すべては最高のユーザー体験を実現するために。Wantedlyの運営が行っていること

ウォンテッドリー執行役員 VPoE の要です。主にプロダクト開発を行う組織のマネジメントに携わっていますが、ときにはプロダクト開発を指揮したり、ビジネスチーム / コーポレートチームとともに運営に関することに携わったりします。

今回は、運営責任者の一人として、ビジネスSNS「Wantedly」における迷惑行為に対する対応について書きました。

はじめに

Wantedlyは、ビジネスSNSとして wantedly.com を運営しています。利用される皆さまが想いを通じて運命のチームやシゴトに出会えるよう、安心して利用できる場を提供することを目指しています。

一方で、残念ながら迷惑行為を行うユーザーが現れる場合もあります。これらの行為は、プラットフォーム全体の信頼性に影響を与える可能性があります。私たちはそのような行為を許さず、健全な利用環境を守るため、適切な対応を徹底しています。

利用規約の存在と役割

Wantedlyでは、「利用規約」「表記規程」「コンテンツ・クオリティ・ガイドライン」を設けており、これらに基づいて健全で安全な利用環境を維持しています。利用規約は、ユーザーの皆さまが安心してサービスをご利用いただけるように、適正な利用ルールを明確に定めたものです。

利用規約には、迷惑行為を禁止する規定が含まれ、これにより不適切な行為が発生した際には迅速かつ効果的に対応できる体制を整えています。例えば、不適切なコンテンツや行動が発覚した場合、運営チームが定められた手順に基づいて調査・判断し、必要に応じて適切な措置を講じます。これにより、すべてのユーザーが公平かつ安全に利用できる環境を保つことが可能です。

さらに、利用規約はユーザーだけでなく、カスタマーサポート、法務、プロダクト開発などの多様な専門職で構成される運営チームにも指針を提供しています。これにより、運営は一貫したポリシーのもとで、問題発生時に適切かつ迅速な判断を下せるようになります。例えば、カスタマーサポートチームはユーザーからの報告対応を、法務チームは規約の整備と法的対応を、プロダクト開発チームは技術的な仕組みでの防止策を、それぞれ専門性を活かして協力しています。

利用規約は、サービスを利用するすべての方にとって重要なルールであると同時に、信頼されるプラットフォームを支える基盤です。ユーザーの安心感を最優先に考え、規約をもとにした運営の透明性と公平性を保ちながら、私たちは引き続き健全な環境づくりに努めていきます。

Wantedlyにおける「コンテンツ」とは

Wantedlyでは、利用者の皆さまに以下のようなコンテンツを自ら作成いただいています。これらのコンテンツは、ユーザーが自身や会社の魅力を発信するための重要な要素となっています。

会社ページ
- 企業のビジョンや文化、働く環境など「想い」を伝える
募集
- 一緒に働きたい人に向けて、「なぜやるのか」「なにをやるのか」を具体的に発信する
ストーリー
- 会社やチームの価値観、プロジェクトへの取り組みを深く共有する
- 自身の経験や価値観をストーリー形式で表現し共感を生む
プロフィール
- 個人ユーザーが自身のキャリアやスキル、目指しているビジョンを表現する

これらのコンテンツを通じて、企業は自社の魅力を効果的に伝えることができ、ユーザーは自分に合ったチームやシゴトを見つけるきっかけを得ることができます。

迷惑行為への対応

残念ながら、一部のユーザーによる迷惑行為が発生することもあります。これらの行為は、ユーザー体験を損なうだけでなく、サービス全体の信頼性にも影響を及ぼす可能性があります。Wantedlyでは、この課題に対して深刻に向き合い、すべてのユーザーが安心して利用できる環境を守るため、以下のような対応を行っています。

どう対応しているのか

事前に防ぐ

迷惑行為を未然に防ぐことを目的として、Wantedlyでは機械学習やブラックリストを活用したリスク検知システムを導入しています。例えば、異常な投稿頻度やパターンを分析し、リスクの高いアカウントを事前に検知する仕組みを整えています。これにより、迷惑行為が実際に行われる前に問題を抑え込むことが可能です。

なにかあったら気づく

不適切なコンテンツを早期に発見するために、自動検出システムやモデレーション体制を活用しています。具体的には、不適切な内容を検出する仕組みを利用し、疑わしいコンテンツを発見して自動でラベル付け・担当者に通知します。その後、運営チームが手動で精査することで、システムと人の力を組み合わせた確実な検出体制を構築しています。

報告いただく

ユーザーからの報告は、迷惑行為への迅速な対応を支える重要な要素です。Wantedlyでは、報告機能をシンプルかつ使いやすい形で提供し、迷惑行為を発見したユーザーがすぐに対応を求められる仕組みを整備しています。また、報告内容を元に迅速かつ適切な対応を行える運営体制を構築しており、ユーザーとの連携を通じてプラットフォームの健全性を維持しています。