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日本のIR参入がもたらす未来〜カジノ事業の可能性と課題について〜

株式会社dotDでマーケティング広報を担当している近藤です。
今回は弊社の「dotD AdventCalendar 2024」の企画で記事を執筆しています。業務とは全く関係ないですが個人的に興味がある「日本のIR参入」について解説してみました✨ 最後まで読んでいただけると嬉しいです。

目次

  1. はじめに
  2. そもそもIR(総合型リゾート)ってなに?
  3. 日本のIR参入概要について
  4. 大阪IRの拠点
  5. 大阪IRがもたらす可能性(経済効果)
  6. 日本のIR参入の課題について
  7. ギャンブル依存症の増加
  8. ギャンブル依存症の対策
  9. 治安への影響
  10. 日本のIR参入の展望について

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はじめに

日本のIR(総合型リゾート)参入は、観光産業を強化し、地域経済を活性化するための国家的プロジェクトとして注目を集めています👀
近年、政府が進めるIR事業はカジノを含む大型施設の開発を目指し、経済的利益と社会的課題の両方に焦点を当てた取り組みとなっていますが世間は賛否両論…。
本記事では、昨今のトレンドを踏まえつつ、日本のIR参入が直面している状況や課題、将来の展望について独自の主観で解説します。

そもそもIR(総合型リゾート)ってなに?

IRは、Integrated Resortの略で「総合型リゾート」を表しています。
カジノだけではなく、ホテル、ショッピングモール、エンターテインメント施設などが一体化した大型複合施設です。
このモデルは、収益源としてカジノを核に置きながら、地域全体の観光価値を高めることを目的としています✨

パラダイスシティ(引用:パラダイスシティ公式サイト)

韓国では仁川国際空港の近くにある「パラダイスシティ」や昨年オープンしたばかりの巨大IR施設「インスパイア」などが有名ですね!
(私も年に数回訪れるほどお気に入りの施設です🌴)

日本では、2016年にIR推進法が成立し、2018年には具体的な運営基準を定めたIR整備法が成立しています。
これにより、複数の自治体がIR誘致を目指して手を挙げ、大阪府が政府の認定を受ける形でプロジェクトが絶賛進行中です。

日本のIR参入概要について

ではここで、日本のIR参入がどのように進行しているのかトレンドを踏まえながら解説していきます✨

大阪IRの拠点

大阪府が推進するIR計画では、夢洲(ゆめしま)が主要拠点となっています。大阪ベイエリアに位置する夢洲は、約390haの人工島です🌴
2029年の開業を目指し、海外観光客を含む年間2000万人以上の来訪を見込んでいます。このプロジェクトには、カジノといえば!のMGMリゾーツ・インターナショナルやオリックスグループといった企業が参加しており、関西万博後の地域活性化に向けた重要なプロジェクトになっています🌍

資金調達総額は約1兆2,700億円とされ、日本最大級のインフラプロジェクトの一つです!

  • 大阪IR施設概要
    • 世界水準のホテル:3000室以上の宿泊施設を完備。
    • 国際会議場や展示場:最大6000人収容の会議スペース。
    • カジノフロア:日本初の合法化されたギャンブルエリア。
    • テーマパーク:日本文化を体験できるアトラクションエリアを計画中。

大阪IRがもたらす可能性(経済効果)

大阪府は、IRの開業により年間約2000万人の観光客増加と、事業全体の売上は約5,200億円(カジノ事業:約4,200億円、非カジノ事業:約1,000億円)を見込んでいます。の経済効果を見込んでいます。また、地元での新たな雇用創出として新たに約1.5万人の雇用想定で注目を浴びています。
出典:大阪府公式サイト

マリーナベイサンズ

シンガポールのマリーナベイサンズは、IR開業から5年間で観光収入を20%増加させた成功事例があるので、日本でもそれほど見込みがあると言われているのでしょう。

日本のIR参入の課題について

一方で、地元住民や有識者からは、多くの懸念が指摘されています😱

ギャンブル依存症の増加

兎にも角にも「ギャンブル依存症」についての懸念が圧倒的に多い!
それはそうですよね。ただでさえ日本ではパチンコ、競馬、競艇をはじめ様々なギャンブルによる依存症が問題になっています。
それに加え「カジノ」が合法化されたらより深刻化するのではないかと懸念されるのも無理はありません。

ギャンブル依存症の対策

そこで、大阪府では、ギャンブル依存症問題にしっかりと取り組み、世界の事例や大阪独自の対策を組み合わせた総合的な対応を進めています。

  • 主な取り組み
    1. 大阪府の方針
    2. ギャンブル依存症対策基本条例を制定。
    3. 知事をトップとする対策推進本部を設置。
    4. 「大阪依存症センター(仮称)」を開設し、支援体制を強化。
    5. IR事業者の対策
    6. 生体認証など最先端技術で入退場を厳格管理。
    7. 24時間対応の相談窓口を設置。
    8. 賭け金額や滞在時間の上限設定を導入。
    9. 法律で定められた規制
    10. 日本人には入場料6,000円を課す。(訪日外国人は無料!)
    11. 入場回数や利用時間を制限。
    12. 家族や本人の申し出による利用制限措置。

ただ、これらの対策が十分かどうかは未知数ですが、【家族や本人の申し出による利用制限措置。】これで完全に入場を規制してしまえば強制的に行けなくすることが可能なので措置としては十分な気もしますね。

治安への影響

そして海外ではギャンブル依存に伴う犯罪増加が問題視されることもあり、
日本でも懸念されています。
治安自体はIR開業に伴い、夢洲における警察署等の設置や、大阪府警察の警察職員の増員など、警察力の強化を図ることはもちろん、IR事業者は、防犯カメラによる監視や24時間365日体制の自主警備、マネー・ローンダリング対策や反社会的勢力の排除などに取り組むことを表明しています。

ただ、海外の事例として韓国のカジノ都市江原道(カンウォンド)では、(韓国で唯一、自国民が利用できるカジノスポットです)では、依存症患者の増加し韓国の中でも自殺率がトップの場所となってしまっています。。。
詳細はカンウォンランドの悲劇をご覧ください。
ギャンブル依存症が置き去りにならない対策や措置が必ず必要ですね!

日本のIR参入の展望について

日本のIR参入とカジノ事業は、地域経済の再生と国際観光地としての競争力を高める重要な大規模プロジェクトです。
ただ、それと同時に日本の地域社会とどのように共存していくのか、長期的な視点で持続可能な運営を目指し、透明度と信頼性の高い運営を求められているのが現状です🥺

なんとしても最優先事項は「依存症対策と規制の徹底」「地域住民の理解と支持を得ること」
そして、莫大な資金を投入することから長期的な収益モデルの構築はもちろん、他国との差別化を図り「日本独自の魅力を打ち出す戦略」がカギとなるでしょう🔑

さいごに

私個人としては、そもそもIR施設に訪れることやカジノ🃏が趣味ということもあり、日本のIR参入は賛成派です🙋‍♀️
(入場料掛かるのと、大阪行くなら韓国行くのとほぼ変わらない距離なので一回くらいしか行かないと思いますが…)

ただ日本のIR参入とカジノ事業の展開は、経済的な成長はもちろん、日本の国際社会への発信力の強化など、多面的な効果が期待されることは確実です!

ギャンブル依存症や治安問題など懸念されている課題への対応は不可欠ですが、それを乗り越えることで、日本は新しい観光立国としての姿を世界に示すことができるのではないでしょうか🌍
私は経済の活性化や観光立国としての飛躍に向けた大きな一歩に期待したいと思っています✨

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