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【時事通信-CEOの独り言-③】採用の現実

これが今年最後の記事投稿となりそうです。
2024年はみなさんにとってどのような年でしたでしょうか?今年は世界各地で大統領選挙が開催され、主要国を中心にその後の混乱から、2025年も激動の年となることが予想されます。政治が変わることで社会や経済にまで大きな影響を及ぼすということは、日本にいるとあまり実感しにくいかもしれませんが、日本以外の国では政治に対する関心が高く、時には混乱の引き金になることもあります。

 ちなみに、カナダ人はどこか日本人に似ていて争いを好まない点があり、穏やかに物事を進める傾向がありますが、トランプ氏の「カナダはアメリカの51州目」発言に関しては穏やかではいられないでしょうね。

 2025年に向けた挑戦と採用の現実

 12月は日本に長めに滞在し、多岐にわたって準備を進めています。

世界中でCovid-19の後遺症として世界各地で過度なインフレ、移民問題、金融と実体経済の乖離にともなう生活格差が社会問題へと発展し、それは政治や経済へ大きな影響をもたらしているにもかかわらず、日本は独特の世界観で活況なイメージがあります。高額商品もあれば低価格もあり、住宅環境はよく、安全で、低所得でも圧倒的に他国より豊かな生活を営むことができます。これからインバウンドだけでなく、世界の主要都市からも旅行だけでなく、居住先として日本を選択する外国人は増えるのではないか、そんな独特の世界観を伴って開国することができれば、実は日本はユートピアになれる可能性があるのではないかと考えだした今日この頃です。そんな北米とはまた異なるポテンシャルを有した日本では、2025年、「Aburi TORA」を都内に2店舗を新規開業し、日本法人も一定規模への成長させることで、国内での直営およびFC事業、アジアターゲットにした海外戦略を可能にするための経営基盤の確立を目指します。

「全く新しいビジネスモデルを、若いチームでゲームチェンジャーとして臨む」

既存しないフード業界のあり方と働き方を提唱、それは実現可能でまさに未来で確実にチャンスなのに、現状の求人方法ではそのポテンシャルや魅力、論理性に関して多くの採用マーケットにリーチすることは難しいというのが現状の課題です。

実際、採用に取り組む中で、現代の実態と古典的な制度とのギャップを強く感じまして、従来の求人方法では高学歴志向や大企業重視が依然として根強く、スタートアップや新興企業が埋もれて人材不足に陥るというミスマッチが起きています。その結果、そうした新興企業はターゲットとなる人財を探し出すことができずにチャンスを逸し、学歴重視の枠外にいる若者は敗北感を抱き、働く意欲を失うという傾向があることも否めません。

これからの時代はAIが進化、発展を加速させる時代を迎えるというのに、これからの魅力ある会社の認知が進まないないことで、結果、大多数の若者が社会に失望する声を聞くのは非常に残念なことです。少子高齢化による労働力不足が問題視される中で、こうしたミスマッチを解消し、ポジティブなあり方で労働参加率を高めることは、現状、日本が経済、社会がかかえる課題の解決に欠かせないと思います

●現状の課題(以下、Chat GPTより)

1.学歴至上主義

●高学歴者に採用が偏る傾向があるため、高校や専門学校卒の若者が不利な立場に置かれがちです。

●採用段階で学歴が過度に重視されると、個々の特性や実績が正当に評価されない可能性があります。

2.大企業志向

●大企業への人気が集中する結果、中小企業やスタートアップ企業に若い労働力が流れにくくなっています。                                              ●大企業に入社できなかった若者が失望し、結果として労働市場から離れるケースも考えられます。

3.採用システムの硬直化

●一括採用や画一的な面接形式など、柔軟性に欠ける採用プロセスが若者の多様な価値観や特性と合わない場合があります。                                        ●これにより、自分の能力を活かせる職場を見つけられず、結果的に労働参加率の低下を招く可能性があります。

●特性を活かせる採用市場への提案

1.スキルベースの採用

●学歴ではなく、候補者のスキルや実績を重視する採用システムの導入。

●ポートフォリオや実務経験を評価することで、学歴に依存しない公平な選考を可能にします。

2.柔軟な採用プロセス

●一括採用から通年採用への移行や、オンライン選考・インターンシップを通じた多様な採用手法の導入。

●適性検査やパーソナリティ診断を活用して、ミスマッチを防ぐ取り組みも有効です。

3.中小企業・スタートアップの魅力発信

●若者が中小企業やスタートアップのメリットを認識できるよう、業界全体でPR活動を強化する。   

●具体的なキャリア成長の機会や、裁量の大きさを伝えることで、選択肢を広げる。

●特性を重視したキャリアマッチング

●AIやデータ分析を活用したキャリアマッチングシステムの導入。

●若者の価値観や得意分野に基づいて、適した仕事を推薦する仕組みを整備。

●期待される効果

●ミスマッチの減少: 個々の特性を重視することで、若者が能力を発揮できる職場に出会う確率が高まる。                                              ●労働市場への参加促進: フィット感のある職場が増えることで、労働参加意欲が向上。

●中小企業の労働力確保: 若者が大企業以外にも目を向けることで、中小企業や地方企業の人材不足が緩和される。

特性を活かせる採用市場の実現は、若者の労働参加率向上だけでなく、社会全体の生産性や幸福度を高める可能性があります。採用システムの見直しは、企業や行政、教育機関が協力して取り組むべき重要な課題です。

実践例と手応え

実際、滞在中はなるべく時間を作って学校回りしているのですが、当たり障りなく対応し、求人票だけ受け取る学校もあれば、前のめりで興味を持ってくれて「今日の話を動画で欲しい!」などリクエストされる学校もあれば、学生向けの講演をその場で依頼してくれる学校もありました。学校の採用担当者の先生方もその点に対する問題意識を感じているようでした。私たちのような新興企業は足を使ってなんぼなのですが、この非合理なシステムの革新にビジネスチャンスがあることを認識できたことは幸いなことでした。

人と人とのつながりを大事にすることによって育まれる心の豊かさ-Connecting the dots -

今はまだ現実的に想像できないかもしれないでしょうが、AIによる超合理化社会が進むと、物質的な課題はそのほとんどがクリアされる社会が訪れます。毎日、誰とも会わなくても淡々と家の中にいて何にも困らず生活することができるようになるのですが、それは、人間にとって本当に幸せな未来なのでしょうか?

テクノロジーが進化することで合理化が進めば進むほど、その対極にある喜怒哀楽を伴った人間らしさ、その社会的繋がりがより人生においては大事なことになると思うのです。

飢餓感は健全な欲求を促し、悲しみ喜びは感情を養い、人とのつながりは愛や慈しみの心をつくる。貧富の差など物質的な問題に人心が荒れ、環境の変化に現状のシステムが機能しないのであれば、AIなど最新のテクノロジーをインフラに導入することは必要なことであると思うのですが、それは目的ではなく手段としてであって、本質は人間社会が求める理想の追求であるべきです。

人間の仕事の価値はその動物的本能から生まれる健全な感情によって生み出される、「想像力」と「行動力」、そしてその人と人との繋がりによる新たな価値の創造にあります。持論を理屈で並べるよりも、実際に結果で見せた方がわかりやすいし説得力があるので、HR分野で着想した新しいビジネスアイデアを早速始動するとします。この時代、変化に柔軟に、スピード感を持って対応できるスタートアップや中小企業の方が圧倒的に魅力的であることを、社会に示したいと考えています。

たった30〜40年前、ガレージでジョブス氏を筆頭に有志が集まって始めたAppleは、今や世界トップの企業となっています。なぜこれが日本でできないのでしょうか?日本には素晴らしいコンテンツ開発力があるにもかかわらず、それは、この旧態依然の就職採用制度にあると思います。転換期はチャンスです、リスクを恐れずにあるべきあり方を追求していきたいと思います

2025年はリアルな発信を通じ、より多くの求職者のみなさんに訴求し、私たちのような会社を求める皆さんと繋がりたいと思っています。

それでは皆々様、良い年を!

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