優秀なエンジニアを採用するコツを公開 自社にマッチした優秀なエンジニアにアプローチできていますか? 開発に馴染みのない採用担当者や経営者にとって、エンジニア採用の要件を正しく設定することは容易ではありません。 そこで、優秀なエンジニアを採用するために押さえておきたいポイントを、1つの資料にまとめました。 専門知識を持たない採用担当者の方にも簡単に理解できる内容になっていますので、ぜひご覧ください。
はじめに
こんにちは、Wantedlyカスタマーサクセスチームです。前回作成したウォンテッドリーのエンジニアに聞く、会社選びで見ているポイントの投稿から時間が空いてしまいましたが、第2弾の作成が決定しました。前回の記事をまだチェックしていない方は先に前の記事をご確認ください。
今回は会社選びで見ているポイントに焦点を当て、現役エンジニア達にインタビューを行いました。「エンジニアの採用が初めてでどのような募集を書けばいいのか分からない」という担当者様はぜひこの記事をチェックし、打ち出すべき効果的なポイントを抑えましょう。
Wantedlyを作っているエンジニアに聞いてみた|会社を選ぶときに見る3つのポイント
実際にウォンテッドリーの推薦チームで働いている5人に話を伺いました。
中途入社
合田 周平
前職はデータサイエンティストとして多様な業界のクライアントの課題解決に貢献。2019年9月に推薦エンジニアとしてジョイン。現在は推薦・機械学習領域における技術マネジメントに携わりながら、育成や採用にも挑戦中。
- プロダクト
プロダクトの魅力と課題を重視しています。このプロダクトを伸ばしたいと強く思えるような魅力があるか、そして自分の持っている強みやスキルを存分に発揮できるかどうか、という点を見ています。 - 働く環境
一緒に働きたいと思える人がいるかどうかを重視します。互いに高め合える関係を築けるような同僚の存在は、仕事のパフォーマンスの向上や自身のキャリアにおいて非常に魅力的です。 - 会社の文化
多くの人が熱意を持って働いているかどうか、また議論や意思決定の際に論理的かつデータに基づいて判断する文化があるかを確認しています。個人的に、熱量の高い環境に身を置くのが好きだからです。さらに、情熱だけではなく、冷静に判断できる土壌が整っている組織は、成長し続けると信じています。
角川 拓也
前職では銀行系SIerにて銀行システムの更改案件、コンサルティングファームにてITコンサルティング案件を担当。2021年8月に推薦エンジニアとしてジョインし活躍中。
- プロダクト
サービスが成長しそうか、ビジネスモデル・戦略に納得できるかは気にしています。成長しているサービスの方が組織や開発現場の雰囲気が良く前向きであるイメージなので、やりやすいと感じます。また、ビジネスモデル・戦略に納得できていると、入社してから自律的に行動しやすいと思っていて、その点も重要視しています。 - 働く環境
組織が大きすぎたり小さすぎたりして自分自身がパフォーマンスが出せそうかどうかは気にしています。大きすぎると分業が進みすぎてコミュニケーションも大変だったり承認関係が大変だったりしますし、逆に小さすぎると個人的にパフォーマンスが出しにくくなると考えているからです。 - 技術スタック
自分がやったことがないことばかりではなく、適度に新しく慣れた環境かどうかを気にします。あまりに持っている能力が違いすぎると入社後パフォーマンスが出るまでに時間がかかってしまいます。かといって同じ過ぎても成長しないので、適度に違うと嬉しいなと考えています。
新卒入社
一條 端澄
2016年8月にインターンとしてジョイン。フロントエンド、バックエンド問わず挑戦し、現在は推薦チームのリーダーとして活躍中。
- プロダクト
社会的な課題とそこへのソリューションがなぜハマったか、どうハマっているかです。プロダクトの作成にあたり、エンジニアが「必要」なのか成長に「協力」できるのかは大きなポイントと考えています。「必要」だから作るというのはあまり望ましくありません。 - 事業戦略
今後事業をどう発展させるか、どういうものを作るかです。働く上で今までの経験がどう活かせるか?必要なのか?は知りたいですね。 - 働く環境
一般によくある、Biz/Devのパワーバランスです。会社によって色が出る部分ですが、どっちかに偏っていて欲しくないと思っています。
樋口 心
大学時代複数社のインターンを経て、2020年7月にインターンとしてジョイン。一貫して推薦システムの開発に携わり活躍中。
- 自身の必要性
会社にとって自身の専門性がなぜ必要なのか明確に理解できるかどうかです。入社したけど「やることなかった」「優先度が低かった」ということを避けたいと考えています。 - プロダクト
作っているプロダクトが解決する課題に共感できるかどうかです。せっかく何か作るのであれば自身が意味があると思えることをやりたいと考えています。企業もユーザーも幸せになるようなプロダクトを作りたいです。 - 働く環境
一緒に働きたいメンバーがおり、開発基盤が整っている(整えようとしている)かです。このような環境があることで、技術的な成長に繋がると思っています。
近藤 アサン
大学時代複数社のインターンを経て、2019年9月から3回に分けてインターンに参加し、ジョイン。一貫して推薦システムの開発に携わり活躍中。
- プロダクト
自身の身近な人の課題を解決するかどうかです。距離が遠い課題はあまり共感ができず、気乗りしません。 - 働く環境
技術を楽しんでいる人が多くいるかどうかです。問題解決の手段として技術があるということは理解しているのですが、そのようなスタンスの人たちばかりだとあまり刺激がないので「趣味でもプログラミングしてます!」という人が多くいる環境だと自身と音楽性が合うんじゃないかと考えています。 - 会社の文化
出てくる人の解像度の高さです。会社の組織構造や事業戦略、技術選定といったことを高い解像度で見れているかどうか気になります。
終わりに
いかがでしたか。今回はウォンテッドリーで実際に働いている現役エンジニアの声を紹介しました。
募集を作る上で、具体的な業務内容を把握しておくことは必要ですが、Wantedlyでは条件が可視化されていないので、単に業務内容を記載しただけでは「自分のための募集だ」と思ってもらうことは難しいです。
今回、エンジニアが会社選びの際に特に見ているポイントとしては、「プロダクトへの共感」「働く環境」「会社の文化」「これまでの経験がどう活かせるか」などがよく挙げられていました。これらの要素を募集に入れてみましょう。
候補者の方から良い反応をもらうためには、「これから採用しようとしているエンジニアがどのような人で、どのような志向を持っているのか」を想像・理解し、ターゲット像を具体的に想定することが重要です。
この記事がターゲット理解の一助になれば嬉しいです。