が浸透するよう取り組む必要があります。

採用ブランディングを行う流れ

採用ブランディングを行う流れ

これから採用ブランディングに取り組む企業は、施策を実施する前に基本的な流れを把握しておきましょう。

1.求める人物像を決める

採用ブランディングを実施するうえで、必要な人材像の明確化は欠かせません。条件のあわない人材に多く応募されても、書類選考や面接にかかる業務で圧迫されてしまいます。定着率の低下につながってしまうこともあるでしょう。

求める人材像を可視化して社内で共有し、採用広報活動でもそれを念頭に置いて実施することが大切です。社内で求める人材像を共有できていれば、選考の円滑化も望めます。

2.求職者へ向けたメッセージを作成する

応募者に向けた共通のメッセージ(キャッチコピー)も重要です。理念やビジョン、社内制度、社風など、その企業にしかない要素を盛り込んだメッセージを作り、他社と差別化します

よくあるキャッチコピーでは、求職者の目と心にとまりません。また、求める人材像に刺さるよう意識したキャッチコピーを作ることで、より多くの優秀人材を獲得できる可能性が高まります。

3.メッセージを発信する

メッセージができたら、多くの求職者に届くよう各種媒体で発信します。

採用サイトや求人媒体、SNS、ブログ・オウンドメディアなど、発信の場は数多くあります。音声広告や動画で発信するのも手でしょう。

あわせて、目標数値や発信のタイミング・回数、期間を設定します。発信後には効果測定を行い、次回発信のタイミングや内容の変更を検討するなどPDCAを回していきましょう。

採用ブランディングを行う際の注意点

採用ブランディングは、長期的な取り組みを前提に実施するものです。また、実施すべき施策が幅広く、手間とコストも大きくなりがちです。

短期間でコストに見合う成果を得られなかったからといって、すぐにブランディング活動を停止しないよう注意しましょう。採用ブランディングを実施する際には、社内にもこの点を浸透させる必要があります。

また、採用ブランディングと企業ブランディングでは考え方が異なる点にも注意が必要です。企業ブランディングと同様の施策では、求める人材像にマッチしない求職者が多く応募する可能性があります。

企業イメージ向上の成功事例3選

企業ブランディングや採用ブランディングに取り組む企業は、どのような施策を実施しているのでしょうか。ここからは、企業イメージの向上に取り組んでいる企業の事例を紹介します。

1.株式会社マネーフォワード

株式会社マネーフォワードフィンテックベンチャーの株式会社マネーフォワードは、はじめての新卒採用の際に認知の低さから学生へのアプローチに苦労していたといいます。

そこで同社は、フィンテックを軸にさまざまな施策を実施。フィンテック領域は学生からの興味も多くあったことから、Wantedlyのミートアップ(イベント)機能を活用してフィンテックの勉強会、ブロックチェーン勉強会などのイベントを開催していきました。

その結果、イベントに参加した学生からの求人応募率は平均80%という成果をあげています。フィンテックに興味のある学生にPRし、魅力を感じてもらう手法で成功した事例です。

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2.カラビナテクノロジー株式会社

カラビナテクノロジー株式会社eコマースサイトの構築やシステム開発を行うカラビナノテクノロジー株式会社は、情報発信で認知度向上を実現した企業です。

Wantedlyのストーリー(ブログ記事)機能を使って、業務風景や社内制度、採用活動に関する記事を公開し、多くの求職者にPRを続けています。

採用ブランディングにおいても、ストーリーブランディングは有効です。企業の理念やミッションだけでなく、普段の様子も写真付きで公開することで、企業にマッチする人材が集まりやすくなります。同社はWantedlyを利用して4年でトータル約30名を採用できています。

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3.株式会社メドレー

株式会社メドレーは、企業のフェーズにあわせて段階的かつ戦略的に採用ブランディングを実施しています。

同社が最初に目指したのは「医療×ITのリーディングカンパニー」として企業認知度を高めること。Wantedlyのブログ機能を活用して「私がメドレーに入社した理由」という記事を連載し、総計120万近くのPVを獲得しました。

認知度が上がってからは、企業の社会的役割を広く認知してもらえるようブランディングを開始。コーポレートサイトの全面改訂や動画メディアの掲載など、コンテンツを刷新しました。

「自社のどこを見せたいのか、自社が目指すものをどう表現するのか」というゴールイメージを設定したうえで情報発信したことが成功の秘訣です。

【参考】候補者視点で考える“本質志向”の採用広報とは
https://www.wantedly.com/hiringeek/interview/eventreport_fuze2021_session_a/

まとめ

企業ブランディングも採用ブランディングも、正しく取り組めば企業の価値を向上させられる施策です。顧客の拡大や売上アップだけでなく、採用活動の円滑化や定着力の向上も見込めます。

長期的な視点を持ち、適宜施策を改善しながら企業イメージの向上を目指しましょう。

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