「スカウトをはじめたいけれど、運用のノウハウがない」
「スカウトメールをたくさん送信しているのに、返信がこない」
スカウトサービスが増える昨今、このような課題をお持ちの企業も増えています。
本記事では、スカウトメールの開封率と返信率をあげるためのコツを例文付きで解説しています。
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スカウト13サービスの比較表を公開 「自社に合ったダイレクトリクルーティングサービスが見つからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか? そこで、ダイレクトリクルーティング13サービスの登録属性・年齢層・料金・スカウト通数などを比較して、1つの資料にまとめました。 ビジネス・エンジニア・副業など、それぞれ一覧で確認できますので、ぜひ参考にしてください。
スカウトメールとは
スカウトメールとは、企業側がユーザーデータベースから求める人材層を抽出し、ターゲット人材に応募を促すために送るダイレクトメッセージのことです。
少子高齢化による求人倍率の高止まり、デジタルデバイスの普及による転職活動の変化などから、求人広告を掲載して転職顕在層からの応募を「待つ」採用活動は終わりを迎えています。
これからは、スカウトメールを利用した能動的な採用活動が必須と言えるでしょう。
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スカウトメールの種類
スカウトメールは主に次の2つに分けられます。
・オープンオファー
オープンオファーとは、一定の条件に合う求職者に向けて一斉にスカウトメールを送ることです。メールを送る対象者を選定した後は一括でメールを送るだけなので、工数をかけずにたくさんの人にメールを送ることができます。
デメリットとしては、大量送信は受け取る側にもわかってしまうため開封率や返信率も低く、応募に繋がりにくいことがあげられます。
・プライベートオファー
プライベートオファーとは、求める人材像と重なる人物に向けて個別にスカウトメールを送ることです。
プロフィールを読んで対象者を絞り込んだり、相手にあわせてメールの文面をカスタマイズしたり、手間はかかりますがオープンオファーよりも応募や採用に繋がりやすくなります。
スカウトメールの必要性
今や多くの企業が利用しているスカウトメール。どのような採用課題に有効なのでしょうか。確認してみましょう。
・企業の認知度や実績があまりなく、求人を掲載しても応募が集まらない。
・求人倍率の高いエンジニアなど、専門職を担える人材を探しているが、条件面で大手に負けてしまう。
・できるだけ早くポジションを埋めたいが、応募がこない。
スカウトメールは、求人条件を開示して応募を待つ必要がないため、認知度や条件面で大手企業と勝負する必要はありません。
求職者となる人材を自ら探し出し、自社に興味を持ってもらえるように働きかけることが大切です。
スカウトメールを運用する前に決めること
スカウトを成功させるためには、3つの視点が必要です。それは、「誰に」「何を」「どのように伝えるか」です。
「誰に」スカウトメールを送るのかを決めずして、効果的なスカウトはできません。
たとえば、20代未経験者と40代即戦力人材では、何をどのように伝えるのか、訴求方法が大きく異なります。
スカウトメールを運用する際は、採用ターゲットの具体的な人物像である「ペルソナ」の設定からはじめましょう。
ペルソナ設計に必要な要素例
・年齢、性別、学歴、職歴などの基本的な属性
・どのようなスキルセットを持っているのか
・将来どのようなことをやりたいと思っているのか
【参考】採用ペルソナの簡単な作り方|新卒・中途別に徹底解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/persona
開封率をあげる件名の書き方とタイミング
どんなに魅力的で想いのこもったスカウトメールを作っても、開封してもらえなければその内容は求職者の目に触れることはありません。
スカウトメール運用の際、つい返信率に注目してしまいがちですが開封率も重要です。
それでは、開封率をあげる3つのポイントを確認してみましょう。
1.求職者が主語となる件名
件名には求人情報を詰め込むのではなく、自社で働くメリットを提示しましょう。入社後に得られる経験やスキル、キャリアパスを具体的に打ち出すと効果的です。
良い例:グローバルな環境で英語の話せるフルスタックエンジニアを目指そう!
悪い例:【ITエンジニア】未経験入社80%|土日祝休み|年休120日以上
2.1対nではないプレミアム感
一目でプライベートオファーだとわかる件名をつけましょう。たとえば、求職者の名前を入れたり経歴を文章に含めたりすると開封してもらいやすくなります。
良い例:〇〇さんのToC営業力を活かして、1人目カスタマーサクセスに挑戦しませんか?
悪い例:急成長のベンチャー企業でカスタマーサクセス募集!営業経験者求む!
3.送信のタイミング
送りたい相手のライフサイクルに寄り添って、曜日や時間帯を選択しましょう。
たとえば、正社員で営業職をしている方にスカウトメールを送ると仮定します。仕事をしていると思われる月曜の午前中に送るより、金曜の夕方の方が、スカウトメールを読んでもらえる可能性が高いと考えられます。
返信率をあげるスカウトメールの書き方
スカウトメールの返信率は、どのサービスを使うか、そして職種の難易度によっても大きく変わってきます。
Wantedlyは他サービスと比較しても返信率が高いのが特徴ですが、Wantedly利用企業でもっとも高いスカウト返信率は49.3%です。
Wantedlyのダイレクトスカウトでは、アクティブ度の高い候補者が中心に選出されるため、よりニーズにマッチした候補者を探すことができます。
スカウト文章だけではなく、募集やストーリーで発信した会社の魅力を届けることで、他スカウト媒体よりも高い確率で候補者から返信が届きます。
登録属性や特徴についてサービス資料にまとめていますので、一度確認してみてください。
スカウトメールの文量と送信者
スカウトメールは、求人情報を語る場ではなく繋がりをつくるための場です。求人広告のように自社情報をすべて開示して検討してもらうのではなく、「もう少し知りたい」と思ってもらえる内容に留めることが重要です。
スカウトメールは、1分ほどで読める文量の400~500文字前後で作成しましょう。
また特別感を出すために、求職者が魅力を感じると思われる送信者からスカウトメールを送ります。
たとえば、エンジニアにはCTO(最高技術責任者)や開発責任者から送信することがオススメです。
スカウトメールの構成と書き方のコツ
次に、効果的なスカウトメールの構成と書き方をサンプルとともに紹介します。
1.送信者の紹介
誰がオファーをしたいのかを明確にします。役職などポジションは必ず書くようにしましょう。
2.求職者の経験に対する興味を伝える
なぜスカウトをしたのかがわかる文章を添えましょう。
また、求職者のどのような経験やスキルに興味を持ったのかを明確にします。
3.求職者の興味に触れる
プロフィールを読んだことをアピールしましょう。
とくに「この先やってみたいこと」など求職者の目標ややりたいことにコメントを入れると効果的です。
4.企業が何を目指しているのか伝える
募集背景として、直近の実績や今後の事業展開を書きます。
また、オファーしたいポジションや業務内容を提示することで、具体的に検討してもらいやすくなります。
5.返信のハードルを下げる
行動の期限と方法を明確にすると返信率が高まります。
<例>
Xさん
はじめまして。株式会社〇〇のYと申します。
Xさんのプロフィールを拝見して連絡させていただきました。Xさんのマネジメント経験や幅広い知識から、弊社で募集しているにプロジェクトマネージャーに適任だと感じております。
現在、弊社はグローバル事業に力を入れており、投資額も増やす予定です。Xさんのご経験があれば弊社の中核を担う人材としてご活躍していただけると考えています。
志望動機などは不要ですので、よかったら弊社の事業内容などについてお話しできませんか?
ぜひ一度、今月どこかでカジュアルに面談ができたらと考えています。
土日やお昼の時間でも問題ありません。ご連絡をお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。
【参考】スカウトメールの返信率の平均とは?改善のコツを解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/scoutmail_reply
返信率が高いスカウトメールの例文
スカウトメールの作成が難しいと言われる、エンジニアとカスタマーサクセスの例文を確認してみましょう。
エンジニアのスカウトメール例文
採用難易度が高いエンジニアのスカウト。書き方に悩まれる方も多いのではないでしょうか。
エンジニアスカウトの作成ポイントは、次の3点です。
・パーソナライズ化
・自社開発の環境とカルチャーの開示
・参考資料や情報を添付する(技術スタックや参考URL)
エンジニアは、日々たくさんのメールを受け取っています。一人ひとりの候補者を分析し、「候補者の求める情報」を提供すること、「自分だけに送られているスカウト」とわかる内容に仕上げることが大切です。
スカウトメールを送る際は、必ず自社のエンジニアにレビューしてもらうようにしましょう。
<例>
Xさん
こんにちは。Wantedly でフロントエンドの開発をしているYです。
React をはじめとした豊富なフロントエンド開発の経験、バックエンドの実装経験をお持ちの点、使いやすい UI やアクセシビリティを追求する姿勢をお持ちである点を魅力に感じスカウトをお送りさせていただきました。
少し私たちの話をしますと、Wantedlyはエンジニアとデザイナーが主体となりプロダクトを開発している環境です。
具体的には、エンジニアがサービスの施策や、サービスの価値につながるような API を考えます。そのために、数字やロジックを元に「なにを開発するのか、なぜ開発するのか」を考えた上で、実装を行います。
四半期に一度目標をきめ、その目標を達成するために数値を確認し、どのようにアプローチをするべきか施策を立て、企画を行うため、プロダクトへの向き合い方はとても深いです。
現時点で転職の意向がなくてもかまわないので、ウォンテッドリーのエンジニアリングの取り組みについてなど、ぜひ一度カジュアルにお話してみませんか?
冒頭申し上げた通り転職意欲は関係なくまずはお話が出来たら嬉しいなと思っています。
ご返信お待ちしております。
■技術スタック一例
– Ruby, Rails, Go, gRPC, Protocol Buffers, GraphQL, Python, TypeScript, React など、問題領域に適した言語とフレームワークを採用
– Kubernetes, Docker を基盤とするマイクロサービス・アーキテクチャ
– Tensorflow(TensorBoard), gensim, scikit-learn, xgboost などの機械学習ライブラリ
– PostgreSQL, BigQuery, Elasticsearch などのミドルウェア
■参考:社内のフロントエンドの取り組みに関する記事
・React でデザインシステムを正しく実装する – コンポーネントカタログを超えてhttps://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/302873
・分散トレーシングで Backend For Frontend サーバの見通しを良くするhttps://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/199442
・フロントエンドに型の秩序を与える GraphQL と TypeScript
https://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/183567
引用:エンジニア採用で有効なスカウトとは|費用や導入事例、メール文例を徹底解説https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/engineer_scout
カスタマーサクセスのスカウトメール例文
営業の分業化がすすみ、最近需要が高まっているカスタマーサクセス。新たなポジションとして採用を検討する企業が増えています。
カスタマーサクセスのスカウト作成ポイントは次の3つです。
・営業チームのメンバーから送信する
・カスタマーサクセスとは?を明記する
・働き方やカルチャーがわかる記事リンクを添付する
メールを受ける相手がカスタマーサクセスになじみがない可能性をふまえ、何をするのか、どんなスキルや経験を活かせるポジションなのかを明確にすることが大切です。
また現在は営業職の働き方も多様化しており、フレックス制やリモートワーク導入の企業を好む求職者が増えています。
自社の働き方の情報提供もできるとよいでしょう。
<例>
Xさん
こんにちは。株式会社○○営業統括マネージャーのYと申します。
Xさんの、WEBコンサルティングの経験や営業実績をプロフィールで拝見し、ぜひ力をお借りしたいとオファーさせていただきました。
弊社は、AI解析を用いたWEBクリエイティブ(LP・バナー・動画)サービスを販売する企業で、今年の9月にシードラウンドで2億円の資金を調達したところです。
この度、更に多くお客様にご満足頂くため、『カスタマーサクセス』の部署を新設することとなりました。カスタマーサクセスとは、既存のお客様に対し、ツールの効果的な利用方法やコンサルティングを行い、継続的にご利用頂けるようサポートするポジションです。
コンサルティングで培われた、Xさんのヒューマンスキルや提案力を十分に活かしていただけると思います。
まずは転職意思に関わらず、Xさんの事、弊社の事などざっくばらんにお話できればと思っております。
平日の夜や土日でも構いません。オンラインでカジュアルにお話しさせていただけませんか?お返事をお待ちしております。
もしお時間がありましたら、下記インタビュー記事にもぜひお読みくださいませ。
【フルリモート98.3%の営業チーム作り】CEOに聞く事業と個人が共に成長するコツとは?
Wantedlyのダイレクトスカウトでは、アクティブ度の高い候補者が中心に選出されるため、よりニーズにマッチした候補者を探すことができます。
また、他のサービスと深くして高返信率を誇ります。 スカウト文章だけではなく、募集やストーリーで発信した会社の魅力を届けることで、他スカウト媒体よりも高い確率で候補者から返信が届きます。
登録属性や特徴についてサービス資料にまとめていますので、一度確認してみてください。
【参考】サン・クレア 栗田氏×中野氏〜スカウトメッセージからはじまる採用物語「一番大切にしているのは「嘘のない」メッセージを送ること」
https://www.wantedly.com/hiringeek/interview/rc_scoutmessage
スカウト返信率25%超えの企業事例を紹介
スカウトで採用活動を成功させている企業は、どのような取り組みをしているのでしょうか。
Wantedlyを利用して採用を成功させている2社を紹介します。
Retty株式会社「現場巻き込みスタイルで返信率25%」
Retty株式会社は、実名型グルメプラットフォーム「Retty」の運営などを手掛ける企業です。Retty株式会社では、現場を巻き込み“量”を最大化するスカウトを実施しています。
まず人事がスカウトメールのベースとなる文面を作成します。そして現場メンバーが求職者にあわせて、内容のブラッシュアップを行い送信しています。
スカウトメールの構成は、「送信者の自己紹介」「企業紹介」「環境の紹介」「企業が伝わるURL」「なぜスカウトを送ったのか伝わる内容」「次のアクションが伝わる内容」です。
記事リンクを積極的に使い、求職者にあわせた記事選定にも力を入れています。また、スカウトメールの文面には、求職者に期待していることを明確にして盛り込むことを大切にしています。
▶Rettey社のスカウト採用成功事例を無料ダウンロードする
株式会社POL「開封率82%、返信率26%」
株式会社POLは、理系学生に特化した新卒採用サービス「LabBase(ラボベース)」を運営するスタートアップです。
スクラム採用(全員採用)の体制と「Why You」を求職者に惜しみなく伝えるスタイルで、スカウト採用を成功させています。
採用担当者が各部署にスカウト数を配分。それ以降はスカウト対象者のピックアップから送信まで現場メンバーが主軸で動いています。
求職者のプロフィールをしっかり読み込み、パーソナライズされたスカウトメールを作成しています。求職者タイプにあわせて、スキルを評価したスカウト、 共感で訴求するスカウトを使い分けていることもポイントです。
まとめ
本記事では、スカウトメールの開封率や返信率をあげるためのコツを例文付きで解説してきました。
デジタルデバイスの普及により求職者の転職活動も大きく変化しています。
求職者が自社を選ぶのを待つのではなく、スカウトメールを利用して積極的に欲しい人材にアプローチしていきましょう。
以下の記事では、これからの採用に必要な基本的な考え方や、採用のトレンドについてわかりやすくまとめています。ぜひあわせてご覧ください。
【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方
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