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広告データを基にAIが運用自動化【Aiロボティクス代表インタビュー】

日本ネット経済新聞より(引用元

AIを活用したマーケティングサービスを展開するAiロボティクス(本社東京都、龍川誠社長)は、大手から中小まで100社以上のD2C企業広告制作や運用を手がけている。同社は、広告生成から運用までを自動化する独自システム「SELL(セル)」を開発・提供している。同社がこれまで手掛けてきた広告運用のデータを、システムに自動でフィードバックし、機械学習によりリアルタイムでの改善に結びつけているという。Aiロボティクスの龍川誠社長に、「SELL」の導入メリットや、昨今のウェブ広告市場について聞いた。

■クリック率やLTVを予測

 ─御社のサービス内容を教えてください。
 当社は広告運用を自動化するツール「SELL」を提供している。「SELL」を使うと、過去の当社の膨大な広告運用データを基に、広告クリエーティブを生成し、最適化することができる。生成した広告は社内外の法務確認を経て、さまざまな媒体で自動運用できる。「SELL」を使えば、広告クリエーティブの出稿前に、クリック率からCVR、顧客の購入単価、継続率、LTVなどの成果に至るまで、事前に予測することが可能だ。
 商品や、物流の手段さえ確保できていれば、ランディングページ(LP)の作成から広告運用といった、新規顧客の獲得の部分は、「SELL」を使って、当社が代行することができる。必要に応じて、当社が商品の企画段階からの支援も行う。
 当社はこれまで、膨大な数のABテストを行ってきた。その結果、どの商品を、どのセグメントに、どのようなクリエーティブでアプローチすると、どれくらいコンバージョンに結びつくかを、数値データ化することに成功した。そのノウハウを、「SELL」に学習させ・集約している。
 現在、大手化粧品通販企業などを中心に100社以上の商品について、「SELL」を使った顧客獲得を行っている。
 今後は、「SELL」のシステム提供を強化したいと考えている。広告代理店の運用担当者の業務効率改善や、EC企業のインハウス運用に活用できるようにしていくことが、当社の提供したい価値だ。

■商売の基本が求められる

─現在のウェブ広告市場について、考えを聞きたい。
化粧品・健康食品領域を中心にウェブ広告は年々規制が強化されてきている感じている。当社は大手クライアントが多く広告の内容や品質に問題がないかとくに注意をしている。
現在クリーンではない広告は淘汰されつつあり、これまでのように類似商品を広告訴求の違いで差別化して売ることができる時代ではなくなってきているとも感じる。

商売の基本原則に基づいてお客様の課題に寄り添い、信頼関係を構築しオリジナリティーのある商品を提供することが求められている。商品の機能だけでなく、新しいライフスタイルを提案し「企業の想い」を伝えなければ成功できない時代になっていると思う。

商品を購入する顧客も、誇大広告を信じないようになってきている。一方で企業のビジョンがしっかりしていれば共感してくれるようになってきているとも感じる。

国内の化粧品のEC化率はまだ10%にも達していない。今後化粧品のECはまだまだ伸びる余地がある。 当社ではECだけでばなく実店舗への卸販売のサポートも行っている。

─現在の広告市場で、有力な媒体はどこか。

TikTok広告が最近伸びてきていると思う。YouTube広告もコンテンツの変化はあるものの、獲得効率は決して悪くないとみている。

広告を分析していると「なぜいこの広告で売れるのか」と思うものもよくある。「どの媒体が有力か」ということよりも、商材や広告クリエイティブ、ストーリー、世界観、ターゲティング、表示タイミングなと、様々な要素が重なって、成果に結びつくと考えている。

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