事業家創造株式会社は、マーケティング / EC / 新規事業立ち上げなどのコンサルティングを軸に事業を行う会社です。しかし、当社が目指すのは、単なるマーケティング会社ではなく、「ヒトを通じて社会に対して本質的な価値を提供し続ける」こと、そして、ひいては多くの事業家を世に送り出す組織となること。
そのミッションに共感し、学生インターンから事業家創造にジョインしたのが、藤本真緒さんです。インターンとして参画後、約6ヶ月で学生正社員となり、現在は執行役員として働いています
これまでにも数々のインターンを経験してきた藤本さんは、なぜファーストキャリアに事業家創造を選んだのでしょうか。そして、どのような日々を経てスキルを身に着けていったのでしょうか。話を聞きました。
“ただの大学生”に真摯に向き合い、クリティカルな問いを投げかけてくれた。事業家創造株式会社ジョインのきっかけ
——事業家創造株式会社に出会うまでの、藤本さんに歩みについて教えてください。
高校卒業後、早稲田大学の法学部に進学しました。大学1年生のとき、世間は“コロナ禍”。飲食店のアルバイトをしていたのですが、緊急事態宣言などの影響でなかなかシフトに入れてもらえず、お金がなく困っていました。コロナに左右されない働き方を探してみようと思って事務職のアルバイトを探していたら、“インターン”の文字が目に入りました。「就職を見据えてスキルを身に着けつつ、お金ももらえるなんて」、最初はそんな気持ちで長期インターンに挑戦しました。
——1社目ではどのような仕事を担当していたのですか。
1社目では1日数百件の架電をする業務を担当していました。その会社の社長がユニークな人で、起業なんて全く視野に入れていなかった私に「いつ起業するの?」と突然聞いてくるんです。普通の大学1年生は、起業しようなんて思って生きていないじゃないですか。でもその社長は、自分に成功体験があったからこそ「君にもできる」と言ってくれた。その姿を見て、経営者って格好いいと思ったのが、私のキャリアのスタートでした。
——その後も、いくつかのインターンを経験していますよね。
大学2年生の夏に2社目のインターンを始めました。1社目の社長は50代男性で、長くビジネスを経験している方でした。そんな環境で働いていると、女性としてキャリアを歩んできた人はどんな考えを持っているんだろう、創業したての会社はどんな感じなのだろうと興味が湧くようになって。創業3ヶ月、子育てをしている女性社長のもとでのインターンを決めました。
就活アプリを運営している会社で、ユーザーを集めるためのSNS運用、動画制作、学生へのヒアリングなど、集客に役立つことはなんでもやりました。カオスな環境で働いてみたいと思い、インターンとして参画した会社だったので、その社風や業務内容はマッチしていたように思います。
その後、留学を機にオンラインでできるインターンに環境を移しました。そこでは、個人のブランド立ち上げの伴走支援を行いました。帰国後は、先輩の学生起業のお手伝いに奔走しました。アート・エンタメ系のSNSアプリ開発で、海外志向の強い自分にマッチしていた点、どれだけユーザーを増やすかに集中できる点が魅力でした。
——なるほど。幅広く、多くの経験を積まれたんですね。その後、どのような経緯で事業化創造株式会社にジョインしたのですか。
それまで関わっていた企業は創業初期が多く、「この時期はインターン生にお願いできる仕事がない」というタイミングもありました。もっとフルコミットし成長したいと考えていたときに、事業家創造の取締役の松村さんを紹介してもらいました。松村さんは4社の起業経験がある女性。自分のキャリアとして目指したい道をまさに歩んでいる方だと思い、すぐに話を聞きに行きました。
事業家創造へのインターンの話を進めていくなかで、代表の大河内さん、取締役の松村さんと一緒にランチに行く機会がありました。そこで、お二人からクリティカルなアドバイスをいただいたことが、今振り返ると入社のきっかけでした。
これまで経営者の方と、起業に関するお話しをすると「いいね!やってみたらいいよ!」「会いたい人がいたら紹介するよ!」と、応援してくれる方が多かったように思います。一方で、大河内さんと村松さんは単に応援するではなく、「どうしたら事業が成り立つと思う?」「そのために今必要なアクションは?」とわたしを“大学生”ではなく一人のビジネスマンとして見てくれ、具体的な問いを投げかけてくれました。それが今までお会いした方々とはひと味違ってとても印象的で、「あ、この人たちと一緒に働いてみたい」と思った瞬間でした。
当時、複数社でインターンとして働きながら、就職活動も行っていました。コンサル業界、メーカーなどの選考も受けてはいたのですが、スタートアップの意思決定スピードを間近で見ていると、どうしても大手のスピード感を遅く感じてしまって…。不確実性の高い世の中で、あらゆる仮説を創りながら早く意思決定し、トライアンドエラーする方が成長できるし、自分に合っているのでは、と改めて思いました。それならば、事業家創造で裁量を持ちながらスピード感のある成長をしたいと考え、インターン生から正社員としてのジョインを決めました。
事業の上流から関われるのが事業化創造株式会社の魅力
——事業家創造株式会社でのお仕事の内容を教えてください。
インターンとしてジョインした直後から、メーカーなどのクライアントのコンサルティングを担当しています。入社直後は5~6社でしたが、今は8~9社をみています。
事業家創造は、戦略コンサルとして上流に関わるだけではなく、担当しているクライアントの事業グロースに関わる仕事なら何でも行います。社内に組織が無いと言われれば一緒に組織を作り、リソースがなければ当社から提供し、戦略がないなら設計し、実行の仕方がわからなければ企画する。そんな動き方をしています。
——どのような企業のグロース支援を行っているのですか。
メインはEC事業者の支援です。ですが、一口にECと言っても、ECサイトを運営するだけではなく、OMO(オンライン マージズ ウィズ オフライン:オンラインとオフラインを融合させたマーケティング手法)のプロジェクト、商品企画のためのユーザーインタビュー、実店舗との連携など、さまざまな企画やプロジェクトが動いています。施策がマーケティングの部署だけではなく他部署にまたがるケースもあるので、そういった場合は、他部署との信頼関係の構築も含め、横串を刺して動けるよう支援をしています。
——藤本さんが折衝される相手は、主にどのような役職や立場の方々でしょうか。
基本的には、社長・経営者・責任者の方々です。企業の規模はさまざまで、年商数千億あり、すでに売上の柱となるサービスや商材の確立している会社もあれば、年商数億の立ち上げフェーズの会社もあります。
——複数社でのインターン経験があるとはいえ、学生でコンサルタントとして他社に介入していくのは難易度が高い仕事のようにも思えます。ジョイン当初は、どのようにフィードバックをもらいながら動いていましたか。
インターンとしてジョインした当初は、すべてのアウトプットを大河内さんに見てもらっていました。“すべてのアウトプット”というのは、言葉遣い、ミーティングの進行の仕方など、本当に細かなアクションすべてにおいてです。特にクライアントとの打ち合わせ内での発言内容、クライアントからの質問への対応、提案内容に関しては、「あの質問の意図を正しく理解できていた?」などと、打ち合わせをすべて振り返るレベルで細やかに理解度を確認していただきました。各プロジェクト毎、具体的に指導をいただいたおかげで、短期間でクライアントワークの本質やゴールを深く理解し、コンサルタントとして早期に成長することができました。
学生インターンでありながら、代表/役員直下で1日数十回にも及ぶフィードバックをもらえる環境で、かつ1on1でも徹底的に対話をしてくれるため、これまで経験した環境よりも格段に成長スピードは早かったと感じています。
——インターンを経て身についた力を教えてください。
事業家創造に来るまでのインターンでは“社員に言われた仕事をただこなす”というものが多かったように思います。もちろんそれで身につくスキルも多いのですが、事業家創造に来て、裁量・責任を持ってプロジェクトに取り組んで初めて、本当のビジネススキルがついてきたように思います。
機械的な業務だけでは、事業目標をどのように立てるのか、目標を達成するためにどんなアクションが必要なのかなど、業務の全体像はどうしても見えてきにくい。事業家創造では、クライアントのパートナーとして一気通貫で支援を行うため、各フェーズに対しての解像度が高まり、力がついていくのが実感できました。
たとえば、クライアント側に手を動かしてもらわなければいけない業務がある場合、チャットで依頼をするだけではなかなか動いてくれません。会いに行った方がいいのか、そもそも関係値構築から始めたほうがいいのか、カウンターパートとなる方の性格に合わせた依頼の仕方ができているのか、もっと言うと、その業務を遂行することでその人の評価は上がるのか、上がらないとしたら施策と評価の紐づけができていない点に課題があるのではないか——そういったところまで想像・設計して初めてプロジェクトが進んでいきます。ビジネスのそういう側面は、上流から関わって初めて見えてくるのではないでしょうか。
また、事業化創造では、社会人かインターンかは関係なく対等に接してもらえました。これまで経験したインターンでは「こうしたら上手くいきそうなのに」と思って提案をしても、「大丈夫、そこまでしなくて良いから」と、実行に移せる機会がありませんでした。事業家創造では「良いと思うなら、具体的に提案しにきて」と言われるので、提案書を持っていき、そこに対してフィードバックをもらい、クライアントに提案できるレベルにまで磨き上げ続ける。提案のブラッシュアップのために自然とインプットもアウトプットも増えるので、自然と提案力が向上していきました。対等に接してもらえる分だけ、厳しく大変な瞬間もありますが、働く身としてやりがいを強く感じることができました。
執行役員としてさらなる成長に貢献したい
——印象的だった仕事を教えてください。
ある有形商材のオンラインサイトを運営している会社に、2023年の8月にジョインしました。その商材は、1度買ったらなかなか買い替えられるものではなく、一度購入いただいたお客様にいかにリピート購入をしてもらえるかが課題になっていました。
そこで、考えられる課題をすべて洗い出し、1年で15もの新規施策を実行しました。もともとその会社には5名のインハウスのマーケターが在籍していたのですが、どの方も他の業務を兼任しており、マーケティングのプロジェクトは思うように進みませんでした。そこで一人ひとりに責任範囲を決め、他の業務との兼ね合いを見ながらスケジュールも決めていきました。
また、担当者のリテラシーに差があると「目的は?」「どうやってやるの?」と都度手が止まってしまいます。プロジェクトの初期には勉強会を開催し、目的やターゲットとする顧客層などをすり合わせ、スムーズにプロジェクトが進むようにしました。
結果として、1年で2倍ほどの売上になり、リピート購入も前期比の1.5倍ほどにまで成長しました。すでにクライアント側にマーケティングのチームがある場合、信頼関係の構築は簡単ではありませんし、急に現れたコンサルを信じて動いてくれるケースも多くはありません。そのため、まずはどのように関係を築き、体制を整え直していくのかが重要です。即レス、コミュニケーションなどを意識し、結果につなげていきました。
——時には、先方の組織そのものにまで入り込んで業務を行うのですね。他社の組織を動かす仕事ができるのは希少な機会なのではと感じます。
そうですね。なかなか経験できない機会だと感じています。ですが、組織を動かすのはあくまでもアプローチのひとつで、クライアントの課題に応じたさまざまな関わり方があります。事業家創造は、ただのECマーケティングの会社ではなく、事業会社のCMOに近い存在で、事業・プロダクトのPLの責任までをも担っています。
責任の大きな仕事ではありますが、そこがまさにやりがい。多くのステークホルダーを巻き込みながら、変数の多いものに対して立ち向かっていけるのは本当に面白いですね。決まったオペレーションで何かを動かすというよりも、抽象的で複雑な課題に対して解決策を考える、企画の要素が多い仕事です。当然苦労もありますが、大量のインプットを行えば、「何もアウトプットできない」なんてことはありません。インプットし、思考し、仮説を立て、壁打ちをし、ブラッシュアップする……。私はその仕事がとにかく好きで楽しいので、今の環境でイキイキと楽しく働けているように思います。
——藤本さんの今後の展望を教えてください。
先日、執行役員の役職を拝命しました。これまでも、事業責任者としてクライアントの事業グロースに責任を持ってきましたが、今後は自社の成長にも大きな責任を持つことになります。確かに実力以上の役割を担うプレッシャーはありますが、それこそが自分を高める良い機会だと思っています。与えられたポジションが人を育てる、その信念を胸に全力で取り組みたいです。
事業を大きくするためには、新規事業を作り、それを共に育ててくれる仲間を増やしていく必要があります。まずはそれらに力を尽くしたいと思っています。
——最後に、事業化創造株式会社に興味がある人へのメッセージをお願いいたします。
事業家創造には、事業家・起業家になるためのナレッジやノウハウが蓄積されています。また直接、役員陣から密なフィードバックを受けられる環境のため、若手から圧倒的に成長をしたい方にとっては最高の環境だと断言できます。
私は、学生インターンとしての参画から6か月で正社員になり、それから4か月で執行役員になりました。クライアントへの本質的な価値貢献を追求し、事業家を目指す強い意志を持つ人であれば、同じようなスピード感でキャリアアップが可能な環境です。ご興味のある方は、ぜひ一度お話をさせてください!