労働人口は減少の一途をたどり、終身雇用制度はいよいよ形骸化へ。人材の流動化はますます進行しています。そんな時勢を受け、優秀な人材を確保するために企業は絶えず奔走する必要に迫られるなか、あらためて注目を集めているのが、人材の採用や定着に寄与する福利厚生の重要性です。
働き方改革やリモートワークの定着など、勤務環境が刻々と変化しているいま、福利厚生に求められる要素も変わりつつあり、その内容も多様化しています。
充実した福利厚生を従業員に向けて幅広く提供することが求められる現在、活用が進んでいるのが福利厚生のアウトソーシングサービスです。サービスを選ぶポイントと、具体的なサービスの例を紹介していきます。
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Wantedlyの提供する福利厚生「Perk」
多様な属性の従業員が集まる企業の福利厚生の導入には多くのリソースがかかりがちです。そんな課題を解決するためには福利厚生のアウトソーシング化。代行サービスを利用することは有効な手段となります。
福利厚生サービス「Perk」は、各企業に代わって充実した福利厚生を提供するサービスです。ライフスタイル・グルメ・子育て・ファッション・旅行・など豊富な福利厚生メニューを初期費用無料、おひとり様月額350円〜ご利用いただけます。
福利厚生サービスの選び方
福利厚生とは、企業が従業員に対して給与以外に報酬やサービスを支給する制度です。
その内容にはさまざまなものがありますが、大きく分けると、法律によって設置が義務付けられている「法定福利厚生」と、企業が独自に設置できる「法定外福利厚生」に分類されます。
後者である法定外福利厚生は、これまでは企業が自ら管理するのが一般的でした。しかし、企業で確実な運用を果たすには、少なくない労力や経済的な負担が付随します。
そこで増えてきているのが、福利厚生を外部委託する企業です。
福利厚生アウトソーシングサービスは、企業が利用料を支払うことで、従業員はサービス企業が提供する福利厚生を利用できるという仕組みになっています。
【参考】福利厚生アウトソーシングサービスの選び方|種類・目的など選定基準を考察
https://www.wantedly.com/hiringeek/organization/welfare_outsourcing/
なお、福利厚生アウトソーシングサービスは、「パッケージプラン」と「カフェテリアプラン」の2種類を提供しています。
パッケージ |
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カフェテリア |
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両者の特徴には明確な差分があるため、企業の状況や従業員のニーズを考慮したサービス選択が求められます。
福利厚生アウトソーシングサービスの選び方について、下記のポイントから具体的に見ていきます。
- 福利厚生の目的から選ぶ
- 従業員の属性・構成から選ぶ
- 従業員数や福利厚生ラインアップに対して納得感のある料金プランを選ぶ
▶︎福利厚生の選び方とは?企業にあったサービスを見極めるポイントを紹介
福利厚生の目的から選ぶ
福利厚生アウトソーシングサービスを選ぶ過程でもっとも大切なのは、社内での導入目的を明確にすることにあります。現状の福利厚生制度が直面する課題や、その課題をどのように解決していくのかを考えてみましょう。
たとえば、コスト削減を目的にサービスを検討するのであれば、最重要の選定基準は利用料金です。一方、福利厚生ラインアップの充実を図るなら、メニューの豊富さに力点を置いて選択することになります。
加えて、福利厚生を増やしたい分野も検討します。
ヘルスケア関連の福利厚生を充実させたいのか、あるいはレジャーに関わる内容を充実させたいのか、志向性に応じて選ぶべきサービスは変わってきます。
まずは目的を明らかにしておくことで、選定基準はおのずと整理されていくでしょう。
【参考】福利厚生の人気ランキングを発表!従業員満足度が高い制度と男女別の調査結果
https://www.wantedly.com/hiringeek/organization/welfare_ranking/
従業員の属性・構成から選ぶ
次に、福利厚生を利用する従業員の属性や構成から、ニーズを推測するアプローチです。
いくら福利厚生メニューを充実させても、利用してもらえなければ宝の持ち腐れです。ニーズに合致しない福利厚生ばかりが提供されていては、企業に対する不信感を従業員に植え付けてしまうことにもなりかねません。
まずは福利厚生を利用する従業員の属性を整理し、各属性の従業員が占める割合を調査しましょう。
続いて、構成比の高い属性から順にニーズを推測し、それに応じた福利厚生メニューを整備していくプロセスを踏みます。
たとえば子育て中の女性が多い職場であれば育児関連の福利厚生メニュー、あるいは地方で働く従業員が多い職場であれば、全国規模で展開できる福利厚生メニューが有力な選択肢となります。
【参考】あると嬉しい福利厚生制度10選|従業員満足度が高い人気の福利厚生はどれ?https://www.wantedly.com/hiringeek/organization/welfare_demand/
従業員数や福利厚生ラインアップに対して納得感のある料金プランを選ぶ
福利厚生アウトソーシングサービスの料金体系は提供事業者によって異なるほか、企業の従業員規模に応じても変動します。たとえば、従業員規模が大きい企業ほど、カフェテリアプランを導入する割合が高いとされています。
しかし、サービスの比較検討にあたって注視すべきは「従業員が望んでいる福利厚生メニューがそろっているか」の点です。コストカットを目的に福利厚生アウトソーシングサービスを検討している企業は、メニューのラインアップとサービスの料金体系の両面を見て検討するべきでしょう。
【参考】福利厚生を導入する方法|アウトソーシングするメリット・費用相場も解説https://www.wantedly.com/hiringeek/organization/welfare_method/
オススメの福利厚生サービス11選を比較
ここからは、具体的な福利厚生アウトソーシングサービスについて紹介します。企業が直面する課題と照らしあわせながら、比較検討してください。
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1.福利厚生倶楽部:10万種類以上のカフェテリアプランを提供
福利厚生倶楽部は、株式会社リロクラブが運営する福利厚生アウトソーシングサービスです。
1993年のサービス開始以来「中小企業にも大企業並みの福利厚生を」をモットーに、10万種類以上ものカフェテリアプランを構成。契約企業の約7割を占める中小企業からの支持を集めています。
また、顧客企業や会員の基盤を背景に、全国50エリアごとにサービス情報を配信。規模や地域を問わず、幅広い企業が利用しやすいサービスを展開しています。
- 中小企業も大手並みの福利厚生を導入できる充実のカフェテリアプラン
- 規模や地域を問わない利用しやすい福利厚生メニュー
URL:https://www.reloclub.jp/fukuri/fukurikouseiclub/
2.ベネフィット・ステーション:全国に拡大する優待サービス
ベネフィット・ステーションは、株式会社ベネフィット・ワンが運営する業界大手の福利厚生アウトソーシングサービスです。
140万件以上の優待サービスをラインアップし、レジャーや福祉、グルメやショッピング、さらには美容や住宅まで、生活全般をサポートする多様な分野を網羅。全国47都道府県で利用できるよう、地域間格差にも対応した体制を整えています。
2023年4月からは、Netflixと業務提携し世界初の企業向け福利厚生パッケージサービス「Netflixプラン」を展開。福利厚生メニューのさらなる充実を図っています。
- 生活全般をサポートする多様な福利厚生メニューを網羅
- Netflixと業務提携しメニューのさらなる充実を推進
URL:https://bs.benefit-one.co.jp/bs/pages/bs/top/top.faces
3.WELBOX:内容をニーズや予算からカスタマイズ可能
WELBOXは、株式会社イーウェルが提供する福利厚生アウトソーシングサービスです。
旅行や健康、介護、育児、自己啓発、エンタメなど、属性を選ばない多彩な福利厚生メニューがパッケージされています。企業のニーズや予算に応じて、サービス内容をカスタマイズできることも特徴です。
冊子やメールマガジンなど、さまざまな媒体を通じて従業員や家族に周知できるため、福利厚生の利用率を高めたい企業に向いています。
- 多彩な福利厚生メニューをパッケージ化
- 福利厚生メニューの企業内共有にも強み
URL:https://www.ewel.co.jp/category/service/welbox/p737/
4.福利ぱっと:育児や介護・ヘルスケア分野に強み
福利ぱっとは、育児・介護・健康などをサポートする福利厚生メニューに強みを有する、福利厚生アウトソーシングサービスです。
掲載するサービスを展開する企業への仲介料が発生しない構造のため、各メニューの割引率が高いことも特徴。品質・割引率・与信などの審査をクリアした優良メニューのみを取り扱っています。
初期費用は無料となっており、導入コストが軽減されていることもポイントに挙げられます。
- ヘルスケア関連メニューを高い割引率で提供
- 導入コストにも価格優位性あり
URL:https://fukuri.shisaku-pad.co.jp/
5.セラヴィリゾート泉郷:直営宿泊施設を全国展開
セラヴィリゾート泉郷は、全国に展開する直営宿泊施設・保養所を利用できるサービスです。
サービス導入費用を抑えられ、トップシーズンでも施設をリーズナブルに利用できることは、直営施設だからこその強み。全国28地区、42施設を展開する高いエリア網羅性のほか、ホテル・コテージ・愛犬リゾートなど、多様な宿泊形態にも対応しています。
従業員のリフレッシュをサポートしたいと考える企業に向いているサービスです。
- 直営宿泊施設・保養所の利用に特化
- 愛犬リゾートなど多様な宿泊形態にも対応
URL:https://www.izumigo.co.jp/
6.オフィスおかん:健康をサポートする「置き型社食」
オフィスおかんは、株式会社OKANが提供する従業員向け「置き型社食」サービスです。
同サービスのポイントは、24時間いつでも健康的な惣菜が1品100円から食べられることにあります。冷蔵庫や専用の自動販売機を設置すれば、あとは従業員が好きな惣菜を選んで購入するだけ。
月額のサービス利用料には、冷蔵庫や資材ボックスの貸与、お皿・お箸などの資材、配送費用もインクルードされており、コスト面での強みも光ります。
従業員の食生活をサポートしたいが、社員食堂を設置する余裕はない。そんな悩みを解決したい企業にオススメです。
- 「食」に特化した導入しやすく利用しやすいサービス
- 社員食堂の設置が難しい中小企業にも適している
7.オフィスグリコ:手軽に導入できる「置き菓子」サービス
オフィスグリコは、社内でお菓子を手軽に購入できるようになる、従業員向け「置き菓子」サービスの代表格です。
オフィスに専用のボックスや冷凍冷蔵庫を設置し、従業員はお菓子を選んで購入するというシンプルな仕組みが採用され、備え付けの貯金箱に現金を入れるほか、電子マネーも利用できます。
設置費用やランニングコストがかからないほか、商品補充はサービススタッフが対応するため、管理負担も抑えられていることが特徴。従業員の気分転換や社内コミュニケーションの円滑化にも寄与すると人気を集めています。
- 「お菓子」に特化した専門サービス
- 社内コミュニケーションの活性化にも有効
URL:https://www.glico.com/jp/shopservice/officeglico/
8.チケットレストラン:全国の飲食店やコンビニで気軽に利用
チケットレストランは、株式会社エデンレッドジャパンが運営する食事補助サービスです。フランス発祥のサービスですが、日本国内でもすでに30年の実績を有し、2,000社・150,000人以上に利用されています。
利用方法はシンプルで、専用アプリから提携先店舗を検索し、利用後に専用iDで支払うだけ。全国66,000店以上の飲食店やコンビニで利用でき、メニューに飽きてしまう心配はありません。
勤務形態や職種、年齢、性別を問わない利用のしやすさからサービス利用率は99%の高水準。福利厚生の利用率に悩む企業に向いているサービスです。
- 飲食店やコンビニで使える利用しやすさがポイント
- サービス利用率は99%の高水準
URL:https://ticketrestaurant.jp/
9.バリューHR:従業員の健康サポートやリフレッシュ支援に
健康管理サービスのリーディングカンパニー・バリューHRが提供する、ヘルスケア分野の福利厚生アウトソーシングサービスです。
福利厚生メニューは多岐にわたり、健康診断予約やストレスチェック、健康相談などのほか、旅行やエンタメなどレジャー関連まで幅広く展開。従業員の健康サポートやリフレッシュ支援に注力したい企業にオススメです。
- 人気のヘルスケア分野に強みを有するサービス
- エンタメ関連メニューも付帯する
URL:https://www.valuehr.com/service_fukuri.html
10.ライフサポート俱楽部:公平かつ無駄のない利用環境を整備
ライフサポート倶楽部は、業界初となる「補助金精算」に対応し、未利用分を返金する仕組みが整備されている福利厚生アウトソーシングサービスです。
宿泊・レジャーなど余暇支援から介護や育児のサポートまで、幅広い福利厚生メニューを取りそろえており、地域や世代間格差が発生しないよう多様なニーズに応えています。従業員に公平にサービスを提供したい企業に最適です。
- 未利用分が返金される仕組みでコストの無駄を排除
- 老若男女に応える網羅性の高いメニューを提供
11.Perk:充実のメニューを最小限のコストで提供
Wantedlyの福利厚生サービス・Perkは、初期費用不要、350円からの月額料金で1,000以上の福利厚生メニューを利用できるサービスです。
圧倒的な低コストのほか、活用ハードルの低さもポイント。導入後にメンバーを招待するだけで、簡単に利用を開始できます。
- 圧倒的な低コストで充実の福利厚生を利用できる
- 管理の手間もかからず、簡単に導入できる
福利厚生をアウトソーシングするメリット
福利厚生のアウトソーシング化を図るにあたって、あらためて外部委託のメリットを整理しておきましょう。
中小企業でも福利厚生を充実できる
従来は、中小企業において福利厚生を充実させることは困難でした。制度の整備にあたっては、福利厚生メニューの精査や、メニューを提供するための企画・運用に膨大な時間や工数、コストが発生するためです。
しかし、福利厚生のアウトソーシングの活用で、中小企業でも豊富な福利厚生ラインアップを手軽に用意できるようになりました。
大企業に引けを取らない福利厚生制度を取り入れることで、従業員の満足度が高まるのはもちろんのこと、定着率の向上や採用活動における優位性の担保も可能になります。
人事労務の負荷を軽減できる
福利厚生を企業で内製する場合、管理を担う部署や人員には少なくない負担がかかります。福利厚生メニューの企画や開発、運営に労力が割かれるあまり、コア業務を圧迫してしまうような事態も想定されるでしょう。
福利厚生のアウトソーシング化は、担当者を過大な業務負荷から解放します。結果、本来のコア業務へのコミットメントは最大化され、生産性も向上します。
経費を削減できる
福利厚生のアウトソーシングサービスによる、経費削減効果も見逃せません。
経団連の調査「2018年福利厚生費用調査」では、2018年度に企業が従業員1人あたりにつき負担した法定外福利厚生費は、1ヶ月平均で25,369円と試算されています。
一方、Wantedlyの福利厚生サービス「Perk」は月額350円から利用できるように、両者を比較するとコストパフォーマンスの高さがわかります。
まとめ
企業が福利厚生制度を整えるためには、まずは導入目的や従業員のニーズを明確にして、予算と照らしあわせて実現可否を精査しなければいけません。
企業が望む福利厚生メニューの提供が困難であると判断できる場合は、比較検討のうえでアウトソーシングサービスの活用を検討しましょう。
福利厚生アウトソーシングサービスの導入で、運用にまつわるコストや労力を軽減しながら、多様なニーズに応える充実のメニューを提供できるようになります。各サービスが用意するメニューの種類や利用料金を勘案しながら、理想の福利厚生制度を整備していきましょう。