企業パーパス実現をサポートする“ちょっとうれしい福利厚生”|Perk User Interview・グリコユニオン

千数百人が加入する、江崎グリコの労働組合「グリコユニオン」では、暮らしや自己実現をサポートする目的で、組合員向け福利厚生サービスを提供しています。その新メニューとして2024年9月末から導入されたのがWantedlyの「Perk」です。導入から3週間で、すでに230人を超える組合員が登録・利用し、「過去に導入した他サービスと比べて登録者が格段に多い」とグリコユニオンの福利厚生を担当する占部紗也香さんと田中友理さんは語ります。

労働組合が抱えていた福利厚生の課題と、その解決を目指して「Perk」を導入した経緯と理由をお二人から伺いました。

組合員の暮らしや自己実現をサポートする、ユニオン独自の福利厚生が抱えていた課題

−−グリコユニオンの概要と、役割について教えてください。

占部:私たちグリコユニオンは江崎グリコの総合職の従業員が加入する労働組合です。労働条件向上や、組合員の暮らしや自己実現のサポートグリコユニオンの主な役割になります。組織体制は専任役員(中央スタッフ)が7名、各職場の執行部のメンバーが32名です。組合員向け福利厚生の業務については、以前は田中が担当していて、今年の8月から私が引き継ぎました。

田中:ユニオンショップ協定を結んでいるため、総合職は全員加入しています。組合員の職種構成は、セールス職が最も多く、次いでマーケティングや広告、研究、総務、人事などの本社部門、そして製造に関連する部門というになっています。全国に営業拠点や工場があるため勤務地は北海道から沖縄まで全国に分散していますが、本社機能がある大阪と、東京の品川オフィスに多くの組合員がいます。

 

−−組合が提供する福利厚生は、会社が提供するものと重なるのでしょうか。

 

占部江崎グリコでは、年次有給休暇や産前産後休暇・育児休職をはじめとした子育て関連の休暇・休職制度や、手当や一時金といった給付制度を中心に福利厚生を行っています。グリコユニオンでは組合員の暮らしや自己実現をサポートすることを目的に、プライベートの生活を充実させる取り組みや、スキルアップにつながるサービスを中心に福利厚生として提供しています。

田中会社もユニオンも、江崎グリコが目指すパーパスに沿って福利厚生を提供していますが、会社は制度面でのサポートを中心に、ユニオンは日々の生活に生かせるサービスの提供を中心にという形で、アプローチを変えていますね。ユニオンではレジャー施設や旅行会社、結婚式場や斎場といった冠婚葬祭の割引などを提供しています。特典の提供先企業との契約や、組合員からの申し込み受付、割引券の送付などもユニオンで行っています。

 

−−グリコユニオンとして意識されていた、福利厚生に対する課題について教えてください。

占部まず、レジャーや旅行支援、冠婚葬祭の割引など、30〜40種類ほどの組合員向け特典を提供していたのですが、それぞれのサービスの認知度が低く、十分な周知ができていませんでした。レジャー施設などの場合は、近隣で生活する組合員しか利用できないという地域的な偏りもありました。

手続き面でも課題がありました。例えばグリコユニオンの事務所にチケットが届いて、それを希望者に送付するものもあれば、グリコユニオンに申請手続きをするもの、オンラインで組合員が提供元へ登録するものなど、サービスによって利用方法がさまざまでした。連絡方法もメール、電話、書類送付など多岐にわたり煩雑になっていました。

周知についても、ユニオンからは年に1回、組合員向けの福利厚生サービス一覧を掲載したパンフレットを発行するほか、年に5〜6回の頻度で一部の福利厚生サービスをピックアップして紹介する刊行物も発行しています。そのほか、LINEやメールでも福利厚生サービスの告知をしていますが、労使協議内容などの情報と一緒に発信することが多く、どうしても見落とされがちでした。

田中サービス自体はたくさんあるのですが、誌面が限られているため、変更があったものしか案内する機会がなく、実際に利用されているのは10個程度しかないという状況でした。福利厚生が組合からの「おまけ」のような位置づけになってしまい、見づらい状況だったと思います。私たちとしてもジレンマを感じていましたね。

導入後3週間で230人以上が登録・利用。魅力が伝わる資料が組合員の利用を促進

ーー「Perk」導入を検討したきっかけと、決め手となったポイントについて教えてください。

占部:これまで予算の兼ね合いなどから、包括的に特典を利用できる福利厚生サービスは導入していなかったのですが、課題の解決を目指して「Perk」の導入を検討しました。

田中私たちの目的は、福利厚生サービスを通じて、より多くの組合員にユニオンに関わってもらうことでした。また、ユニオンとしても自己啓発やスキルアップ・リスキリングを推進したいという思いがあり、「Perk」にそういったサービスが多く含まれていたことも興味を持ったきっかけです。他の福利厚生サービスもいくつか比較検討しましたが、現実的な費用で利用できる点に加え、特典の多さやバラエティの豊富さが最終的な決め手となりました。

占部ユニオン中央スタッフの業務負担という観点でも、これまでは個別のサービスごとにさまざまな手続きや対応が必要でしたが、「Perk」の場合は一元的に管理できるという点も魅力的でした。

 

ーー導入後に、感じられた変化はありましたか?

占部:導入から約3週間たちましたが、すでに230人ほどの登録がありました。過去に導入した他のサービスと比べても最多の登録数です。全国の組合員から登録があり、地域を問わず利用していただけているのがうれしいですね。特にカラオケや映画館の割引に関しては、組合員の方々から高評価をいただけました。

組合としても、「Perk」をきっかけに組合活動に興味を持ってもらい、使いやすくなった福利厚生を通じてユニオンを身近に感じてくれたと思います。

田中:私が特に感じている変化は、組合員同士の会話が増えたことですね。「なんかめっちゃいいから、みんなに広めてんねん」と「Perk」を紹介してくれる方がいたり、「カラオケはこれまでの紙のチケットではなく、スマホの画面を見せるだけですごい楽!これは便利なので家族で使ってみた」という話を聞いたりします。また、ユニオンから組合員に話題を提供するいいきっかけにもなっています。「『Perk』に登録しましたか?」という問いかけから自然とコミュニケーションが広がるようになりました。

 

ーー組合員へ、認知や使用方法の浸透を図る工夫はされましたか。

田中:以前の提供メニューは興味のある人だけが見る状況でしたが、「Perk」には世代や地域を越えて興味を持てる特典がっているため、これまで以上に多くの方に関心を持っていただけました。また、Wantedlyのサポート担当さまが作成してくれた「Perk」の周知・案内資料がとても分かりやすかったですね。それを元に、組合員に親しみを持ってもらえるように、占部が興味を引くわかりやすいメールとすることを意識して発信したのも、多くの方に登録いただけた要因だと思います。

「Perk」で目指す、プライベートの充実を通じたライフワークバランスの実現

ーーお二人が利用されている特典や、使ってみたいと思われる特典はありますか?

占部:私はカラオケによく行くので、カラオケの割引特典がうれしいですね。また、ユニオン中央スタッフの間で話題になっているのが遺伝子検査です。江崎グリコでも健康経営を推進し、健康増進の取り組みを積極的に行っているのですが、その一環として自分たちの健康リスクや傾向を遺伝子から知ってみようと話をしていました。通常2万円ほどかかる検査ですが、「Perk」の特典を使えば費用を抑えられるので、この機会に一度試してみようと考えています。

田中:私も遺伝子検査には興味がありますね。占部から紹介されて「みんなでやってみたい」と盛り上がっているところです。あと、これから使いたいのはスポーツジムです。個人的には運動が好きで、ジョギングを習慣にしているのですが、もう少し筋肉をつけたいと思っているので、「Perk」を使ってジムに通い始めようかと考えています。

最近ユニオン中央スタッフで、「Perk」の特典にもある「本の要約サービス『サマリーオンライン』」のことが話題にっていて、試してみたいと思いました。インプットの重要性は以前から感じていたので、このサービスで効率的に知識を増やしていきたいです。それに、自分が試したサービスを他の組合員にも紹介できたらいいなと思っています。

ーー最後に「Perk」に期待することがありましたら教えてください。

占部Glicoの存在意義パーパス)である「すこやかな毎日、ゆたかな人生」の実現をユニオンはサポートし、ともに実現していく役割があります。組合員のリスキリングや健康増進の支援も重要である一方、プライベートの充実なくして仕事でのパフォーマンスを高めることは難しいと考えています。「Perk」には、このワークライフバランスの両面をサポートできる可能性があると感じています。

機能面での期待としては、「Perk」を通じて組合員同士がつながることができる仕組みがあるとうれしいです。例えば、同じサービスを利用している組合員が「いいね」を付けられたり、おすすめ情報を共有できたりする機能があれば、組合全体の一体感の醸成にも役立ちます。また、すでに登録している組合員から未登録の組合員に直接紹介できる仕組みがあれば、より自然な形で利用の輪が広がって、登録者数も増えるのではと期待しています。

田中:会社のパーパスに沿った形で、組合員の皆さんが毎日を前向きに過ごし、仕事にも前向きな気持ちで取り組めるような、そんな「ちょっとうれしい」福利厚生を今後も提供していければと考えています。仕事とプライベートの両面で、組合員の皆さんの生活を豊かにできる福利厚生を「Perk」で提供し続けたいと思います。

 

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