再生可能エネルギー発電所の開発・発電・運営管理を手がけるリニューアブル・ジャパン株式会社では、全国に広がる地域拠点の社員が等しく利用できる福利厚生サービスとして「Perk」を導入しました。
「以前は一部の社員しか利用できない福利厚生だった」と人事総務部の村山氏は当時を振り返ります。社員数が250名の規模から急増する中、全社員の満足度向上と健康増進を目指し、Perkを活用。今では社内イベントとの連携や、コミュニケーション活性化のツールとしても欠かせないものになっています。福利厚生サービス導入の背景や、同規模の会社における福利厚生の役割について話を伺いました。
UIに優れた、直感的に使える福利厚生
ーー御社の事業の特徴について教えてください。
村山:太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギー領域は、主に開発事業とO&M事業(オペレーション&メンテナンス)とに大きく分かれます。それぞれを専業とする企業が多い中、当社では再生可能エネルギー発電所の開発から運営管理、そして金融までを一気通貫して行えるのが最大の特徴です。社員のうちの約半数は電気主任技術者の資格を持つ、技術者として勤務しています。
小沼:技術だけではなく、「地域」も当社の特徴を表現するキーワードになっています。本社から各地域へ技術者を派遣するのではなく、事業所のある地域で現地採用を行い、雇用創出や技術者の育成に力を入れています。持続的な技術の育成と継承が欠かせません。昨年度から、2012年の会社設立以来、初めて本格的な新卒採用を始めたのも、その一環です。
村山:技術者の育成・技能向上を目的とした、再生可能エネルギー発電所のO&Mを担当する技術者の教育制度「RJアカデミー」も昨年スタートしました。育成するとともに、長く働いてもらえる職場にしたいという思いもあります。
ーー「Perk」導入以前はどのような福利厚生制度を活用されていましたか。
小沼:法人用の会員制リゾートホテルを福利厚生として導入していましたが、利用率が低く、なおかつ本社の社員しか利用していなかったため、効果的とはいえませんでした。
村山:一部の社員しか恩恵を受けられない福利厚生は、公平性の観点からも課題がありましたので、全国の拠点で働く社員が日常的に利用できる福利厚生を探していました。そのタイミングで「Perk」を知りました。
小沼:初めて知ったのは、夏帆さんのCMでしたね。私以外の人事メンバーも見ていたこともあって、「Perk」の話を詳しく伺うことにしました。検討を始めた当時は、社員数が急速に増えてきていた時期でした。企業規模の拡大に合わせて福利厚生をより充実させて、社員の満足度を高める必要を感じていました。
ーーPerk以外の福利厚生サービスは検討されましたか?
村山:前職時代に大手の福利厚生サービスを導入し、ユーザーとして使った経験がありましたが、アプリの使い勝手が悪いことや、日常的に使いやすい特典が少ない点に不満を感じていました。一方で「Perk」は、Webサービスのことを分かっている企業が作った感じがあるというか、UIも洗練されていて直感的に使えました。手軽に導入できて、社員も気軽に使える印象で、私たちのニーズに応えてくれるサービスでしたので、2024年の2月から導入しました。
「参加賞にPerkポイント」が大好評。高い継続利用率にもつながる
ーー社員の皆さんには、どの特典が人気ですか?
小沼:利用者が多いのは、giftee Box Selectです。毎週月曜日は私も争奪戦に参加します。画面のバーコードをかざしただけでコンビニコーヒーなどが無料になるのはうれしいですね。
村山:ちょうど先日、妻と娘がサンシャインの水族館に行くので、家族も利用できる「Perk」の割引特典を使いました。チケット購入もストレスなくスムーズにできて、水族館のグッズをお土産にたくさん買って帰ってきました(笑)。すごく楽しんだようです。
ーー導入後の認知や利用促進のために行われたことを教えてください。
小沼:入社時のオリエンテーションで「Perk」の概要や使い方を説明したうえで、登録メールを送り必ず登録するようアナウンスしています。また、「Perk」のポイント制度と社内イベントを組み合わせて、登録と利用を促進する工夫も行っています。
村山:「Perk」の導入前に「We Walk」というウオーキングイベントを開催していました。これは、1か月間のイベント期間内に個人やチーム単位で、合計歩数を競うルールで、上位の人やチームには賞品がプレゼントされます。
小沼:当初は本社のメンバーと新入社員との交流を目的としていたのですが、全社的なイベントとして開催したいと考えました。そこで「Perk」の導入を機に、参加賞としてPerkポイントを500ポイント付与することにしました。参加エントリー時だけでなく、「『We Walk』にせっかく参加しても、Perkに登録できていないと付与できなくなるから、登録しましょう」と、イベント終了時にもアナウンスして登録を促しました。
ーー参加賞にポイントを活用いただいたのですね。参加者数は伸ばせましたか?
小沼:参加者が前回開催と比較して数倍になりました。Perkポイントを参加賞にしたことも参加者数を押し上げる大きな要因の1つになったと思います。
伊賀:私も歩きに歩きました。最初はいい順位につけていたのですが、最終的には追い越されてしまいました。エレベーターを使わずに階段を歩くようにしたという人もいたり、発電所勤務のメンバーの歩数が多いから「管理エリアが広いと、歩数も自然と増えるのでは?」と推理したりと、コミュニケーションのきっかけにもなりました。
村山:上位者の歩数はランキング画面に掲載されるのですが、ニックネームを使っている人が多かったので「ランキングの上位は誰だろう?」という話題作りにもなりました。「『We Walk』やってる?」という会話も生まれました。イベントのアンケートでも、社員交流の活性化と健康意識を増進につながったという声が多く聞かれました。
小沼:アンケートでは「参加賞は次回もPerkのポイントがいい」という声もありましたね。「Perk」導入当初の利用率が約70%程度、その後も高利用率を維持しています。特典の使いやすさと登録の手軽さや「We Walk」を起点とした再認知を促す取り組みが、いい循環を生んでいるのだと感じています。
「Perk」を含めた福利厚生を“採用の武器”にしたい
ーーポイントを上手に活用いただきうれしいです。今後「Perk」に求めるものについて教えてください。
村山:地域ごとの生活スタイルの違いに対応できるサービスの拡充です。当社は北海道から鹿児島まで全国に拠点がありますが、例えば、大都市圏以外の地域では自動車が生活に欠かせません。そのため、ガソリン代の割引特典などがあると喜ばれますし、利用率も高まります。
小沼:社内コミュニケーションを促進するような機能があるといいですね。例えば、複数人で利用するとさらにお得になる「Perkペア割」のようなものがあれば、社員同士で誘い合って使うきっかけになりそうです。
伊賀:当社では健康経営を推進しています。その一環で社内にフットサル、マラソン、ダーツ、ボウリングなどの「部活」がありますが、これからはより一層活動を活発化させていきたいです。もう少しカジュアルに集まれるイベントがあれば、参加するハードルも下げられるのかなと思います。「We Walk」のほかにも、部活への参加のきっかけ作りに「Perk」のポイントを活用できたらと思います。
村山:地域での採用を積極的に行っていますが、働くのは若い方ばかりではなく、技術を伝える年配の方も多くいらっしゃいます。「Perk」も含めたさまざまな福利厚生を活用して、幅広い世代の採用に役立つ武器にもしたいと思っています。