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HRBrainのプロダクト開発を支える2人のPdMが大事にしていること

HRBrainのプロダクトマネージャー(以下PdM)として活躍する近藤と田中。HRTechというドメインの中でどのようにプロダクトの質を高め、クライアントに価値を提供するか、試行錯誤しながら開発に挑む姿に迫りました。

HRBrainに入社したきっかけ

ーこれまでのキャリアについて教えてください

田中:
新卒でソフトウェアテストの支援・コンサルを行う会社に入社し、プロジェクトマネージャーとしてさまざまな企業のテスト・品質管理工程に携わりました。新卒に対してチャレンジングな環境を用意いただき、新人研修後すぐに現場に入り、プロジェクトマネージャーとしての経験を積ませていただきました。

入社から3年半ほど経ち、気がつけばビルのフロアが増床されているほど会社が急成長していて、自分も会社の成長ラインに乗っかってキャリアを積んでいけるのだろうと感じていました。それが自分にとっては危機感を感じたことを覚えています。

同時に、数々の開発プロジェクトに携わらせていただく中で、「自分のプロダクトに対して、主体的な意思決定をしたい」と思いもあり、もう一度カオスな環境に身を置いて、自社プロダクトを成長させる挑戦をしたい。そう思って、転職活動を始めました。

フェーズが浅く、伸びそうな市場に身を置くスタートアップやプロダクト開発に力を入れている企業を中心に、自分に合いそうなスタートアップを探していたところ、HRBrainを見つけ、2019年8月にCSとして入社しました。主にエンタープライズ企業を担当し、プロダクトを通していかにお客様の組織が改善していくかを考え、支援していくことがミッションでした。

入社時からPdMに挑戦したいと当時のボスには1on1で伝えていたのですが、徐々にプロダクトの成長における課題が出てきたこともあり、CSのGMをやっていた私に、プロダクトマネジメントをやってみないか?と打診をいただいたんです。二つ返事でやりたいと伝え、即日で異動が確定し(笑)、2021年8月からPdMになりました。

近藤:
前職はShopifyを使ったEコマースの企業のウェブ開発を受諾する企業で、デザイナーとして入社するも、気づいたらプロジェクトマネージャーになっていました。入社時は5名だった会社が急成長して、30名ほどの多国籍なメンバーに。3年間在籍している間に、会社の環境が激変したんです。

クライアントの折衝などをやっているうちにプロジェクトマネージャーとなり、子育て中にもかかわらず毎日朝の4時まで働いたりしていました(笑)。すごくやりがいがあって面白かったのですが、家庭の事情の変化により転職を検討しはじめました。私も受託側ではなく自社開発をしたいという思いがあって、エージェントにHRBrainを紹介してもらいました。

もともとHRTechに興味があったのですが、面接で代表の堀がこれからの展望をすごく楽しそうに話してくれたことが印象的で、入社を決めました。


現在担当しているプロダクトについて

田中:
HRBrainシリーズの中で、タレントマネジメントサービスの担当をしています。働く人々の力を最大化する支援するプロダクトとして、お客様にどんな価値を届けるかを考え、堀やプロダクトオーナーを巻き込み、どのようなプロダクトを市場に提供するかを決めていきます。そして、CSやセールスと一緒に、そのプロダクトをどう売っていくのかを考えます。リリースしたばかりのダッシュボードの機能も、リリース前からビジネスサイドに相談して磨き上げていったものです。

近藤:
私は、 人事評価EX Intelligence(以下EX)、外部連携にも携わっています。人事評価は、現状なにが足りていなくて、営業の場で何が原因で失注しているかを把握し、お客様のニーズの解像度を上げた上で、どんな機能があればお客様を救えるかを考えて、どんなものをつくるかを決めます。

EXは日本社会に対して新しい価値を提供できると考えています。まだ新しいプロダクトなので、何をつくるかを一からメンバーと一緒に考えています。PdMを中心に、事業責任者の吉田、PSの山中、デザイナーの安藤、エンジニアと、代表の堀、外部アドバイザーの方など、多様な意見をもとにつくるものをブラッシュアップしています。日々明らかにしていく最適解に合わせて毎週のようにロードマップを更新しているのですが、ビジネスサイドのニーズを開発チームに落とし込みながら、常にベストな優先順位を探っています。また、マーケティング担当の宮嵜が、実際にプロダクトをどのように提供するのかを考えてくれているので、プレスの内容なども一緒に考えていますね。

ー プロダクトマネジメントをする上で心がけていることは?

近藤:
当たり前ですが、ユーザー視点でプロダクトをつくることです。ユーザーのニーズの解像度が高くないと素早い意思決定ができないため、その業務を行う人に具体的にヒアリングすることが重要です。もっとヒアリングの機会を持ちたい、と常に思っていますね。

人事評価は、既に実施が一般化しているため、ユーザーから声を集めることで、より正解らしい情報を収集することができます。いかに簡単に、シンプルに、現場のメンバーまで使いやすく完結できるかが、価値提供のポイントだと考えています。「何があればお客様は抱えている課題を解決できるのか」の解が、ある程度はっきりしているのが人事評価の特徴です。

一方でEXは、お客様ですら最適解がわからない領域から解を探していく必要があります。実際に作り始めたところですが、まだわからないことがたくさんあります。お客様の声や課題を適切にキャッチし、それをもとに仮説立てて進めています。これまでのサーベイを開発した時の経験も役に立っていて、いかにユニークなポイントで多くの人に価値を感じてもらえるか、みたいなことを考えていますね。

田中:
今回リリースしたダッシュボードも、近藤が担当しているEXの開発プロセスに似ているかもしれません。直接ユーザーの声をたくさん聞きながら、「こうあるといいよね」という仮説を開発チームとともにたくさん立てて作っていきました。人事評価はある程度顧客も言語化できている最適解を追求しますが、顧客もまだ探り探りの領域では、「こんな機能がほしい」という要望を鵜吞みにせず、真のペインはどこにあるのか、その要望の背景を探ることを大事にしています。


ー 吸い上げた顧客のニーズやペインを、どのようにプロダクトに反映していくのでしょうか?

田中:
まずは、ちゃんと顧客に会いに行く、ということを実践しています。お客様が本当に叶えたいことを価値提供をすること、そしてそこに最短ルートで到達することを大事にしているので。

一次情報として得たニーズやペインをさらに分析し、背景にある根本的な課題や描いている理想状態を整理します。

その上で、早く、的確にお客様に提供できる状態・仮説立てを、開発チームのエンジニア・デザイナーとともに脳がちぎれるくらい議論しています。

解決までの手法が確立されていない、不確実性が高い業界で、仮説ベースで正解らしいものを泥臭く探っていく作業は、難しいけれどチャレンジングでやりがいがあります。

タレントマネジメントは特に正解がないので、自分たちが考えるタレントマネジメントを定義し、そこにお客様を導くような気概をもって開発を進めるプロセスは非常に刺激的です。

近藤:
関連分野の専門家にもヒアリングをしますが、それも鵜呑みにするのではなくて、多くの人が使える形に落とし込むにはどうすればいいのかを常に考えます。人事、経営、現場の視点など、たくさんの視点を持つことが重要ですね。

現在直面している課題と、今後チャレンジしたいこと

田中:
プロダクトマネジメントチームとしても未成熟な組織ではあるため、さらなるバリューを発揮するためにやりたいことは山ほどあります。ただ、私たちが目指す未来としては、人々がエンパワーメントするその仕組みをHRBrainからアップデートする、それをプロダクトマネージャーが牽引している状態を目指していきたいです。

誰も正解がわかっていない、そして今後も正解が一つに定まらない領域でのチャレンジは、非常にエキサイティングなのではないでしょうか。



近藤:
今後チャレンジしたいこととしては、プロダクト間の横のつながりをより強化し、より長期視点でプロダクトの価値を高めるシナジーを仕掛けていきたいです。

すでに向こう1年は開発予定がある程度計画できているため、より長期目線でのビジョンを描き、ロードマップに落とし込んでいきたいですね。

EXでは既にそれをやり始めているのですが、HRBrainのプロダクト開発全体にそのナレッジを広げていきたいと思っています。

こんな人はぜひHRBrainに!

田中:
人物像でいうと、オーナーシップを自然と発揮できる人が良いですね。前のめりで、いろんな人を巻き込んで物事を推進できる、機動力のある人です。また、ユーザーの課題と市場の課題を、自分事としてオーナーシップを持って考えることできると、楽しく議論できると思います。

近藤:
HRBrainならではかもしれないですけど、「人が好き」な人が多いなと思っていて。どうやったら人がもっとイキイキする社会をつくれるのか…そのこと自体に関心があれば、これまでの職種や経験がPdMじゃなくても面白く仕事ができるんじゃないかと思います。

あとは、隣のチームで起きている問題を解決しなきゃ!って思ってしまったり、組織で起きていることに関心が強い人も合うかもしれませんね。

田中:
そうですね。HRBrainはとにかく大きな裁量で働けるし、一緒に組織づくりができるのが面白いと思います。新しいチャレンジに対してブレーキをかける人がいないので、手を挙げて期待成果を示せばいろんなことに挑戦できるのではないでしょうか。ジョインしてくださったら、すぐにプロダクトマネジメントをお任せすることもあるかもしれません。根は真面目だけど、ユーモアがある人が多くて、会社の雰囲気もすごく楽しいので、少しでも気になったらぜひお声がけくださいね!

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