作成したキャッチコピー、人の心を揺さぶるにはどのように工夫したら良いのか、コピー作成のコツを知りたい、とお悩みではありませんか。
今回は、人を動かすコピーライティング術をご紹介します。
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コピーライティングとは
コピーライティングとは、人の心に印象的な言葉を残し、その特定のものに対する行動を起こさせる文章や、その文章を記載する技術のことです。
「コピー」の意味は、一般的に良く連想される「複写」ではなく「広告」という意味になります。
例えば理想のキャッチコピーとは、広告色をオブラートに包み込み、その商品を見たときにそのキャッチコピーを思い出してもらえること。
こんな言葉があったな、どんなものだろうと立ち止まったり手にとって見てもらうことができたり、ユーザーの購買意欲を書き立てることができるのも、コピーライティングの大きな役割の一つです。
全面的に購入を勧めるようなコピーではなく、さりげなく深層心理に入り込むようなコピーは、そのアピールしたいものを目や心に留めてもらうことができます。
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コピーライティングを効果的にするコツ
どのようにすればコピーライティングが効果的に働くのか、コツをご紹介します。
誰に伝えたいのかを明確にすること
まずは、そのコピーのターゲットは誰なのかを明確にすることが重要です。
伝えたい相手の世代・ユーザーの行動パターンなどを明確にすることにより、伝えたいものに関してどのような言葉がそのターゲットとする相手の心に響いたり共感を得られるかを、的確に分析することができます。もし誰に伝えたいのかがきちんと設定されていないと、文章に揺らぎが出てしまい、結局どの世代やユーザーにも伝わらないコピーとなってしまいます。
伝えたい相手のニーズをしっかりリサーチしましょう。
ユーザー目線で作成すること
相手に共感を得るコピーを作成するには、ユーザー目線に立って作成することが何よりも重要になります。
例えば、作成したキャッチコピーが入った商品を手にとってもらっても、キャッチコピーの世界観や内容がユーザーの目的とかけ離れていては、購買にはつながらない可能性もありますよね。作成したコピーの内容が、ユーザーの目的に効果的に働いているのか。
例えば、CMを見て気になった飲み物を店頭で思わず手に取ったとき、なぜこの商品に惹かれたのか、自分の状況や気持ちはどのようなものだったのか、とユーザー目線で考えることが大切です。
簡潔で誰にでも分かる文章で伝えること
分かりやすくシンプルに伝えることは、コピーライティングにおいて大切なことです。
様々な利点を伝えたいあまりに長い文章になってしまうと、相手に読んでもらえない可能性が高くなります。
また、気にせず使ってしまっている形容詞にも、注意が必要です。
例えば、「すごい映画です」と言われても、抽象的すぎて相手に伝わらないですよね。誰にでも伝わりやすい言葉に置き換えて想像しやすくさせる方が読みやすい文章となります。
具体的な数字で表現すること
「お腹周りがスッキリしました」よりも、「ウエストが5cm減りました」などと具体的な数字で表現することも、コピーライティングにおいて重要なポイントです。ターゲットがその商品に対して必要としているポイントを数字で表すことにより、相手に興味を持ってもらえる可能性が高まります。
そのためには、コピーを作成する際に、どのような数字が有効的に働くのか、過剰に数字で評価しすぎていないか、リサーチをすることが重要です。
誇張しすぎない正確な内容にすること
化粧品や医薬品のコピーライティングを考える場合、効果があるという印象を残したいため、つい誇張表現をしやすくなってしまいます。
そのコピーでユーザーを行動へ導けたとしても、嘘の情報を伝えてしまうと、信頼感までも損ないます。化粧品、医薬品はさらに薬機法などにも注意して記載しなければなりません。
本来、サービスや商品の魅力を伝えるべきコピーライティングが、誇張した内容でユーザーの信頼を損なうような事態にならないためにも、情報の伝え方と表現の仕方には最大限の配慮が必要です。必要に応じて、第三者にもチェックしてもらい、誇張表現、誇大広告になっていないか、確認してもらうことをおすすめします。
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コピーライティングスキルを上達させるには
コピーライティングのスキルを上達させるためには、日頃から色々なコピーに触れたり、自分からコピーのヒントを探すなど、絶え間ない努力が必要になります。
有名なコピーライティングを参考にする
世の中には多くのコピーライティングが溢れています。
その中でも有名なコピーは自分で作成する際のヒントになります。
なぜ、そのコピーは様々な人の心に残るのか。どのような表現方法をしているのかなど、考察していくうちに共通点が見つかるかもしれません。
その共通点は、これから作り出すコピーライティングの有益な材料となるでしょう。有名なコピーはCMやチラシ、キャッチコピーをまとめたサイトなどで探すことができます。
自分の心が動いた言葉を記録する
日頃から自分の心が動いた言葉を記録することも、コピーライティングの技術向上に大切な習慣です。テレビや漫画、お店の広告、友人との会話など何でも大丈夫です。
そのような言葉や表現に気づいた際には、メモをとることをお勧めします。
同時に、その時の自分の状況や感情なども記録しておいて見返すことにより、どんな言葉や文章の内容が人の心を動かし読んでもらえるのか、ヒントがたくさん出てくるはずです。それを元に、見た人を惹きつけるコピーを作成することができるでしょう。
日常からコピーライティングのヒントを探す
常日頃から、周りを見回しておくことも大切なことです。
普段利用しているお店やバス、電車、商品、チラシ、などにはコピーライティングのアイデアが詰まっています。
それだけではなく、どこにいる時でも積極的に様々な言葉を探し出しましょう。
パッと見渡して一番に目についたものは、特に人の心を印象付けるものです。
その他にも周りを観察することで、今は何が流行っているのかなど、トレンドもつかむことができます。特にトレンドはSNSの中に多くヒントが散りばめられているので、まんべんなくチェックすることをおすすめします。
普段生活している環境の中から、コピーライティングのヒントを拾う習慣を身に着けると、コピーライティングの向上につながりますよ。
アイデア出しをする
コピーライティングの上達のコツやテクニックをご紹介してきましたが、実際に制作をする際のアイデア出しにもコツがあるのです。
アイデアを浮かべるテクニックは以下が有効です。
- ブレインストーミング...浮かんだアイデアを書き出す
- マインドマップ...ブレインストーミングで出たアイデアを整理する
- シソーラス...浮かんだアイデアの類義する言葉を探し、より良い内容にできる表現を探す
これらのテクニックを駆使することにより、コピーライティングのスキルが上達していくはずです。
心理学を学んでみる
心理学に基づいてリサーチをし、現実の数値から考察することも大切です。
購買意欲や行動心理学に基づいて、以下の効果をコピーに生かすことができます。
- バンドワゴン効果...マーケティングに活かせる
- スノップ効果...希少性に魅力を感じる
- カリギュラ効果...禁止されると見たくなる心理
コピーライティングはクリエイティブな仕事に見えますが、どんな言葉が現実に人々を行動へ導いているのかを、科学的に研究する仕事でもあります。
ぜひ、心理学も学んでコピーライティングに生かしましょう。
まとめ
効果的なコピーライティングの作成方法と、スキルを上達させるコツについてご紹介しました。
コピーライティングのコツはセンスだけではなく、日頃の学習や気づきなどが重要になってきます。人を動かすコピーを作成するには、周囲や社会、他社の行動に関心を持ち、それを地道に続けていくことで要となります。
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