経験を積んでもなお、貪欲にスキルアップできる環境を求めて|フラー ディレクター大藤淳氏|Career Insight #8

転職者の思考や行動、意思決定ポイントを、取材を通し明らかにすることで採用活動のヒントを得る本企画。第8回目は、フラー株式会社でディレクターとして活躍する大藤淳氏です。

以前は上場IT企業のディレクターとして、大手クライアント企業のコーポレートサイトの開発・運用などビッグプロジェクトに数多く携わっていた大藤氏。いわゆるピカピカのキャリアを持つ大藤氏が、なぜこれまで携わったことのなかったアプリの領域にピボットしようと思ったのか。じっくりと伺いました。

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フラー株式会社
ディレクター
大藤淳氏

大学卒業後、Webデザイナーのクリエイター育成専門スクール「デジタルハリウッド」に通い、制作会社に入社。その後、IT企業にWebデザイナーとして入社。社内でディレクターとして転身し、大手企業のコーポレートサイトの開発・運用ディレクション業務を担当した。フラー転職後は、公式WebサイトならびにECサイトの、開発・運用におけるディレクション業務のほか、アプリ関連のプロジェクトにも従事。

▼Wantedly_Profile
https://www.wantedly.com/id/atsushi_daito

デザイン、コーディング、ディレクションと着実にスキルアップした前職

――本日はよろしくお願いします。まずは、大藤さんのこれまでのキャリアについて聞かせてもらえますか。

大学に4年間通い企業の就職内定までもらったのですが、何か違うなと思うことがありまして。その時にあらためて自分のやりたいことやなりたい職業を考えてみると、Webデザイナーになりたいと気づいたんです。それで一転就職を取りやめ、「デジタルハリウッド」というクリエイター育成専門スクールに1年間通いました。そこで、IllustratorやPhotoshopといったAdobe系のツールを学び、卒業後あらためてWebデザイナーとして制作会社に入社しました。

――ご自身が本当にやりたいことを見つめ直し、あらためて学び見事にキャリアをスタートさせたのですね。制作会社ではどのような業務に携わったのでしょう。

デザイン業務だけでなくコーディング、ディレクターといった業務も担いました。ただ複数の業務に携わるうち、次第により大きな仕事に携わりたい気持ちが強くなっていったんです。そこで、「Web運用で世界一になる」と理念を掲げている会社に転職しました。従業員数も以前の制作会社と比べると多く、東証一部にも上場している。実際、大手企業のコーポレートサイトなどを制作していましたから、同社に転職すれば、大きな仕事に携わることができると思いました。

転職後も最初はデザイナー兼コーダーのようなポジションだったのですが、まわりから「ディレクターに向いているからやってみれば」と言われました。今でこそディレクターをしていますが、もともとはメンバーをとりまとめるようなことが苦手な性格でした。でも苦手だからこそ挑戦してみる価値があるのではないかと思うようになったんです。

――以降は、ディレクターとして着実にスキル・キャリアップしていかれますね。

入社前にイメージしていたとおり、誰もが知っている大手企業のWebサイトの開発・運用ディレクション業務などを、8年間在籍する中でいくつも経験させていただきました。

中でもとくに印象に残っているのは多くの人が知っているハウスメーカーのプロジェクトでした。さまざまなステークホルダーがいる中、PDCA運用・サイトリニューアル・サーバー移行プロジェクトなどをディレクターとしてとりまとめ、無事成功に導くことができました。

自分にとってリモートワークは働きづらかった

――8年間も在籍され、着実にディレクターとして成長している中、なぜ、転職しようと思われたのでしょう。

いろいろな要素が重なり合った結果、転職の決断に至ったように思います。まずは社会人10年目という節目を迎えたこと。新たな環境で働くことで、さらなるスキルアップをしたい意欲が芽生えてきました。具体的には以前は担当していなかった、アプリ関連のプロジェクトへの興味です。

8年間同じ会社で働いていたことも要因のひとつでしたね。同時期に入社したメンバーも転職する人が増えていましたし、漠然とですが自分も転職を意識するようになっていきました。

――環境を変えることで、あらためてスキル・キャリアアップしたいと思われたのですね。

はい。また以前の会社はクライアント先に常駐する案件が多かったのですが、私が好むのは社内でメンバーと膝を突き合わせてコミュニケーションをとりながら開発を進めるスタイルでした。

――そこから転職に向けて、どのような準備をしていきましたか。

すでに登録していたサイトがいくつかありましたから、プロフィール内容を充実させるなどブラッシュアップしていきました。その中のひとつがWantedlyでした。

プロフィール内容の充実では先ほど少しお話ししたような、これまでの実績について業務内容からプロジェクトリリース後の効果、クライアント・ユーザーの反応をまとめたポートフォリオを作成しました。ディレクターらしく、相手が読みやすいフォーマットを意識して作成したことが、面談の時にも好評だったようです。

会社の仕事を続けながらの転職活動でしたから、それほど多くの企業に連絡は取れないとの判断から、まずは気になる企業をチェックし、そこから10社ほどに絞ろうと計画を立てました。実際私が転職活動をはじめたのは2020年の5月からでしたが6月には6、7社ほどに絞り、7月には内定に至るぐらいのスケジュールでした。

――どのような企業が候補にあがったのでしょう。

IT系企業が中心でしたが、8年ぶりの転職活動ということもあり自分の興味の赴くままに気になる企業をチェックしていきました。キーワードとしては、動画、インテリア、リノベーションなどが多かったように思います。自分のこれまでのキャリアと重ね合わせて力になれそう、逆にスキルアップできそうな企業をチェックしていきました。とくに当初は動画関係のサービスを開発しているスタートアップをいくつか候補にあげていましたね。

場所、カルチャー、オフィス環境など複数の要素が合致し入社を決意

――あらためて選定基準ならびに、フラーさんに決めた理由について聞かせてもらえますか。

まずは家がある柏市から近いこと、あるいはつくばエクスプレス線一本で通える場所にオフィスがあることでした。つまり秋葉原界隈の企業です。子どもを茨城県の実家に預けることも視野に入れ同エリアでも探しました。実際フラーのオフィスは電車で一駅。現在は車通勤しているので、自宅を出てからオフィスの椅子に座るまで約15分に短縮できました。

そのほかにはオフィスがおしゃれできれいなこと。案件が常駐型であるかどうか。自分のこれまで携わったことのないプロジェクトに携われるかといったことを転職サイトやコーポレートサイトの情報を見て調べていきました。この点においても、フラーは100%社内で開発していること、さまざまな業界の案件を手がけていることが好印象でした。

会社の雰囲気も重視しましたね。カルチャーが自分に合っているかどうかを知りたかったからです。コーポレートサイトだけでなく実際にメンバーが書いているブログなどもチェックし、どのような人柄のメンバーがどのような会社で働いているのかもチェックしていました。

――具体的に大藤さんは、どのようなカルチャーが好みなのですか。

いわゆる昔ながらの大企業のようにガチガチな雰囲気ではなく、かといって派手なスタートアップも、自分には合っていないと感じていました。Wantedlyのページや面接を重ねることで自分好みのカルチャーか判断していきました。

――フラーさんにエントリーすることになったきっかけについて聞かせてください。

先の基準で企業を選定していく中で興味を持ったので「話を聞きに行きたい」ボタンをクリックしたんです。そうしたら他のどの企業よりも早く、「ぜひカジュアル面談しませんか」とメッセージをくださって。

――面接にはどのようなフローで進んだのですか。

採用担当者とのカジュアル面談の後は、ディレクター部門のトップとの面接となりました。ディレクターとしてトレンドをキャッチアップしているかどうかの質問だったり、最近気になっているアプリを聞かれたりフラーのアプリについての感想などを求められたりしました。

ディレクターとして心がけていることや、アイデアの発想力を問われるような質問もありました。たとえばあるアプリをどうやったら改善できるか、といった問いです。

――トレンドのキャッチアップ力を問うような質問もあったんですね。面談中は、どのように感じましたか?

人柄がよさそうな方に思えましたし、実際会話も弾んでいたので、終始楽しかったですね(笑)。

――実際、大藤さんがディレクターとして心がけているポイントについて聞いてもよろしいですか。

コミュニケーションです。実際これまでうまくいかなったプロジェクトの大半はコミュニケーションロスが生じるなど、コミュニケーションがうまくまわっていなかったことに起因すると思っているからです。

私がコミュニケーションで意識していることは、とにかく足を動かしてリアルにメンバーと接すること。とくに最近はリモートワークでのやり取りが多いこともあり、チャットなどオンラインでのコミュニケーションが増えましたよね。

でも私は会える環境であればできる限りリアルで直接メンバーと接するように意識しています。たとえば、同じオフィスにいたらチャットではなく直接そのメンバーのもとに足を運んで話すようにしています。

コロナ禍の今は難しいですが、過去には飲み会なども参加しできるだけリアルな交流を図るようにしていました。実際そのようなリアルなコミュニケーションをふだんから図ることで、プロジェクトでのコミュニケーションロスも軽減されると感じていたからです。

――目線を変えると、コミュニケーションを意識しているメンバーと一緒に働きたいということですよね?

そうですね。コミュニケーションを意識しているメンバーだと嬉しいですが、それよりも軽い感覚でそもそもの資質として人と接することが楽しいと感じる方。そのような方ですと私のようにフラーに入社してから充実した日々が過ごせると思います。

――フラーさんに入社するに際し、逆に気になったことはなかったのですか。

いくつかありました。1つ目は自分がアプリの経験がなかったことです。当時の募集では経験者を求めていたと聞いたので、「内定はもらえないかも」と思っていました。ただアプリ経験がないことを面談の場で隠さず話したこと、その上で私の実績を見て問題ないと判断したからこそメッセージを送ったと聞きました。フラーに対してもより良い印象を持ちましたね。

平均年齢が私よりも低いことも当初は気になりましたが、逆に若いメンバーの中で仕事をしたら、新たな刺激がもらえるのではないかと考えるようになりました。実際まさに今はそのような状況です。

企画・提案力のあるディレクターに成長するのが目標

――あらためて、現在フラーで担当しているお仕事について教えてください。

大きくは2つの案件に携わっています。ひとつめはリユース事業を手がけている「ハードオフコーポレーション」様の公式Webサイト・アプリ・ECサイトなどの提案から開発におけるディレクション業務です。

ハードオフ様は企業のリブランディングに伴う企業サイトの全面リニューアルなどデジタル施策を積極的に取り入れる企業を目指しております。そのためプロジェクトも大きくメンバーは20名ほどの体制です。

またゼロベースの案件も担当しています。こちらはまだ公表していないので詳細はお話しできませんが、ある自治体の新規事業で、ディレクターとして10名ほどのメンバーと一緒に10月のリリースに向けて開発を進めています。

――アプリの開発ははじめてとのことでしたが、実際に携わってみてどうですか?

Webの開発フローと根本は変わりませんが、アプリの場合はApp StoreやGoogle Playといったアプリストアの審査を通す必要があります。そのため、スケジュールに対する意識を以前にも増して高める必要があると感じています。

バージョンアップのスピードもWebに比べるとスパンが早いので、こちらにも慣れる必要があります。いずれにせよ自分が求めていたスキルアップができているのでいい意味で刺激を受けていますね。

――さいごに、今後の展望や目標について聞かせてください。

繰り返しになりますが、まずはアプリ開発においてしっかりとディレクションできるようマネジメントも含めスキルアップすることです。そしていずれは、自分でアプリを企画・提案しディレクションまで担う。そのような将来像を夢見ています。

ディレクターには2つのタイプがいると思います。いわゆるディレクションQCD(Quallity, Cost, Delivery)の調整やプロジェクトの進行がうまいタイプ。もしくは独創的なアイデアで新たなアプリなどを創造・企画するタイプです。

私は主に前者の能力を培ってきたと思っているのですが、フラーには後者タイプの尊敬できる先輩ディレクターが何名もいるので、同僚から学ぶことでスキルも身につけディレクターとしてより成長したいと考えています。

――転職によって、より成長できる環境を見つけたのですね。本日はありがとうございました。

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