Buurtzorgとは
今日はオランダから在宅ケア組織、 Buurtzorgについてお届けします!
代表の中川と愛知県立大学副学長百瀬教授・畿央大学山崎教授の3人でヒヤリングを行いました。
実際にチームの雰囲気をつかむため、Wageningen市のDoorwerth team2にも訪れました。
Buurtzorgはオランダ国内において10年間で900事業所までに大きく成長し、今注目されている在宅ケア組織のことです。ICTを積極的に活用し業務効率化と合わせて質の高いサービスを提供されています。
現在約1万3600人の看護師が在籍する大組織で、アジア圏にも進出しています。
自立支援を基本的な理念とし、柔軟で効果的なケアを提供されています。
管理者のいない在宅ケアチーム
特徴的なのは各チームに管理者が存在しないこと。
日本には指定基準に管理者の設置が求められていますが、ここは大きく異なる点であり、大きな特徴でもあります。Buurtzorgでは一人一人の看護師が自律して訪問看護を提供しています。
各チームは最大12名で構成されており、900チームの看護スタッフを50名程度のバックオフィスでサポートしています。15名のエリアマネジャーが具体的に対面でサポートされています。管理者不在でもなんとかなるのはこうした後方支援を徹底している点にあります。
それらを確かなものにしているのは【スタッフ一人一人の自律性】と【ITツール】です。
スタッフみんながセルフマネジメントを徹底しています。
スタッフが読むセルフマネジメントの本。
Buurtzorgは自律性の高い看護ブランドとして確立していて、Buurtzorgに入職するのは自律しているのが前提であるようです。
みんなが同じ理念を掲げ、常に情報交換できるようにバックオフィスが専門的に全スタッフ・全チームの後方支援をしています。
Buurtzorgが活用しているITツールではナレッジシェアやオマハシステムによるケアの見える化を徹底しています。
例えばある地区で緩和ケアで困りごとがあった際には、近隣BZチームからコンサルテーションを受けることや状況によっては派遣も可能としています。
他にも有給休暇の消化率等も一元管理されており、自律性をスタッフ一人一人が管理できるように構成されています。
また採用に関してもチームに任されており、最大12名のチームがその地域の実情に合わせてチームビルディングから実施することになっています。
地域と繋がり、より効果的なケアを提供
Buurtzorgではフォーマルな在宅ケアを提供するだけでなく、地域のさまざまな人達と繋がりあって一体的にケアを提供しています。
ケアマネジメントをナースが行い、その人にあった地域資源の提案に留まらず地域資源創出までを担います。
地域の運動指導士と連携した運動サロン。
日本ではケアマネジメントをケアマネジャーが行っていますが、ほとんどの国でナースがケアマネジメントを行うことは比較的普遍です。Buurtzorgでは特に地域社会とのつながりや活動性を意識し、地域の活動家たちとつながりながら新たな地域資源を創り、その人に合ったインフォーマルケアにつなげていました。こうした視点は持続可能な保険財源を担保することにもつながります。
Buurtzorgではこうした効率的・効果的なケア提供やソーシャルアクションを通して、ケアにかかるコスト削減も可視化しています。そうすることで権限が委譲される等の成果も果たしています。
ケアの見える化・インフォーマルとの連携を通して有機的なケアを提供する素晴らしい仕組みでした!
スタッフ一人一人も自律性・チームイノベーション、大変参考になりました。
ひゅっぐりーでも参考になる部分を取り入れ、さらに自律的なチームを目指していきます♪
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