Webメディア戦略部マネージャーを務める田久保豊仁（たくぼとよひと）。新卒で広告代理店へ入社後、管理職を経て、2021年ワクトリへジョイン。自社求人プラットフォーム「ワクトリ」のマーケティング担当。また「ひとり人事」として、リクルートチームの設立、現在はリクルートチーム責任者として、中途・新卒領域で年間300名以上の選考を担当する等ジェネラリストとしてマネジメントや事業戦略にも携わる田久保に「会社に対しての想いや可能性」を聞いた。

■Profile
田久保 豊仁（たくぼとよひと）
入社：2021年5月
部署：Webメディア戦略部・マネージャー
趣味：釣り・スノーボード

失ってはじめて気づいた自分の想いと再挑戦の覚悟

ーまず初めに、ワクトリにジョインするまでの経歴を教えて下さい。

大学卒業後、新卒で広告代理店へ入社し、求人広告の営業を行っていました。主には、派遣会社・警備会社・イベント会社等を中心に、アルバイト・正社員採用のお手伝いをしていました。

代理店の立場だったので商材は様々で、例えば、HR Techや、教育関連等をメインに行っており、時にはクライアントが社員面接を行うための、事務所を借りるフェーズまで担当する等、採用コンサルとして、多岐に渡ってクライアントに携わっていました。

2年目のタイミングでは、社内で年間MVPを獲得し、3年目からは、同期の中では、最短で役職に就く事ができ、管理職ポジションを任されていました。

―様々な経験を積む中で、ワクトリにジョインした経緯を教えて下さい。

コロナウィルスが流行した2020年、私が持つクライアントの中でも、観光地や中小企業が大きな打撃を受けている姿を目にしました。観光地で生まれ育った経緯から「自分も何か観光地（地方）に対して力になりたい」と思う気持ちが強くなっていきました。

元々私は、地元が大好きで、地元愛も強かったので、地元は、もちろんの事、同様に他県の観光地に対しても何か力になれる事はないか？と考えた時、今まで培ってきた経験を活かし、地元に根付いている家業を大きくしていくという新たな挑戦を決意しました。

―実際に家業を行ってみて、どうでしたか？

とにかく「会社を大きくするぞ！」という希望に満ち溢れてましたし、がむしゃらに突っ走ることができて楽しかったです。ただ自身の評価は生活できる売上、利益を上げることであり、儲ける以外のモチベーションはほぼなかったですね。お金と時間のゆとりはありましたが、なにか物足りなさを感じながら働いてました。

そんなときに組織で葛藤している元同期だったり、成果を上げてチーム長になった友人の話を聞いて、羨ましさを感じ「自分の仕事が周りに対してどう役に立てているのか」をやりがいにして働いていたんだなと気づきました。

それと、もっと個人の成長が必要なフェーズてあるとも痛感しましたね。サラリーマン時代に当たり前だった事が、実はすごく価値のある経験だった事に気づいてからは、

【地元（観光地）のためになる仕事】
【いま自分自身が求めている成長軸】

この2つのキーワードをもとに企業探しをはじめました。

―ワクトリにジョインしたのにはどんな思いや、決め手があったのでしょうか？

ワクトリは、首都圏に本社を置いているにも関わらず、日々のやり取りや、サービス提供を行っているのが、まさに自分が好きな【観光地】であるという事と、自分が今まで携わってきた【人材事業】がメインサービスだという、2軸にシナジーを感じ入社を決めました。

―ワクトリに何を期待して、入社されましたか？

自身の強みを考えた時、過去携わってきた

【求人を中心とした採用コンサルの知識やスキル】
【観光地エリアで生まれ育った経験】

だと思い、それらを活かせる場所だという点は、代表や社員と話をする中で、入社前から絶対的な自信がありました。

また、いわゆる派遣でも正社員でも【はたらく】という採用ニーズに関しては同じだと思っていたので、前職でのスキルを観光地と絡めていき、会社としての採用力の強化に携われる事に魅力を感じていました。

組織作りや、採用戦略の構築に加え、社員採用を行う【リクルートチーム】も当時はありませんでした。その為、まずは採用を行うためのチームを作り、いかに母集団形成を行っていける等、大きな挑戦ができるフィールドだと感じていました。

管理職として、ジェネラリストとして、自身の行動1つが事業戦略に直結する面白さ

―現在の担当されている業務内容を教えて下さい。

現在は、Webメディア戦略部のマネージャーを任されています。主に携わっている事としては、2つです。一つ目が【リクルートチーム】自社の採用領域の担当、そして二つ目は【プロモーションチーム】オウンドメディアの運用、デザイン・PR広報の領域です。

ワクトリブランドを広め、集客へとつなげていく為のWebマーケティング、採用戦略のためのPR、オウンドメディアの構成、クリエイティブの承認、サイトのUI/UX等、チーム内全体の業務を監修しています。

なので、特定の分野に特化して業務を行っているというよりは、ジェネラリストとして、幅広い知識だったり経験を活かしながら業務に携わっています。

―本当に様々な分野に携わられているんですね。最近また新しい事業も始まったと聞きましたが新たな事業にも携わっているんですか？

もちろんです。最近は、観光業界や地方自治体との協業、留学事業等の新規事業領域にも携わっていて、基本的には、会社として新たなに事業を始めたいとなった際には、まずWebメディア戦略部へ降りてきて、そこから徐々に大きくしていく事が多いので、現在は【事業計画】や【事業戦略】等にも携わっています。

―事業戦略に携わるにあたり「意思決定」など会社の経営も行っているんですか？

日常的に代表や役員陣と仕事をする機会が多いので、会話の中でも「こういったものを初めてみたいんだけど、どう思う？」とか「この事業って可能性あると思う？」等の相談をいただくタイミングも多いです。その為、自身の意見を伝えたり、提案を行う事は日常の中でよくありますね。

例えば、採用を例にあげると、最近ありがたいことに、毎日多くの方と面接でお話をする機会があります。私たちとしては、既存ビジネスに対して採用したいと思っていた方でしたが、いざ面接でお話を聞いた時、何か別の能力に長けている方だった場合「この方を中心に、会社として何か新しいことができるんじゃないか？」等、採用の責任者を任せてもらっているからこそ、私の意思決定が事業に直結するので、自身の想いや判断が事業戦略にも繋がっていっている事に、やりがいを感じています。

「将来、社長になります」社長の前で宣言した過去。
だからこそ、理想を追い求める中での原動力とは

―現在のポジションにつくまでにつまづいた経験は、ありましたか？

ワクトリにジョインしてから、幅広い業務に携わらせていただいていますが、基本的に無知のまま、1つの領域の管理はしたくはないですし、当然できないと思っています。

だからこそ、過去を振り返ってみると、現場のプレイヤーが使用するツールは、ある程度自分でも使いこなせるよう勉強したり、広報担当者が行っている戦略は、当然自分も関わります。プロモーションを行う上で、SEO対策としてのライティングも、まずは自分自身がやってみて「この対策には、どんな効果があるのか？」を知る事に必死になっている時期もありました。

今ではもちろん、そういった経験を行ってきたうえで今の立場があるとは思っていますが、関わる業務全て一人でやってみるというのは、シンプルに業務範囲的に厳しかったなと思いますね。しかも、最初は分からないことも多く、何もかも必死で調べて、実行を繰り返し、それでも結果が出ずへこむ場面も多く、あの頃は、今より孤独でしたし、つまづきの連続でしたね。

―今もつまづきを感じる瞬間はありますか？

もちろんあります。会社も常に成長している中で【変化】のタイミングも多い時期です。今までやっていたやり方が、次の月からは一切通用しなくなってくるなんて事もよくあります。

今は、管理職としてまとめ役と捉えられがちですが、自分自身もプレイヤーとして、今後も新しいことにチャレンジして常にアップデートしていかないと追いつけなくなってしまうので、今でもつまづいたり壁にぶつかる瞬間は多々あります。

―「壁」に立ち向かう原動力ってなんですか？

自分が、いざ社会人として働くとなった時、家業をついで【経営者】になりたいという思いもあり、新卒で入社した会社の最終面接では社長に「将来は、社長になります！」と宣言したこともあった程【独立したい】という意識がすごく強くありました。

だからこそ、０から何かを生み出すとか、新しい事業をカタチにしていくという「0→1」に対して思いが強く、ワクトリでは、入社間もない時期から広範囲に渡り、業務を任せてもらったり、事業戦略にも携わるチャンスが多くあったので、自分の目標を掴むための原動力となっていましたね。

自分は、学生時代めちゃくちゃ優秀だったか？と言われるとそうではないと思いますし、高学歴でも無いと思っています。ただ、周りの友人に比べても、お給与や役職も含め、周りよりも良い経験をさせてもらえているなと感じる場面も多く、それがモチベーションや自信に繋がっていると思います。

業績好調な今だからこそ
常に疑問をいだくことが必要

―現在ワクトリが力を入れていることを教えて下さい。

営業力の強化はもちろんの事、広告・デザイン・ブランディング・機関システムの再構築等にも力を入れています。だからこそ【ワクトリ】というサービスが全世界へ周知され、利用者、登録者も伸びています。それに付随してワクトリ経由で日本全国の観光地で働く人が増え、結果として、会社の売り上げにも直結しています。もちろん業績は、絶好調ですと自信を持ってお伝えできますよ。

―ワクトリのサービスが広まっているなと感じる瞬間は、ありましたか？

日々、携わっている採用業務の中でいうと、求職者の方と面接などでお話をする際「SNSや広告を見てワクトリの事を知りました！」だったり「過去にワクトリのサービスを利用していました」等のお声をいただく場面が格段に増えました。

今までは、ほんの一部の小さな界隈でしか知られていないサービスでしたが、徐々に【ワクトリ】という存在が世に知られている事を実感する機会があり、ワクトリのサービスが世の中に広がっている事を実感しています。

―本当に絶好調なんですね。今は落ち着いている時期なんですか？

結果は出てきていますし、今までやってきたことは無駄ではなかったとは思っていますが、やはり良い所だけを並べているだけでは、意味がないと思っているので、現状に満足はせず、もっと会社として、ワクトリのメンバーとして、他にできる事はないか？と疑問をいだき、改善を繰り返す運営を心がけています。

―今ワクトリではどういった事が「課題」だとお考えですか？

ずばり、営業力の弱さだと思います。

以前は、少数制がワクトリの強みでしたが、会社が大きくなっていくにつれ、メンバー全員の一致団結力が必要ではないかと感じています。

だからこそ、

【自走する力を持った人】
【大きな野望を持っている人】
【情熱的な人】

を集めていくという事が、組織力を高めていくのかなと思っています。

それに加え、ワクトリを他サービスと比べた時、

【どういった差別化をすべきなのか】
【なぜワクトリを選ぶのか？】

というワクトリの魅力をメンバー全員がもっとクライアントやスタッフさんに伝えていく必要があると思っています。

―この「営業力の弱さ」という課題に対して何か改善や対策は行っていますか？

そうですね。これまで、社員一人ひとりが課題や不安を払拭できるよう営業力向上研修、マナー研修、コンプライアンス研修等の定期開催してきました。

その他にも、管理メンバーと意見交換の場を設けて、社員それぞれが、自分自身の課題だったり悩んでいる事に対し、フィードバックの強化ができる仕組みとして、チーム内ミーティングの見直しを行いました。

また、各部署がマーケティングチームとの連携を強化することによって、より多角的な提案ができるようなメンバーの育成を行ってきました。まだまだ、課題はありますが、少しづつ会社としても成長を感じています。

ワクトリは、
ただの人材会社でも、ただの観光会社でもない
全ての挑戦する人を全力でサポートできる会社

―今後の目標を教えて下さい。

今後も【チャレンジ精神旺盛】なメンバーを迎え続け、その結果、新事業や、新サービスを提供できるような組織を造るきっかけを生み出せる人になれたらいいなと思っています。その為には、今後もジェネラリストとして、幅広い分野に携わりながら、経験を積んでいくというのが、自分の仕事だと思っています。

組織が大きくなればなるほど自分の力だけでは、どうにもならない事も出てくるので、それぞれの分野のスペシャリストと一緒に働きたいので、それぞれのスペシャリスト達が気持ちよく働けるような環境や仕組み作りを行っていく事が、管理職として、ジェネラリストとしての使命だと思っています。

だからこそ、まだまだ【課題】や【不足】している事も多いと思っています。会社としても個人としても経験は浅いですし、自身が経験することでしか得られないスキルを、増やしていく必要があると思っています。

ただ逆に言えば、遂行していけば補える面だと思うので

【唯一無二のサービス】
【メンバー】
【組織としての団結力】

などの点に関しては、ワクトリの強みを活かしつつ、経験や設立歴の弱みを会社全体の実行力で補っていきたいと思っています。

―田久保さんから見たワクトリとは、どんな会社ですか？

ワクトリでは【For the future for the challenger】というVISIONを掲げています。

だからこそ派遣スタッフ、アルバイト、正社員等の雇用形態に関わらず、全ての【挑戦する人】を全力でサポートしてあげられる会社だと思います。

このインタビュー記事を読んでくださっている方の中には、今まで様々な経験を行ってきて「うまくいかなかった」とか「前職では自分の思いが実現できなかった」なんて事がキッカケで次のキャリアを考えている方もいらっしゃるかと思います。

ワクトリは、ただの人材会社でも無いですし、ただの観光会社でも無なく、新たな可能性を秘めている会社です。だからこそ、今まで自分が「スキルは備わっているのにチャレンジできる環境ではななかった」「自由が利く会社で自分の想いを形にしていきたい」という【チャレンジ精神】を持つすべての方を後押しできるような会社だという事を、今後も伝え続けていきたいと思っています。

―最後に、この記事を読んでくれている方へ、メッセージをお願いします。

私たちは、人材領域がメインの会社ではありますが、他の人材領域と違い【地方創生】【観光業】に根差しているのは、大きな武器だと感じています。

だからこそ、ワクトリの思いに共感しているメンバーも多いです。なので、自分自身が、地元や、地域課題に触れてきていて「何かアクションを起こしたい」と思えている方は、向いていると思いますし、事業の面白みを体感できるかなと思います。

事業自体は、複雑に捉えられやすく、少し変わった領域とも思われがちですが、紐解いていくと意外と単純だったりするので、逆をいうと目先だけを重要視していると、その先の奥行きというものを知れず「単純な仕事だった」という印象で終わってしまうのかなと思います。ただそれは、非常に勿体ないですし、避けたいです。

まずは、ワクトリのサイトやWantedlyをしっかり理解していただくと、よりワクトリの魅力をお伝えできるかと思います。

そして、自分自身の成長と会社の成長をリンクして考えられる人、すなわち、会社が目指す未来と自分がなりたいと思う姿が同じだなと感じている人には、是非興味を持っていただけたら嬉しいなと思っています。

私自身、ワクトリの事業や、サービス、そして会社が本気で好きだったり、ワクトリに共感してくれる人たちと一緒に働いていきたいという思いが強いので、そういった方々と巡り合えることを楽しみにしています。

田久保さんお忙しい中お話を聞かせていただきありがとうございました。

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