木村 康人/情シスエンジニア
新卒でSIerに入社し、大手金融系企業の社内SEとして従事。その後、大手学校法人グループのIT関連会社へ転職。情報システムチームで社内ヘルプデスクやインフラ整備、AWSの導入、セキュリティ対応などの経験を積み、2022年にクイックにジョイン。
趣味は、映画鑑賞や旅行、フットサル。先日も有給休暇を取得して、道後温泉へ行ってきました(奮発して、ちょっといい宿に……!)
これまでの経歴を教えてください
これまでに金融業界で15年ほど、教育業界で5年ほど、情報システム部門でエンジニア経験を積み、2022年にクイックに入社しました。
2度の転職を経験していますが、転職を考えたきっかけは「自分で提案していく仕事をしたい」と考えたからですね。もともと、自分の考えをもとに、一から物事を作り上げることが好きでしたから、要件定義や予算決めなど、案件を立案するフェーズから手掛けてみたくなって。
ただ、最初に在籍していた大手金融系企業のSIerでは、上流から割り当てられた案件に対応するだけで、企画・提案の経験を積むのは難しかったんです。ちょうど「他の企業も経験してみたい」と考え始めたタイミングだったのもあって、転職を決意しました。
2社目に移ってから、しばらくは希望通りの業務ができていたのですが、業界の不況の煽りを受けて情シスの業務自体が縮小気味になってしまって。情シスあるあるだと思うのですが、予算が限られたことで新たに企画提案するような仕事がしづらくなってしまったんです。
仕事内容が変化したことで、自分はやっぱり「一から企画・提案して、形にしていく仕事が好き」なのだと実感して……転職活動を再開した結果、入社したのがクイックでした。
クイックへの入社のきっかけ・決め手は何ですか?
今回の転職では「企画・提案から導入まで手掛けられるかどうか」という希望を叶えることを第一に、いろいろな求人を見ていました。
その中の一社がクイックだったんです。「裁量をもって業務ができる」「風通しが良く、企画が通るまでのスピード感がある」といったことも書かれていましたし、クチコミ等での評価も良かったので、まず受けてみようと。
ただ、ちょっと穿った見方かもしれないのですが、求人票って綺麗事が書かれていることも多いですよね。甘い言葉が並んでいても、入社してみると「話が違う!」みたいな。転職では絶対失敗したくないですから、クイックのことも「綺麗すぎるのでは?」と警戒していたんですよ。
なので、面接ではそのあたりの内容が本当かどうか、慎重に確認するようにしていました。たとえば、以前の会社で抱えていた課題の部分を伝えて、それがクイックだと解決できそうか尋ねてみたり。それこそ、前職では案件がそもそも固まっていて提案のチャンスが無かった、決裁のスピード感が遅かった、といったことをストレートに打ち明けて「クイックではどうでしょうか?」と。
---面接で質問をしてみて、転職で叶えたいことは実現しそうでしたか?
そうですね。これまでの課題に対して、クイックだとどうなのかを丁寧に話してくださったのが印象的でした。
二次面接の面接官は本部長の小原さんだったのですが、社長直轄の部署であることもあり、かなり小回りの利く組織体制であることや、システムを利用する社員(ユーザー)との距離感が近いこと、会社としてIT活用に今後も力を入れていきたいことなど、組織の目標も交えて話してくれたので、安心感に繋がりましたね。
加えて、話の中で「以前の環境と違って、本当に一から提案をお任せするけど大丈夫か?」といった厳しい質問もいただいたことで、逆に「本当に以前の職場とは環境が異なるし、気を引き締めて望まないといけないんだな」と覚悟ができました。
ですから、二次面接の時点で入社の意志は固まっていたように思います。
更に入社の後押しとなったのが、最終面接でお会いした社長の川口さんの熱量でしたね。事前に質問を5つほど用意して臨んだのですが、1つ目の質問の時点で40分も話してくれて。競合との差別化や事業戦略など、ほかに用意していた質問まで網羅する勢いで説明してもらえたのが印象的でした。
社長が自分の考えを飾らずに伝えてくれる点は安心感がありましたし、そのまま組織の熱量や勢いが感じられて魅力的に映りましたね。他の面接官の方々もそうでしたが、距離感の近さも感じられて「こういう組織で働きたい!」となりました。
入社後の仕事について教えてください
クイックへの入社後は、PCのリプレースや全社ネットワーク機器の入れ替えなど、主にセキュリティ関連の案件を手掛けてきました。加えて、大きな案件の合間で障害対応やヘルプデスク業務、社内から上がってくる要望の相談に乗っている感じですね。
入社して驚いたのは、案件の殆どが自分から提案するスタイルだったこと。
これまでの勤務先では、既に案件がある程度固まったところからスタートでしたが、クイックの場合はそういった「上から言われてこなす業務」がほぼ無いんです。職場の課題を自分で探すところから始めて、裏取りのための現状調査を行い、提案書類を作って上長に提案する……という一連の流れを、自分が主体になって進めていく。
「ここはまずいんじゃないか?」と感じたものは、基本的に何でも提案していいですし、提案することで邪険に扱われたことは一度も無いですね。このあたりは、面接で聞いていた話のとおりだったので、信じて入社して良かったと感じています。
クイックの魅力は
「失敗してもいいから、挑戦する文化」
クイックはここ数年で組織が急拡大しているので、システム側にも成長に合わせた変化が求められています。課題を見つけてとにかく解決していくスピード感が求められるフェーズだからか、「失敗してもいいから挑戦しよう」という文化が組織の根底に流れていますね。
実際、入社して1年半ほどですが、案件の提案はかなり積極的に行ってきました。現在対応中のPCのリプレースをはじめ、EMS導入やネットワーク監視ツール導入、MDM統合など、20件近く企画を持ち込んでいますね。
その中には、ボツになってしまった提案や、失敗したものもあるのですが、それらをポジティブに受け入れるのもクイックの特徴だと思います。
ふつう、失敗をしたら責められて、次の提案をしにくくなるものですよね。ところがクイックでは、仮に失敗しても「その失敗も、今後のための調査になったからいいんだよ」といった形でポジティブに捉えてくれるんです。また新しい提案にチャレンジしてみようと思えるのは、失敗によって変に萎縮しない環境だからかもしれません。
ただ、こうやって挑戦を後押ししてくれるからこそ「次は絶対に失敗できないな」という気持ちにもなるので、いい意味でプレッシャーをかけられている気がしますね。
思わず笑ってしまった「早すぎる決裁」
もう一つ驚いたのが、決裁のスピードですね。面接の際にクイックの特徴として伝えられていたものの、想像以上でした。
たとえば「稟議が通るまでの日数」なのですが、以前の会社では少額の稟議でも2ヶ月かかっていたところ、クイックでは提案した数日後に通ることもあって……。早いときは翌日に通ることもあり驚きました。
一般的な企業の場合、提案を通すまでに課長→部長→役員→親会社の理事……と根回しや交渉をしていく中で、必ずどこかでボトルネックが発生しますよね?
ただ、クイックの場合は社長の川口さん自ら「どこかで提案が止まっていたら言ってくれ」というスタンスで話を進めてくれるので、意思決定がとにかく早い。会議の場以外でも定期的に声を掛けてくれますし、何なら「直接相談してくれ」といった距離感で向き合ってくれるので、変に根回しに時間を取られることが無いんです。
役員やリーダーもスタンスは同じですね。「(相談や提案があれば)いつでも席に来て話していいよ」くらいの勢いですし、リーダーも「じゃあ今から一緒に提案に行くか」といったスピード感で案件を進めてくれる。提案内容を精査したうえで、重要度が高いとなったら一気にターボが入るような感じで。
従業員数が1700名を超える大規模な組織ですが、フットワークの軽さだったり、社長や役員との距離の近さはベンチャー企業のようで、いい意味でギャップがありました。
メンバー同士、フォローしあう文化も魅力
忘れてはいけないのが、メンバー同士が自然とフォローしあえる社風という点ですね。
ここまでの話だと、個人で企画・立案して、粛々と実行するような組織に見えますが、実際はチームで協力して対応する業務も多いですし、お互いの業務を把握しながら動いています。だから、メンバーが休んだときなどはスムーズに業務の引き継ぎができていますし、休んだ側も安心して任せられています。
以前の会社では、情シスチームの中でも個人プレーが主体で、それこそ「自分のサーバの面倒は自分で見る」といった形で誰にも頼れなかったのですが、それとは真逆の「自由にやりつつも、助け合える社風」は、エンジニアにとってありがたいのではないでしょうか。
気軽にコミュニケーションを取れる人が多いという点も、助け合いを後押ししていると思います。以前は挨拶も無い環境にいたこともありましたから、飾らずに何でも話せるクイック社員の人柄は本当にありがたくて。
入社前の職場見学や面談のタイミングだけそう見せているのかな……と疑っていた頃もありましたが、入社後も全然変わらないのは驚きましたね。みなさん本音で話しますし、議論の際も上下関係や忖度を感じることはありません。正直、飾らなすぎでびっくりしているくらいです。
加えて、チーム内に限らず、全社的に協力的な人が多いのもありがたいです。
現在進めているPCのリプレースなど、情シスの業務は社内各所の協力が必要不可欠なものが多いですが、快く対応してもらっています。営業メンバーをはじめ、実際にシステムを使うユーザー側の社員から理解を得られていることは嬉しいですし、役立てている実感もあるからこそ、もっとユーザーのために何かしたいという想いが湧き上がってきますね。
今後やっていきたいことは?
これまでの案件は、セキュリティの強化をはじめ、どちらかと言えば「会社の守りを固める」ものがメインでしたが、今後は社員の成果を後押しする「攻めのIT」にも積極的にチャレンジしていきたいと考えています。
これまでの仕事の中であらためて感じたのですが、自分が特にやりがいを感じる仕事って「ユーザー=社員の声に耳を傾けて、課題を解決する仕事」なのかなと。
たとえば営業メンバーと相談して、事業の成長に結びつくアイデアを形にしていけたら……と、密かに考えています。会社としても攻めの施策をさらに強化していきたいとのことなので、新しいことに挑戦できそうだとワクワクしています。
DXの仕組みづくりやAIの活用など、クイックという企業が成長するために情シスができることはまだまだ残されている状態です。自分が積み上げてきた知識やスキルを使って試行錯誤していく……自分から動けば動くほどチャンスが舞い込んでくるので、一から物事を作り上げたいと考えている人にとって、今ほど楽しいタイミングは無いかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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