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【社員インタビュー vol.2】自治体職員の労働時間を約5000時間削減した「疫学調査システム」開発秘話

今回は、導入自治体内で区長賞を受賞した「疫学調査システム」の開発担当 坂口さん・営業担当 根來さんにインタビューを実施しました。

「疫学調査システム」は、新型コロナウイルス感染者へSMSを通じて健康管理に関するアンケートやお知らせを配信するシステムです。これまで感染者一人一人へ電話連絡をしていた保健所職員の方々の労働時間を約5000時間削減することに成功し、この度 導入自治体内で区長賞を受賞することができました。



■ 経歴・仕事内容

― まずは、お二人の仕事内容や経歴について、教えてください。


根來:

私は、営業職として、子育て支援アプリ【子育てモバイル】や予防接種手続きデジタル化サービス【e-VACCINE】、疫学調査システムなどの自治体に向けたシステム販売をしています。

以前は人材系の会社で営業をしていました。約10年が経ったタイミングで、次は別業界でチャレンジしたいと思い、2021年7月 ミラボに入社しました。前職時代から変わらず、「人とのつながり」を大切にしながら、日々お客様や社内メンバーに向き合っています。


坂口:

私は、2021年4月にミラボに入社しました。主に、疫学調査システムや健康観察システムの開発を担当しています。

以前は、不動産関係のシステム会社で、音声認識サービスの開発をしていました。簡単に言うと、スマートスピーカーに搭載されている音声認識技術を使った駐車場の空車検索サービスとか、そういったものですね。実は、ミラボでも、どこかでこういった技術を活かせる場面がないかなあ、なんて思っています。


根來:

いいですね!例えば、障害者支援アプリ事業で、目の不自由な方へ向けたサービスとか‥。どこかで活用できると面白そう。


■「疫学調査システム」について


― お二人が担当されている「疫学調査システム」について教えてください。


根來:

疫学調査システムは、新型コロナウイルス感染者に対して、病状調査や経過観察調査などの健康管理に関するアンケート、療養期間などのお知らせをSMSで発信するシステムです。

システム導入前は、自治体・保健所と住民間の主な連絡手段は電話でした。私も担当者から伺って驚いたのですが、感染者一人あたり20分ほどかけて、病状や経過についてお電話で伺って、通話記録を残していたそうです。更に、電話に出られなかった方からの折り返し連絡やお問合せなどにも対応しなければならない状況でした。


坂口:

しかも、ちょうど感染者数も増加していた時期で、同時に調査対象者も増えていき、職員の方々の負担も日に日に大きくなっていたそうです。そんな状況を改善するために「疫学調査システム」の開発が始まりました。


― 開発は、どのように進められたのでしょうか?

坂口:

営業担当の根來さんを中心に、どのようなフローで、どのような調査内容にすべきか、自治体・保健所の方に何度もヒアリングを重ねて開発しました。病状調査や経過観察は、詳しい記録を残せるに越したことはないのですが、体調のすぐれない方にご回答いただくことを考えると、なるべく不要な設問は省き、できるだけ負担がかからないようにしなければいけない。自治体・保健所・ミラボの営業・開発が一丸となって、試行錯誤しながら進めました。

今回の疫学調査システムは、単なる「製品」ではなく、人間が行う「サービス」をシステム化したものです。納品したら終わりではなく、世の中の状況にあわせてアップデートする必要があり、それが難しくもありますが、面白さでもあると思っています。


― 営業視点では、いかがでしたでしょうか?

根來:

そうですね、やはり納期調整がとても難しいと感じました。

保健所の切迫した状況も伺っていたので、一刻も早く導入したい気持ちも十分理解できる一方で、やはり住民の方々の健康に関わるシステムなので、きちんと開発・検証をしてからお届けしたいといった葛藤がありました。

まずは、自治体・保健所の方から理想のスケジュールや要件をヒアリングし、開発側とどこまで叶えることができるか調整を繰り返しました。両者の間に立ってバランスを取ることが重要で、業界は異なりますが、前職で培ってきた折衝経験がとても役に立ったと感じました。


― 導入後、自治体・保健所の方の反応はいかがでしたか?


根來:

実は、保健所職員の方々の労働時間を約5000時間削減できたこともあり、区役所内で表彰されたそうです!

先日訪問した際に、担当の方が「区長賞を受賞しました!」と笑顔で大きな賞状を見せて下さって、とても嬉しかったです。形のなかったサービスが、皆さんの笑顔や表彰状として目に見えたことで、大きな達成感を得ることができました。


坂口:

そうですね、私もこうやってフィードバックをいただいたことで「頑張ってよかったなあ」と率直に嬉しかったです。色々なサービスを開発してきましたが、中にはほとんどフィードバックのないものもあり、虚しさを感じることもありました。でも、ミラボのサービスは 誰かの役に立っていることを実感する機会が多く、達成感がありますね。



■ ミラボについて

ー ミラボで働く中で、面白い・楽しい・嬉しいと感じる瞬間は?


根來:

誰かの悩みや困りごとから、解決方法を考えて、カタチになった瞬間ですね。ミラボは課題解決型のサービスが豊富なので、自分が提案したサービスを使って、お客様自身や取り巻く環境がどのように変化したか「Before」「After」が分かることも嬉しい です。

そのために、何気ない会話に潜んでいる ちょっとした一言を逃さないように、日々人とのコミュニケーションを大切にしています。でも、自分一人ではもちろん解決できないので、どんな難題にも一緒に立ち向かってくれる技術者が多くいる、この環境は恵まれていると思います。


坂口:

私は、昨日できなかったことが今日できるようになる、その瞬間に楽しさを感じています。

最初は使い物にならなかったものでも、色々な技術を身につけて、少しずつアップデートを重ねて、最終的に誰かの役に立つものになるとやっぱり嬉しいですね。ミラボは、新しい技術やツールを積極的に取り入れているので、スキルアップを望むエンジニアにとってはいい環境だと思います。




ー 現在、営業・エンジニアの募集をしていますが、どんな人がミラボに合うと思いますか?


根來:

一つ目は、素直な人ですね。営業部のメンバーは全員中途採用で、様々な経歴があるのですが、これまでの経験を活かしながらも過去には捉われず、いい意味で「塗り替える」ことができる人が活躍している と思います。

二つ目は、新しいことに挑戦できる人。新しいサービスが次々と開発されるミラボでは、物怖じせずに好奇心を持ってチャレンジする力がとても重要 だと感じています。

もちろん一人ではなく、周りのアドバイスやサポートを得られる環境が整っているので、そのあたりは安心していただければと思います。


坂口:

エンジニアはほぼフルリモートなので、自己管理ができる、自立した人でしょうか。

自由だからこそ、自己管理をしながら、常に周囲にアンテナを張ることも大切 だと思っています。技術面では、ヘルプを出せば 必ず誰かがサポートしてくれる環境ですが、常に同じオフィスにいるわけではないので、自ら声を上げられることも大切ですね。

あとは、自分で探して取り入れたツールについて、「とてもいいからナレッジとしてまとめてみない?」と声をかけてもらうことも多く、自分では大したことはないと思っているスキルやアイデアも、きちんと認めて評価してもらえる体制は有難いです。自由な環境で、技術力を高めたい方、新たなサービスにチャレンジしたい方にはぴったりだと思います。



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