M&Cを承継した兼廣。ここから、どのような会社作りをしていくのか。(聞き手:管理部採用担当 安藤)
一緒に頑張ってくれる社員のみんなと豊かな人生を分かち合える会社にしたい
【安藤】前回は事業承継前までのお話をお聞きしました。今回は、「M&Cをどのような会社にしていきたいか」という質問から始めさせてください。
【兼廣】当社は、「全社員の物心両面で豊かな人生を追求し、社会の進歩発展に貢献する」というミッションを掲げており、これを愚直に目指す会社でありたいと考えています。
そして、ビジョンとして掲げている「製造業の自働化でリーディングカンパニーになる」、「日本の中小企業のロールモデルになる」を実現したいと考えています。
【安藤】このミッション・ビジョンは、兼廣さんがM&Cの代表に就任された後に作ったものでしたよね?どういう意図で制定したのか教えてもらえますか?
【兼廣】先ず、当然と言えば当然ですが、私は、何をするにも「何を目指すか(ゴール)」が大切だと考えています。経営の場合、これはミッション・ビジョンにあたると整理しました。
なので、M&Cに入った後は、どういうものを掲げようかと頭を巡らせながら仕事をしていました。
そして働く中で思ったのは、月並みな表現ですが「一緒に頑張ってくれる社員の人たちと一緒に豊かな人生にしていきたい」ということです。
そして、顧客や社会への貢献あってのビジネスですが、そこで働く人の満足度が低ければ、持続性は低いという考えから、ミッションの冒頭に「全社員の豊かな人生を~」という文言を入れることにしました。
自働化の技術で製造業の生産性を上げることで、社会全体を豊かなものにしていく
【安藤】ありがとうございます。ビジョンについては、如何ですか。
【兼廣】先ず1つ目の「製造業の自働化でリーディングカンパニーとなる」についてですが、
これは、これまで50年来培ってきた自働化の技術をより多くのお客様へ届けたい、これまでのお客様により付加価値の高い自動化ソリューションを提供していきたいという想いから設定しています。
働き手不足が深刻化する中、当社が培ってきた自動化の技術をより多くの方々に届けることがM&Cの使命だと考えています。
現在、当社は、ばね製造装置という領域ではグローバルでニッチトップのポジションを有しています。
そして今後は、同領域での地位は継続強化しつつ、同様に当社がトップクラスのポジションを取れる他の領域を探し、そこに経営資源を集中させる方針です。後ほど説明する協働ロボット事業がこれにあたります。
次に、2つ目の「日本の中小企業のロールモデルとなる」についてですが、
これは、これまで典型的な中小企業だったM&Cが事業をリノベーションし大きく成長することで、同じような中小企業の経営者の方や社員の方に「M&Cが出来たのであれば、自分たちも出来るかもしれない」と思ってもらえるような存在になりたいというものです。
20代の若造が偉そうなことを言っていると思わるかもしれませんが(笑)、こういったマインド面での変化を日本の製造業にもたらすことが、将来の日本にとって極めて重要だと考えています。
今後の成長の起爆剤は「協働ロボット」
【安藤】ありがとうございます。これらのミッション・ビジョンの実現を目指し、M&Cは今後のどのような方向に向かっていくのでしょうか?
【兼廣】「新規事業である協働ロボット(COBOT)事業の立ち上げ」と「既存事業の基盤強化」の両立を目指していきます。
前者は、日本の中小メーカーに対して、工場における人の多様な単純作業を代替する”COBOTを活用した自働化パッケージ”を販売していくものです。
この協働ロボットは、今後大きく成長することが予想される領域で、調査会社によっては、今後10年程度の市場の平均年間成長率40%と推計しているものもあります。
協働ロボットの概要や可能性については、また別の会にお話しできればと考えています。
後者については、これまでのお客様との関係性や技術などを大切にしながら、業務の仕組み化、採用強化、技能伝承などを進めていきたいと考えています。
また、COBOT事業とのシナジーも期待できますので、仕組み化して効率を上げるだけでなく、既存事業についても成長志向で事業拡大を目指します。
そして、その成長過程において、数年内のIPOを目指します。
選考基準は、経験の有無よりも、「前向きさ」、「学習意欲」、「チームプレイ精神」
【安藤】最後に、今後どんな人に仲間になってもらいたいか、教えてください。
【兼廣】部署や新卒/中途を限定せずお話しすると、「物事に前向きに取り組める方」、「学習意欲が高い方」、「チームワークを重視する方」の3つです。
勿論関連した経験があることがベターですが、それよりも個々人の根源的な強みや性格を重視したいと考えています。
この他に、部署や職種別に一緒に働きたい方の特徴を明文化していますので、少しでもご関心がある方は、カジュアル面談などで気軽にお聞きいただければと思います。
【安藤】そうですね。うちのカジュアル面談は、本当にカジュアルで何でも聞いてくださいのスタイルなので、是非お問い合わせいただきたいですね。