社内向け広報メディアとして機能する社内報は、インナーコミュニケーションの活性化の促進や、企業理念・ビジョンの浸透などに欠かせないコンテンツです。
しかし、制作に多くの時間や手間が割かれるケースは少なくありません。「社内報のデザインやレイアウトに毎回悩んで制作に時間がかかりすぎてしまう」「見やすく伝わりやすい社内報をつくりたい」。こうした悩みを前に、制作を負担に感じている担当者も多いことでしょう。
本記事では、制作にかかる手間を軽減しながらも、より伝わりやすい、おしゃれで奇麗な社内報を制作したいと考える担当者に向け、社内報のデザインテンプレートとあわせ、デザインの基本や制作時のポイントをわかりやすく解説します。
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社内報のデザインテンプレートおすすめ5選
まずは社内報制作の効率化に役立つ、デザインテンプレートを入手できるおすすめツールを紹介します。
1.Canva
Canvaはオンラインで使用できるデザインツールです。あらかじめ用意された無料テンプレートや無料素材を活用することで、デザイン性の高い社内報を簡単につくれます。
直感的な操作性に優れており、デザインソフトになじみのない方でもすぐに利用できる、ハードルの低さも魅力です。
URL:https://www.canva.com/ja_jp/
2.bookma
bookmaは、社内報やカタログなどの制作に特化した無料のデザインソフトです。画像素材やテキストを事前に準備しておけば、社内にてデザイン制作から印刷注文までを行えます。
利用には、ソフトのダウンロードとインストールが必要です。操作方法がわからない場合には、出張訪問やWeb会議システムでの操作方法説明サービス(有料)を利用できます。
URL:https://honlabo.com/extra/download/
3.パワポン
オフィス用品などを販売するアスクルが提供する無料のテンプレートサイトです。パワポンで提供するテンプレートはすべてPowerPoint形式のため、ソフトの操作に慣れている人も多いでしょう。
テンプレートには、親しみやすいテイストのデザインが多くラインアップ。堅くなりすぎない印象の社内報づくりを目指している企業にもおすすめです。
4.Microsoft Office テンプレート
Microsoftが提供する無料のテンプレートです。社内報やニュースレターのMicrosoft Word用テンプレートなどを利用することで、すっきりと見やすい社内報をつくれます。
操作に慣れ親しんだMicrosoft製品なら、編集にかかる時間も短縮できるでしょう。すぐにプリントアウト、あるいはデータのまま配布できることもポイントです。
URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc
5.Adobe InDesign テンプレート
プロシーンでも活用される本格的なデザインツール「Adobe InDesign」にて利用できる、無料テンプレート集です。社内報の制作目的や企画趣旨にあわせてシンプル、カラフル、スタイリッシュなどさまざまなスタイルのテンプレートを選べ、目にとまりやすい社内報を作成できます。
ただし、これらのテンプレートを利用するためにはAdobe InDesignをインストールする必要があります。企業のPCに当該ソフトがない場合には、有料契約が必要です。
URL:https://www.adobe.com/jp/creativecloud/design/discover/indesign-templates.html
社内報をデザインする際の基本
テンプレートを使用せずに社内報をつくる場合、あるいはテンプレートをカスタマイズして制作する場合には、次の4つのポイントを意識しましょう。
- 1ページ=1テーマで作る
- タイトル・見出し・本文で構成する
- 行間やフォントサイズなど“間”を大切にする
- メリハリをつけてレイアウトする
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1.1ページ=1テーマで作る
1ページで伝えることは、ひとつのテーマに絞ることが原則です。ひとつのページ内に複数のテーマが混在すると、伝えたい内容が分散し読み手の混乱を招きかねません。
「1ページ=1テーマ」を心がけることで、視認性や可読性などデザイン面の向上も図れます。
2.タイトル・見出し・本文で構成する
テーマごとにタイトルと見出しを設定し、それに付随する本文のセットで構成します。タイトルと見出しには、それだけを見れば内容を把握できるような、わかりやすく簡潔な一文を挿入しましょう。
タイトルと見出しの文言で読み手の興味を惹ければ、多くのメンバーが読んでくれる社内報に仕上がります。
3.行間やフォントサイズなど“間”を大切にする
行間や文字間隔は、詰まりすぎないよう注意します。空白に余裕がないデザインでは、実際よりも多くの文章量があるように感じられてしまい、社内報を読むモチベーションを損ないかねません。
フォントサイズは小さくしすぎない、重要な部分や見せたい部分のフォントを強調するなど、可読性を高める工夫をしましょう。
4.メリハリをつけてレイアウトする
画像の大きさやフォントサイズを一定にしてしまうと、興味関心を惹きにくい平面的なデザインになりがちです。社内報を構成するそれぞれの要素にメリハリをつけ、立体的なデザインを意識します。
タイトルと見出し、本文でフォントの大きさを変える、色や枠で強調するなどして、読み手の目を惹くレイアウトを心がけましょう。
社内報をデザインする際のポイント
デザインの基本を理解できたら、次の3つのポイントをふまえ、企業の文化や風土、カラーにマッチするオリジナリティのあるデザインづくりに着手してみましょう。
- 企業のブランドカラーやイメージを用いる
- 視覚的なイメージを多く配置する
- 読み手の役職や役割ごとに見せたいページを決める
1.企業のブランドカラーやイメージを用いる
企業のブランドカラーやコーポレートカラー、あるいは浸透・定着を図りたいイメージカラーをデザインに取り入れます。
これは、社内報をインナーブランディングのツールとして活用したいと考える場合に特に重要なポイントです。企業内にどのようなイメージを浸透させたいのかを前提に据えることが重要になります。
2.視覚的なイメージを多く配置する
文章にこだわることはもちろん、写真やグラフなどのヴィジュアルイメージを多く配置し、内容を視覚的に理解できるように心がけます。
特に文章だけでは内容の説明が煩雑になるテーマなどには、グラフィックを積極的に活用しましょう。コンテンツの内容を理解してもらいやすくなり、周知効果も高まります。
3.読み手の役職や役割ごとに見せたいページを決める
「誰に読んでもらいたいのか」「何に役立ててほしいのか」など、ページごとにターゲットと目的を定めましょう。
たとえば若手社員向けのページでは、グラフィックを多く用いてビジュアルで目を引くデザインにする。中堅以上の社員や管理職向けの場合には文字を読み進めやすいよう、ビジネス誌のようなレイアウトを取り入れるなどの方法が考えられます。
社内報制作のポイントは「デザイン工数の削減」
社内報の制作には、企画や取材、執筆、編集、そしてデザインと、さまざまな作業工数が必ず発生します。また、これらの業務に定期的に取り組むことから、制作工数やコストの軽減は社内報運用において欠かせないアプローチです。
つまり、社内報のデザイン制作の最大のポイントは「良いデザインを」「最小工数で」つくることに集約されます。
なお、企画や執筆などの工程は、原則として流用での対応は難しいですが、デザインはフォーマット化や横展開が可能です。1記事単位で完成度の高いデザイン制作を目指すのではなく、意識すべきは社内報の誌面全体単位、オンライン社内報であればドメイン単位での制作オペレーションの最適化を図りましょう。
また、人手不足の進行や働き方改革の推進を加味すると、社内報制作に付随するデザイン工数の削減は、担当社員の負担軽減という観点からも欠かせない視点です。属人的なデザインセンスを求めるのではなく、誰もが簡単に綺麗な社内報を制作できるよう、ドメイン単位でのオペレーション整備が求められます。
手軽・ローコストな社内報プラットフォーム「Story」
Wantedlyが提供する社内報プラットフォーム「Story」は、洗練されたデザインフォーマットを活用し、誰もが手軽に社内報を制作できるツールです。制作した社内報はオンラインで展開できるため、より多くの従業員に向けて情報を広く発信できます。
また、リアクション機能やコメント機能も搭載。発行側からの一方的な情報発信になりがちな社内報で、双方向コミュニケーションを実装できることもStoryの特徴です。
「いいね」数やコメント数・内容をもとに、コンテンツのブラッシュアップを図れるほか、読み手からのリアクションは、社内報制作を担当する社員のモチベーション向上にも寄与するでしょう。
社内報のデザイン制作の手間とコストを省きながら、より効果的なデザインを構成できます。
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社内報の作成・運用事例
ここからは、Storyを用いて社内報を制作・運用し、効果を発揮している事例を紹介します。
1.ウォンテッドリー株式会社
ウォンテッドリー株式会社でもStoryを活用し、社内報を制作しています。
その背景には、新型コロナウイルス感染症の拡大を機に社員同士の雑談が減少し、コミュニケーションが希薄になっていく課題がありました。従業員が、ともに働くメンバーのことや、組織について知れる機会をつくることを重点においています。
「どれだけの人が読んでくれるのか」だけではなく、メンバー同士の理解を促進することに注力し定期的な発信を継続した結果、社員の85%以上が読む社内報へと成長しています。
【参考】社内報Story運用事例|Wantedly社員が語る、社内報運用のコツ
https://www.wantedly.com/companies/wantedlycs/post_articles/480138
2.株式会社LULL
株式会社LULLでは、リモートワークへの移行を機に帰属意識の向上を目指してStoryを導入しました。
同社は顧客のもとに常駐するメンバーも多くいることから、カルチャー醸成に社内報が必要と判断し、さまざまな情報発信を継続しています。ビジョンやミッション、企業からのお知らせ、メンバーの紹介といった基本的な情報だけではなく、サイト構築のノウハウや技術者の育成に関する情報など、従業員に役立つナレッジを積極的に発信。さらに節約レシピや自宅で楽しめるアルコールに関する内容など、プライベートにも活用できる情報の掲載もあるそうです。
公開した社内報にいいねやコメントが集まることが好循環を牽引し、執筆メンバーのモチベーション維持に加え、社内コミュニケーションの活性化も実現しています。
【参考】導入1ヶ月で社内の88%が読む「社内報」の作り方|Story User Interview・株式会社LULL
https://www.wantedly.com/companies/wantedlycs/post_articles/282650
3.and factory株式会社
and factory株式会社では、リモートワークへの転換を機に社内報を紙媒体からWebへと移行しました。「社内報は重要度の高いメディア」という認識のもと、紙の社内報と同様に想いを伝えられるWeb社内報づくりに着手。リモート環境下でも細やかに情報を発信できるツールとしてStoryを導入しています。
また、さらなるコミュニケーション活性化と社内報制作へのモチベーション維持のために、社員が自由に書き込めるSlackチャンネルで交わされたやり取りを、社内報のコンテンツにする試みも行っています。帰属意識につながる情報発信のために、「組織のメンバーの人柄がわかるよう、なるべく修正を加えない」工夫も大切です。
【参考】社内報を紙からデジタルへ。全社参加型のカルチャーづくりを目指して。|Story User Interview・and factory株式会社
https://www.wantedly.com/companies/wantedlycs/post_articles/290708
まとめ
社内報を活用した定期的な情報発信は、従業員間のコミュニケーションの活性化や、企業への帰属意識の向上、ビジョンやカルチャーの浸透など、さまざまな効果が期待できる取り組みです。
「多くの読み手に届く社内報をどうやってつくればいいのかわからない」「社内報のデザイン制作にかかる負担を軽減したい」こうした悩みを解消すべく、社内報制作の基本やデザインのポイントをふまえ、各種テンプレートなどを上手く活用しながら社内報制作に着手しましょう。