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オヤマ アツキ『I take a piece of cake and God makes a mistake.』
Smappa!Groupにインターンに来ているSです。本日もアートに関する情報を発信していきます✨
オヤマ アツキ 個展
『I take a piece of cake and God makes a mistake.』
会場:デカメロンㅤ
会期:2021年9月16日(木)~10月16日(土)ㅤ
写真撮影:可能
本展は「第一サレム記」第17章に記されているダビデとゴリアテの物語を足掛かりとし11995年に起きた事件をなぞらえながら新たに現在起きているネットでの誹謗中傷の問題に接続しようとしているのではないのだろうか。ㅤ
現代に生きる我々はSNSにあふれている情報を毎日のように取捨選択している。
ダビデとゴリアテの物語の時代は口伝であり知り得ない情報が沢山あった。その口伝した話をどう歴史化していくかという長時間での話だった。
今現在は情報が昔に比べるととても細かく積算されている。本展でなぞらえた事件の後にもさまざまな忘れ難い事件が起きている。ㅤ
しかし様々な事件がが全て等価値に見えてしまうくらい、忘れ去られてしまうくらい情報が積算されて埋もれてしまう。ㅤ
BLMにしてもジェンダーの問題にしても本来言いたかったことから私たちは様々な解釈をし、気づけば捻じれが生まれ気づけば当事者でないものたちが他や語りを行いさらにそこから論争が起きさらにねじれが生まれている。
私たちは「共感」できる存在でありそれゆえ問題となっている事件の当事者ではない人たちがその事件を語りその事柄について好き勝手石を投げののしる。
そこには暴力性があるが好き勝手述べている人たちは果たして本当の意味でその事件や事柄を理解して発言しているのだろうか。
ネットで流れてきた情報に対して意見するとき私たちは自分自身を「絶対」と考え視野を狭くして相手を「悪」と決めつけて発信してしまう。ㅤ
しかし本当にその構図が正しいのだろうか。
私の中に「正義」があるように敵として見ている相手の中にも私たちとは異なった「正義」があるはずだ。ㅤ
そしてそれらは類似することがあっても絶対的に重なることはなくグラデーションになっている。ㅤ
今の私たちに欠けているのは自分自身も罪人であり決して自分が絶対ではないということ。ㅤ
そのことを常に考え一度立ち止まり様々な観点からその物事を調べて考え他者と会話を通して意見をすり合わせていき自分自身の視野を広げていきそこから何が見えるのかが重要なのではないのだろうか。
「なぜオヤマアツキが今この事件を取り上げ作品を制作したのか、そしてそれらをどこに接続しようとしているのか。」ㅤ
そのようなことを考えながら鑑賞することで新たに見えてくる視点があるのではないのだろうか。
https://decameron.jp