人材紹介の手数料の相場は?返金規定やオススメサービスも解説

「人材紹介を利用したら、どれぐらい費用がかかるのか」

採用のために人材紹介会社(エージェント)を利用したいと考えている企業は、とくに気になるポイントだと思います。

とくに手数料の金額は成果報酬型のため、採用に成功してから正確に費用がわかることが多数。そのため、相場や具体的な算出方法を知っておきたいと考える方は多いのではないでしょうか。

本記事では、人材紹介にかかる手数料の相場を紹介します。エージェントごとにかかる費用の比較も行っていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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人材紹介とは?

人材紹介とは、人材紹介会社から求職者を紹介してもらえる採用手法のことです。人材紹介サービスに登録している求職者の中から、自社の求める人物像に近い人材を紹介してもらえるため、工数をかけずに質の高い母集団を形成できます。

また基本的に、採用が完了した時点で費用が発生する「成功報酬型」の料金形態であるため、採用とならない限りコストは一切発生しません。したがって、成果重視で効率よく採用活動したい企業や、自社にマッチした人材と出会えず悩んでいる企業にオススメの採用手法です。

人材紹介サービスの特徴やメリット・デメリットはこちらで詳しく解説しています。ぜひあわせてご確認ください。

【参考】人材紹介サービスとは?メリットや選び方のコツを解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/agent_merit/

また「そもそも、自社の採用がなぜうまくいかないかわからない」
というお悩みをお持ちの方は、「なぜ採用がうまくいかないのか」について解説した、以下の記事からご覧ください。

採用への考え方をアップデートすることで、自社にマッチした人材の採用に繋がるでしょう。

【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook

人材紹介にかかる手数料とは?

人材紹介サービスでは、採用が決定した場合、人材紹介会社へ紹介手数料(成功報酬)を支払います。

紹介手数料(成功報酬)は、「1人採用ごとに◯万円」と一律で決まっている場合もあれば、「採用した人材の理論年収◯%」と年収の割合で定められている場合もあります。

紹介手数料(成功報酬)とは別に着手金が発生するケースも一部ありますが、基本的には成功報酬型で、採用とならない限りコストは一切発生しません。紹介手数料(成功報酬)を支払うタイミングも、「候補者が入社した時点」であるのが一般的です。

なお、求職者が人材紹介会社に対して手数料を支払うことはありません。求職者は無料で人材紹介サービスを利用できます。

早期退職時は手数料が返金される場合も

採用した人材が自己都合で早期退職した場合、紹介手数料が一部返金されるケースもあります。

手数料の返金規定は多くの人材紹介会社が設けていますが、媒体ごとに保証期間や返金額は異なります。トラブル防止のためにも、必ず返金規定を確認してから契約するようにしましょう。

一般的な保証期間は90日間で、入社後1ヶ月未満の退職は紹介手数料の80%入社後3ヶ月未満の退職は紹介手数料の50%の返金が相場です。また、返金による金銭的な補償ではなく、代わりの人材を無償で紹介する「フリーリプレイスメント」という補償方法をとる媒体もあります。

人材紹介会社へ支払う手数料の相場は?

人材紹介 手数料

ほとんどの人材紹介会社(エージェント)では、理論年収の30~35%程度の報酬を設定しています。

理論年収とは、新しい年度のはじめからその年度まで在籍した場合の年収のことです。

たとえば1月に月収50万円で入社した場合、年度末までの3ヶ月間で得られる年収は150万円です。

しかしこの人が年度頭から在籍していたと仮定した場合、年収は12ヶ月分の600万円になるでしょう。

この「600万円」に賞与等を足した額が理論年収であり、人材紹介会社(エージェント)に支払う手数料算定に使用します。

あまり難しく考えず、求人票に記載する「想定年収+想定賞与」を足した、額面上の年収だと考えるのがオススメです。
※理論年収に含まれる項目は人材紹介会社(エージェント)によって異なります

理論年収の30%を成功報酬として求める人材紹介会社(エージェント)の場合、理論年収600万円×30%=180万円を成功報酬として支払う必要があります。

転職者の年収

支払うべき成功報酬額

400万円120万円
600万円180万円
800万円240万円
1,000万円300万円

※理論年収の30%を成功報酬として求める場合の試算
※理論年収に含まれる項目は人材紹介会社(エージェント)によって異なります

年収が高い人材を採用すればする程、成功報酬も高くなると覚えておきましょう。

人材紹介会社へ支払う手数料率の分類

つづいて、人材紹介会社(エージェント)ごとの手数料の違いを見ていきましょう。各人材紹介会社(エージェント)によって、手数料率は異なります。

手数料率人材紹介会社(エージェント)例

~30%

・マイナビ新卒紹介
・就職エージェントneo
・アスリートプランニング
・美大芸大就活ナビ

30~35%

・リクルートエージェント
・doda
・マイナビエージェント
・パソナキャリア

36%~

・JAC Recruitment
・iX転職

HP上で利用規約をチェックしても「職業紹介が成功した場合において、当該求職者の就職後1年間に支払われる賃金の最大100%」と記載している人材紹介会社(エージェント)がほとんどです。

紹介する人材のスキルや専門性が高い場合は手数料率が高くするなど、変動するのが一般的なため、このような記載に留めているのでしょう。

実際には30~35%程度の手数料率を定めることが多く、新卒・第二新卒・フリーター・既卒専門のエージェントであれば30%以下に定めていることもあります。

40%以上の手数料率を設けているのは、スキルあるヘッドハンターによる直接スカウトを主体としている媒体です。自社がどんな人材を求めているかで、使い分けていきましょう。

【手数料別】オススメ人材紹介会社10選

ここでは、手数料ごとに人材紹介会社(エージェント)を紹介していきます。

いくつか毛色の異なるエージェントを複数ピックアップしてありますので、参考にしてみてください。

1.【~30%】マイナビ新卒紹介

マイナビ新卒紹介は、マイナビエージェントと同じく株式会社マイナビが運営する新卒専門型エージェントです。

ミスマッチを少なく採用したい企業や、高学歴の学生を求める企業からの評判が高く、時間をかけて学生を育成してくれます。

大学のキャリアセンターとのつながりも強く、積極的に学内イベントをおこなって学生を集めているのが特徴です。

URL:https://shinsotsu.mynavi-agent.jp/corp/

2.【~30%】就職エージェントneo

就職エージェントneoは、株式会社ネオキャリアが運営する新卒専門型エージェントです。

とくに文系学生に強く、正確なクロージングで新卒採用成功まで伴走してくれるのが強みです。

理系学生を希望する企業には理系専門のアドバイザーがついてくれるため、幅広い層を採用できます。

URL:https://www.neo-career.co.jp/service/sa_B

3.【~30%】アスリートプランニング

アスリートプランニングは、株式会社アスリートプランニングが運営する新卒専門型エージェントです。

新卒かつ体育会学生の採用に特化している媒体であり、スポーツジム・子ども向け運動教室・スポーツブランドなどから評価を得ています。

競技団体との横連携も強く、スポーツ業界の盛り上がりを支えています。

URL:https://athlete-p.co.jp/

4.【~30%】美大芸大就活ナビ

美大芸大就活ナビは、株式会社ユウクリが運営する新卒する新卒専門型エージェントです。

新卒かつ美大や芸大など芸術分野に秀でている人材に特化している媒体であり、広告代理店・デザイン会社・建築会社・商品企画部を強化したい企業から評価を得ています。

書類や面接だけでは判断が難しいクリエイティブ性重視の採用を叶えたいなら、ぜひ利用したいエージェントです。

URL:https://bidai-geidai.jp/

5.【30~35%】リクルートエージェント

リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する総合型エージェントです。

非公開求人だけでも常時10万件以上を扱う巨大な規模が特徴で、性別・年齢・キャリア歴を問わずさまざまな人材から登録を受け付けています。

求人申し込みをする企業の幅も広く、業種や職種はもちろん、地域や規模に関わらずどんな企業でも相談できる間口の広さがメリットです。

URL:https://www.r-agent.com/

6.【30~35%】doda

dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する総合型エージェントです。

若手から中堅層に強いのが特徴で、20代の求職者が全体の半数以上を占めています。

30代まで入れると全体の約7割程度になりますから、若い人材を求めている会社向きのエージェントだといえるでしょう。

申し込んでいる企業の幅は広く、業種・職種問わず多様なニーズに対応しています。

URL:https://doda.jp/consultant/

7.【30~35%】マイナビエージェント

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営する総合型エージェントです。

dodaと同じく若手~中堅向けの媒体であり、34際までの求職者が全体の8割を占めています。

マイナビは中途採用だけでなく、新卒に特化したエージェントや就職情報サイトの運営もおこなっており、グループ全体に蓄積したノウハウを活かして人材を集めているのが特徴です。

「こんな募集は無理だろうか?」と思っても、一度相談する価値があるでしょう。

URL:https://mynavi-agent.jp/

8.【30~35%】パソナキャリア

パソナキャリアは、株式会社パソナが運営する総合型エージェントです。

業界トップクラスである16,000社の求人を扱い、とくに女性の転職に強いとされています。

求職者だけでなく企業側のサポートが丁寧なことでも有名で、「面接で聞いてはいけない質問とは?」「転職者の入社手続きをする上で注意すべきポイントは?」など、人事部の不安に即してノウハウを伝授してくれることでも評価を得ています。

URL:https://www.pasonacareer.jp/

9.【36%~】JAC Recruitment

JAC Recruitmentは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営するハイクラス専門型エージェントです。

管理職・専門職・ミドル~ハイクラス層など高年収ビジネスパーソンに特化しており、とくに30~50代の登録者が多い傾向にあります。

大手企業や外資系企業によるクローズド採用のニーズも高く、失敗したくない採用をしたいならオススメのエージェントです。

URL:https://corp.jac-recruitment.jp/

10.【36%~】iX転職

iX転職は、パーソルホールディングス株式会社が運営するハイクラス専門型エージェントです。

年収1,000万円以上の非公開求人割合が高く、ヘッドハンターによるスカウトを主体として採用サポートをおこなっています。

ヘッドハンターの専門分野も、「人材・教育・サービス業界」「IT業界」「コンサルティング業界」など細かく分かれており、自社が必要なスキルに特化した人材を募集しやすいのがメリットです。

URL:https://ix-tenshoku.jp/

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Wantedlyは、ミッションや価値観への共感でマッチングする採用サービスです。

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【採用手法別】費用相場の比較表

人材紹介会社(エージェント)を利用する以外にも、採用手法は複数あります。それぞれどのぐらい費用がかかるのか、効率的な採用活動を行うためにも、他手法の費用感も頭に入れておきましょう。

他採用手法の費用以外のメリット・デメリットを知りたい方は、『必ず知っておくべき最新の採用手法まとめ|全6種類をわかりやすく解説』で詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。

採用手法費用の相場
人材紹介会社(エージェント)成功報酬(理論年収の30~35%程度)
求人広告掲載課金(4週間15~40万円程度)
転職フェア1ブース60~100万円程度
1ブース60~100万円程度自社サイトが既にある場合は、無料。
新しく作成する場合、50~150万円程度。
リファラル採用社員へのインセンティブ1人あたり10~25万円程度
ダイレクトリクルーティング定額の場合、年間60~100万円程度
ひとりずつ支払いの場合、理論年収の30~35%程度
ハローワーク無料

各種手法と比較すると、人材紹介会社(エージェント)の利用には下記のようなメリットがあるとわかります。

・成功報酬型であるため、採用確定まで料金がかからない
・非公開で求人を出せるため、クローズ採用したい企業に向いている
・エージェントが求職者との間に入るため、採用の工数が減る
・求職者のレベルやスキルをある程度指定できる

理論年収の30~35%という成功報酬は一見高額なようにも思えますが、総合的なメリットを考えれば、コストパフォーマンスに優れた手法だと言えそうです。

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まとめ

人材紹介会社(エージェント)の手数料率は、理論年収の30~35%程度であることが一般的です。

新卒・第二新卒・既卒・フリーターに特化しているエージェントであれば手数料率を安く設定していることが多く、反対に管理職や専門職などスキルのある人材に特化しているエージェントであれば手数料率が高くなる傾向にあります。

どんな人材を求めているか明文化し、自社にあったエージェントを選ぶのが成功への近道だといえるでしょう。

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