所属する意味を見出せる組織に。100人の壁は「共通言語」と「自己理解」で超える|READYFOR note
ベンチャー企業の成長痛、100人の壁 ベンチャー企業の成長過程における「30人、50人、100人の壁」を聞いたことがあるでしょうか。社員数がそれぞれの数字に達する前後は組織課題を乗り越える必要性に迫られることが多いため、「壁」と呼ばれています。 ...
https://blog.readyfor.jp/n/n0d62f0bc71e7
2019年7月1日に、READYFORの6期目がスタートしました。インタビューしました。新しい期がスタートした今、COO樋浦が考えるREADYFORにおける組織作りについて聞きました。
米良さんが休養に入った2017年の夏は、メンバー数が60名程度だった頃ですね。このときCOOになった樋浦さんが組織の中で課題に感じていたことは何ですか?
意思決定に関わる人が限定されてきたことで、決定に対して他のメンバーから「それをやることに意味はあるのか」といった声が聞こえはじめていました。オープンな場で言ってくれたら議論できるので大歓迎なのですが、クローズドな場で話されると何も解決できない。そういう話ってあっという間に広まって、影響力を持ってしまうんですよね。
僕に直接質問してもらって、フィードバックする。以前は当たり前だったコミュニケーションを取る機会が少なくなってきた、と実感しました。でもこれから組織をもっと大きくしていくのだから、今のうちにこの違和感を解消しておくべきだなと。
だから僕があらためて会社の全責任を背負うと決めたときに、ビジョンに向けて組織を強くすることがまずやるべきことだと考えました。
樋浦さんが考える「強い組織」ってどんな状態でしょう?
所属すること自体に意義を見出せる組織です。年功序列で給料が上がっていた時代は、転職を繰り返すことがリスクだったかもしれない。でも今は、フリーランスになったり転職したりする社会的なデメリットがほとんどないと僕は思っていて。
それでも優秀な人がここに所属していたいと思える組織って、その人にとって入れ替え不可能なんですよね。むしろお金や役職といった入れ替え可能なメリットが会社に在籍している理由なら、いい話があればすぐに転職や退職を選ぶのは当然です。
「ここにいたい」と思われる組織じゃないと成長できないし、生き残っていけなくなる。逆にそう思われる組織なら、それ自体が何をするにも競合優位性になるんですよね。一人ひとりが「ここにいること自体が楽しい」「この仕事にやりがいや幸せを見出している」と思えていたら、組織に所属している意味を自分で見出して自発的に行動できる。これが組織としての「強さ」になるんじゃないかなと……