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社長百景 009 「納豆と納得」      

私は本当のエステティックの社長で、
妻が、「納豆」を食べているので、
私は、「納得」について考えている。

人は納得したい、つまり、スッキリしたいのだが、
納得しようとすればするほど、完全な納得は難しいと思えてくる。

妻は、納豆を消化し終えそうだが、
私は、納得を消化できていない。

暫く考えてみる、・・・う~ん・・・、やっぱりよく分からない、
で、シジミ(猫)と遊んでみる。
すると、何かが解けてくる。
「解ける」という事は、「氷がとける」や「塊りが柔らかくなる」のように、
「硬かったものが、とけて、柔らかくなり、同化へと向かう」という事だから、
納得を強く志向すると、逆に「硬くなる」のか、と気づく。
ってことは、しじみの様に「納得より、添う」ことだ、とわかる。

シジミは、別に納得しようとはしていないだろう。
でも、一緒にいて楽で、関係は成立しているが、
「僕たち分かり合えたよね!!」みたいなことはしない。
そんな繋がりって、嘘でしょ、を知っているオトナなのだ。
地球上のペット数ダントツNO.1である所以だ。

シジミは、しばらく私と遊ぶと、気が済んだのか、
はたまた、役割を果たしたと思ったのか、シゴト?に戻っていった。
私は、シジミにある感情が自然と沸く、
これって、愛かも・・・。

妻は、納豆を食べ終え、シゴトへ。
私は、納得を放棄し、やはりシゴトへ。