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時に優しく、時に厳しく。IT未経験転職を成功に導く、キャリアアドバイザーの真意。

ITスクール「DMM WEBCAMP」「マケキャンbyDMM.com」では、学習だけではなくキャリア支援を行い、受講生の転職成功までの道を一緒に伴走しています。

支援担当をしているキャリアグループでは主に受講生との自己分析や面接対策を行うキャリアアドバイザーCAと企業側窓口となり紹介先企業を増やしていくリクルーティングアドバイザーRAがおり、お互いに力を合わせながら受講生の気持ちに寄り添うべく日々奮闘しています。

CAとして、その第一線で活躍する福丸陽平(ふくまるようへい)に話を聞いてきました。

人材業界出身者である彼だからこそ語ることのできる、IT人材業界への熱い想いをぜひご覧ください。

【プロフィール】

2017年、新卒で大手人材業界に入社し、RA及びCA両面の経験を経て、2020年7月にインフラトップ入社。入社当時はCARA両方を兼務した後、CA専任として多くの方のIT未経験転職を支援し、2023年6月からCAチームのリーダーに就任。


“両面型エージェントを経験したからこそ感じる、IT人材採用の課題”

ー新卒では大手人材紹介会社に入社したと聞いていますが、当時の就活の軸はどんなものでしたか?

就職活動の時は人材業界に絞っていました。その中でも個人の転職支援をやってみたいなっていう思いがありましたね。

最初は違う業界も見ていたんですけど、ふと自分の就活軸ってこれでいいんだっけ?って思い始めて自己分析をもう1回やったんです。そうしたら、過去の経験から人の人生に影響与えられる仕事がいいなっていうのを感じ始めたんですよね。

1日の3分の1の時間を使う仕事を楽しめるものにするサポートって、いい仕事になるんじゃないかなっていう考えが出てきて。そこで、自分の就活軸を叶えられるのが人材業界だなって思って人材に絞っていきましたね。

ーそう思うようになったきっかけはなんでしょうか?

大学時代にやっていた男女混合のサッカー・フットサルサークルの経験ですね。

自分がプレイヤーとしても活動しつつ、女子チームの監督的な立ち位置で入っていく経験をして。実際に技術サポート、試合中の戦術提案や、交代の指示なども行っていて、そのチームが京都の大会で優勝したんです。その時にみんなが満面の笑みで「福丸さんがいて、色々と指導してもらったおかげです!」って群がってきてくれて。

その経験から、誰かの気付きや成長のきっかけになる、シンプルに誰かのために行動するってやっぱ気持ちいいなって感じたんですよね。

規模を大きくして考えていったときに、人生の3分の1を過ごす仕事やキャリアに関することで貢献したい、役に立ちたいって思いました。

ーその後入社した大手人材会社では、どのような仕事をしていたのですか?

入社後、最初はRAとして、企業側の人材支援をしていました。主にIT企業の採用支援をしていたんですが、インフラトップのような未経験採用ではなくて、経験者のエンジニアから人事、事務とかの採用支援をしていました。そこから僕の希望もあって、CAに異動し、主に製造業を希望する方の転職支援をしていました。

ー元々人材業界を希望して入社されたと思いますが、入社後、ギャップはありましたか?

正直、ありましたね。RAの頃はIT領域の担当でしたが、この領域はそもそも人がいないんですよね。経験値を築けば大手に転職できる売り手市場なので、僕が担当している中小企業にはなかなか人が集まらないという難しさを肌で感じていました。

そこに対して、僕は企業様の採用支援を全力でしたかったので、このままじゃ採用難しいですよという現実をなるべくお伝えしていました。

「もう少し若年層で今後のポテンシャル採用に切り替えませんか」という話をしたり、「今の組織体系を踏まえるとそのレンジを今採用しなくてもいいかもしれないです」とか。

でも企業からは門前払いされてしまうことが多くて、「採用支援のために現状を伝えているのに」「自分は何ができるんだろう」というもどかしさを感じていました。

ー市場感含めた提案をしていたにも関わらず、なかなか受け入れられにくかったのですね。CAとしてはいかがでしたか?

CAとしても同じように難しさがありました。

製造業経験者の方の転職支援を担当していたのですが、今後の職種として何に興味があるのかを聞くと、ITが伸びていると聞くし、漠然とやってみたいという方は多かったです。ただ、IT企業に転職をするとなると、未経験だとしても何かしら学習経験を求められることも多いのですが、「何か学習はされていますか?」と聞くと、何していいか分からずに特にやっていない方の割合が多いんですよね。

RAとしてIT企業側の採用支援も経験していたからこそ、この企業と候補者のギャップの現実、そこに対する危機感のようなものを感じていました。

ーなるほど、RACA両面経験されたからこそ感じる人材業界の課題ですね。

ほんと、そうなんです。あとは仕組み・システムに対して違和感を感じることもあって。

具体的に言うと、自分って求人紹介屋さんだったっけ?って感じたことがあったんですよね。

前職は業界内でも比較的大手だったので採用を頼んでくれる企業は沢山あって。だからこそ求職者がシステムに登録さえすれば、興味がありそうな求人をいっぱい毎日紹介してくれるシステムがあったんですよね。

そこで受けたいと思ったら、じゃあ応募しましょうってなるのですが、あれ、僕がしたいのってこれなのかな?自分の介在価値ってなんだろう?みたいな感情を抱き始めて、もやもやを感じていました。自分の力不足も原因だったんですけどね。

ーなるほど。そこからインフラトップへの入社の決め手はありますか?

ここまでお話ししたようなRA、CAとしての経験から、割と必然的にプログラミングスクールのビジネスモデルへ共感していたというのが出発点です。

RAとしてはIT人材不足、CAとしてはIT転職のための学習の必要性という難しさを感じていましたが、スクールを通じてスキルを身に着けることは求職者のキャリア形成を前進させられますし、企業側に対してもIT人材獲得に繋がるので、両者のギャップを埋めることができ、双方にすごく良いサービスをしているなと思っていました。

いざ面接が始まると面接官の印象がいい意味で衝撃的でした。

転職をする際に大事にしていたポイントは会社としての方向性や理念がどれだけ浸透しているかだったのですが、当時の面接官の人達は僕という個人を見てくれて、転職理由をしっかり汲み取った上でインフラトップならこんなことできるよっていう話をしてくれたので、人を大切にしている姿勢も伝わりましたし、納得感がありましたね。

全員が利益重視ではなく顧客の人生に寄り添うというビジョンに共感していて、実現したい思いが強い会社だなと思ったので、内定が出てからはもう即決で入社を決めました。


“受講生を信じ、尊重する。”

—入社して4年、IT未経験転職の人材支援に携わられていますが、市場や顧客の変化はありましたか。

僕が入社した当初は20代の受講生の方が多く、東京での転職活動を検討されている方がほとんどで、東京だと企業数も多いので転職成功のしやすさはありましたね。

でも今はセールスが実際の転職のリアルを伝えてくれていたりするので少し受講生のタイプが変わってきていて、多様化の時代って感じですね。

地方での転職希望の方がいたり、年齢層も幅広く、直近で転職決まった方は40代の方であったりと本当に様々な方に受講いただいているので、今はそういった方々と向き合うスタンスを整えている最中です。

—具体的にスタンスとして大事にされているのはどんなことですか?

何よりその人の意向や思いを尊重することです。

その上でエンジニア転職を目指す場合はもちろん全力で支援しますし、もし仮に違う選択肢、手段を検討したい時も支援できる状態を築くことを、部署として共通で意識しています。

多様化の時代とお伝えしたように、今までは本質的にエンジニアとして本気で働きたいと思ってる方々へ何ができるのかっていう議論を日々していたんですが、例えばプログラミングを本気で勉強してみて、向いているのはエンジニアではなくて営業職だったと感じることもあり得るわけです。そういったときは、エンジニア以外の仕事への転職支援をしている他事業部(DMMエージェント※注1)にトスアップすることもあります。

これはもともとのミッションからずれますが、ちゃんとその人の本質を引き出した上でのサポートをしていると感じますね。

※注1・・DMMエージェント:20-30代求職者を中心に転職支援のみを行っている事業

—ありがとうございます。その他、受講生の特性に変化もある中で、CAとして大事にされていることはありますか?

よくチームで共有しているのは「自分でその受講生の限界を決めない」ということです。

未経験採用の難しさを知っているCAであるほど、受講生の理想に対して難しいというバイアスを持ってしまうものなんですよ。でもそれは自分が決めることじゃなくて、ほんとにやりきったときに決まることだと思うんです。十分な機会提供をした上でその後の判断をするべきだから、可能性がある段階でその方の人生を自分で決めないようにしようって話をしていますね。

あとは受講生の転職支援を考えた時に、これはこうした方がいいですねってCAが決めてしまったら、受講生の人生が良くない方向に進んでいってしまうことは容易にあり得ると思うんです。

だからこそ誰かが言った一言に対して「それはCA側の言葉なのか、受講生の言葉なのか」というのを意識して、グループ内で見つめ直すことも大事にしていますね。

ー受講生目線の転職支援ということですね。ただその一方で受講生の意見や考えをすべて聞き入れるのではなく、適切な介入も必要だと思うのですが、そのバランス感はどう考えていますか?

それも大事ですね。

意見を聞き入れるだけではなく、言うべきことは隠さずに伝えるべきだと思っています。受講生は本気でエンジニアとして働きたいって思いを持ってくれている方なので、 それに対して支援を行う側として真摯に向き合うべきだと思っていて。

例えば、地方で転職を考えている方に対しては、やはり求人数が都市部に比べると限られていることもあるので、そのエリアに限っての転職が必須条件なのかどうかっていうコミュニケーションは大事にしています。

率直に、もしかしたらこちらにも選択肢を広げた方がいいかもしれないですと、提案をすることもありますね。ただ、その選択肢を広げると同時に何かが制限されることもある。だからこそ、受講生にとって何がマストで何がベターなのかを考えることはすごく意識しています。

具体的には、地方にお住まいで介護があるから地元で就業されたいという方は、地元での転職がマストなので、できることを全力でするサポートをしますし。反対に、ただ今住んでいるので近くがいいというご希望であれば、地方だと求人数が限られて難しい可能性があること、長期的なキャリアを考えると東京への異動も含めて検討すべきことをリアルにお伝えしていますね。

ーなるほど。そういった想いを大事にされてきた中で印象に残ってるエピソードはありますか。

前提として、未経験のIT転職という難易度が高い転職支援をしてるので過去200名ほど関わってきた転職成功者の1名1名の決定がどれもすごく印象に残っています。

その1つを取り上げるとすると、こだわりがしっかりあったある方とのやり取りは記憶に残っています。「僕学習期間終わったんすけど、資格取ってから転職したいんで、ちょっと福丸さん連絡いらないです。」みたいな。笑

いざ転職活動を進めていく段階になると、転職先に求める条件が沢山あって。ただ、僕としてはそれ全部当てはまるのは難易度が高く支援に繋がらないと思ったので、絶対外せない条件を絞っていこうというコミュニケーションを丁寧に行った結果、無事に転職先が決まったということがありました。その方からは転職された数ヶ月後に連絡をいただいて「福丸さんに紹介してもらった会社で、めちゃめちゃ大変ですけど、転職して良かったなって思ってます」っていうメッセージを貰いました。しかもメッセージと一緒にその方が作ったwebサイトも送ってくれて。成果物を見ることができるのはエンジニアだからこそなので、めちゃめちゃ良かったなと思いましたね。

ーそれは嬉しいですね!転職成功できたのは何が理由だと思われますか。

お互い本気で転職活動に関われたからだと思っています。

僕はその方の転職活動を成功させたいと本気で思っているので、成功させるには全部の要望を聞くわけにもいかないわけです。だからこそ何回も対話しました。

「福丸さんの言ってることも理解できるけど、ここは譲れない」とも言われたし、反対に僕からも「あなたの転職を考えたら、絶対にこの辺はこういう風に進めるべきだと思うんですよ」って話したり。そういう過程を何回も繰り返して決まったんで、なんかいい関係性だったなと思っていますね。

ー本質的な支援ができていたんですね、素敵です!言うべきことも言いつつ、最大限ご本人の意向を尊重する。インフラトップのカラーだと思いますが、なぜそれを実現できると思いますか?

理由の一つとしてはインフラトップとして大事にしているのが転職数じゃなくて転職成功率だからだと思います。

個人的な意見ですが、一般的な人材会社だと月間目標に対して経験則をもとに、とりあえず今月残り4名決定できれば達成するなという感覚が生まれ、決まりそうな対象の方を決めるという流れになると思うのです。

でも、インフラトップでは目標が転職成功率なので、担当している受講生の数とその方々が卒業されて半年後どうなるかという見立てをします。考え方として、すべからく転職する機会を提供したかっていうのが目標達成への道になるので、そこが影響していると思いますね。

なぜこうしているかというと、転職成功率を追うのはちゃんと転職自体の質を担保できているという意味合いでもあると思っているからです。転職をするということではなく転職を「成功させる」という指標を大事にしていきたいですね。

ー反対にインフラトップだからこその仕事の難しさはありますか

そうですね、壁はたくさんあります。

やっぱり受講生とどこまで 向き合うかは難しい点ですかね。一般的にCAという仕事は「人に寄り添える」みたいなイメージがあったりすると思うので、より一層感じるギャップかもしれません。

特に未経験でIT業界へ転職することは多分世間の皆さんが思われる以上に難しいハードルの転職なんですよね。でも受講生はスクールで勉強すれば未経験でもエンジニアになれる、難しいけどできるはずだという前提を持っていたりするので、CAとしてはちゃんと言うべきことは言わないと、その人の転職を叶えられないということにも繋がりかねないし。でも言ってしまったら、自分に対しての信頼がなくなっちゃうんじゃないかっていう不安な気持ちもあります。

ちゃんと人として誠実に向き合えるのか、耳の痛いことも言えるのか、その葛藤に悩むCAはいるかなと思います。

転職難易度が高い業界に向き合うこと、世間一般のイメージのギャップをCAが埋めていく必要があるので、そこの難しさはあるとは思いますね。

—ありがとうございます。今の福丸さんにとってインフラトップで一言でいうとどんな会社だと思いますか?

常に可能性を模索してる会社だなっていうのはすごい思っていて。どこの部署も今の受講生に提供できるのってこれが最大限なんだっけ?という視点を持っていると思います。

例えばキャリアグループは、受講生の要望をお聞きした上で、この人の転職で求めるものを考えるとエンジニア以外の領域に挑戦したほうがいいかもしれない、と思ったら受講生にエンジニア以外の職種の提案をしていたり、転職を前提としたスクール運営においても、転職難易度は高い状況ではあるものの、常に目標をアップデートしたりいます。

現状に満足しない、もっとできることがないかという思考が常にあるからこそ会社として、受講生としての可能性を広げていこうとしているなと感じますね。


“自分の仕事にプライドを持てる組織に。”

—今後の目標を教えてください。

メンバーそれぞれがCAという仕事にプライドを持てる組織にしていきたいと思っています。

難易度が高くぶつかる壁もたくさんある仕事なんですけど、そこはそれぞれのCAが色々な経験値をもって、その壁すらを楽しめる組織であれれば、もっとCA間でナレッジや成功事例の共有とかができるのではないかと思うんですよね。

僕がリーダーになったのは昇進したいからではなく、今の社内メンバーに働くことを楽しいと感じてほしいと思ったからなんです。

受講生だけではなく、社内メンバーがいい充実感をもって仕事できているか、その充実感を社内にどんどん広げていけば、結果的に受講生に提供できる内容も良くなると思っています。

リーダーからの確認や指導がなくても、「この受講生はこういった状況なので、こう接して結果今こうなんです」というコミュニケーションを取ることができれば理想だなって思います。そのためにもCA自身のプライドがあったり、提案の引き出しを作りたいっていうモチベーションだったりで変わってくる部分だと思うので、それぞれCAとしてプライドを持てる組織にしていきたいっていうのは、この数ヶ月めちゃめちゃ思っています。

ーありがとうございます。この記事を最後まで読んでくださった方にメッセージお願いします。

まずCAって正直 めっちゃ大変な仕事だと思うんですよ。特にプログラミングスクールのCAは、キラキラしたエンジニアという職種への転職に対してリアルに伝える場面だったりとか、大変な部分はたくさんあると思います。

ただ、やっぱその分やりがいをとても感じられる仕事だとも思っていて。

世界的に人が足りていないと言われているエンジニアを世の中に輩出していくので、間違いなく社会への貢献であったりとか、自分が成し遂げた一転職成功の意味っていうのは深い意味を持ちますし、プログラミングスクールとして多くの方に選んでいただいている実績がある会社で働いていることは誇りに思えると考えています。

だからこそ、自分の価値観を大事にしてほしいし、その上で顧客との価値観を大事にしていける人は、インフラトップでのCAっていう仕事を最大限楽しめるんじゃないかなと思います。そういう方々と一緒に働ける機会があったら、すごく嬉しいですね。

福さんという愛称で親しまれ、日頃は主につっこまれ役が多い彼。インタビュー中は笑い溢れる楽しい時間となりました。

インフラトップのキャリアグループには人材業界出身者はもちろん、全くの業界未経験からジョインし活躍しているメンバーも多数在籍しています。

人生のターニングポイントに携わることができる嬉しさ、未経験採用支援の楽しさややりがい。一方で難しさがあるからこそ自身の成長を感じつつ、多くの受講生の人生が豊かになるように誠実に向き合いつづけています。

仕事に向き合う姿勢が気になる方はぜひカジュアル面談でお話させてください!皆様からのご応募をお待ちしております!

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